白番の苦手意識をなくすにはどういったことを勉強すべきでしょうか。教えてください。


今月のご相談
白番が苦手です。黒番だと、自分のペースで楽しく打てるのですが、白番だとうまくいきません。白番の苦手意識をなくすにはどういったことを勉強すべきでしょうか。教えてください。
新潟県 麻川さんからのご相談
回答

麻川さん、こんにちは。お便り、ありがとうございます。

麻川さんは白番を苦手にされているとのこと、なるほど、同じ悩みを持たれている方は大勢いらっしゃるでしょうね。
それでは、私が互先で白番を持った時の基本的な考え方を紹介したいと思います。白番の場合、気を付けることは、いきなり戦いの碁にすると不利になる可能性が高い、ということです。黒の方が先に打っているので、単純に考えて戦いは黒の方が有利です。

なので、私は白番を持つとゆっくりした碁を目指します。ゆっくりと陣地を取り合って打っていれば、段々と先着の効が薄まり、寄せ勝負に持ち込めば6目半のコミが大きいのです。

もちろん、戦いをさけると言っても自分の石が多いところでは戦うべきですが、黒石が多いところでは無理に戦うのを避け、軽く相手の模様を消す、または自分の陣地や模様を広げる、という要領です。

具体的な白番の勉強方法としては、好きな棋士の白番の棋譜を並べると効果的だと思います。私のお薦めは、棋士の中でも厚くて本格的と言われる高尾紳路十段の白番の棋譜、または、平明な棋風といわれ、寄せの名手でもある高川秀格先生の白番の棋譜です。

今後、麻川さんが白番を持たれた時は、急戦にせず、ゆっくりとした気分でと、少し意識を変えられるだけでもかなり違うと思います。
是非、試して下さいね!
其の一

2008過去トップに戻る
close
プロフィール