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 桜井さん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。
囲碁の「醍醐味」ですか・・・。
普段勝負にあけくれている身としては、あまり考えたことがないテーマですが、ちょっと今までの経験を思い起こしてみます。
まず勝った時。特に強敵に勝った時はかなりの充実感なのですが、これはどちらかというと棋士としても「醍醐味」ですね。
どうしても思い出すのは、勝ち負けが絡んだことばかりで、自分の発想の貧しさにあきれてしまいます。
だいたい、勝ち負けを決めるだけならじゃんけんでも何でもいいんです。
そこをあえて囲碁で白黒つけるというのは、頭をたくさん使って、知恵を振り絞って、一手一手打っていくわけです。その行程がまず楽しみの一つですよね。
でも―――考えても分からない局面がたくさんあるわけです。
正解はゲームですから一つしかないはずなのですが、でも分からない。
この「答えが分からない」ところが、囲碁の「醍醐味」なのでは?と思います。
だから何十年も囲碁というゲームをやって来たのだと思いました。
相談の回答が希望にそえたものではないような気もしますが・・・すみません。
これからもよろしくお願いします。 |
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