華の女流棋士が交代でお答えします。
あなたのお悩み囲碁のパンダネット - 「あなたのお悩み囲碁相談室」
1月の囲碁相談室
其の一
質問1:福島県  坂井さんからのご相談
初めまして、目算がへたです(きらいです)。雰囲気で「楽勝・細かい・大負け」を感じますが、どうすれば正確に目算(形勢判断)できるようになるでしょうか?
形勢判断の「時期・回数・方法等」佃さんはどうしてますか?

佃亜紀子四段
形勢判断って難しいですねー。あまり形勢判断に時間かけたくもないですし。私はついつい自分びいきに判断しちゃいがちなんですが…。
序盤が終われば大きな所は打ち終わっていますので目算が大まかにできます。しかし問題は黒地だと思って数えていても、後から白にそこを打ちこまれて地が荒されてしまった。。などコロコロ地は変わっていく時もありますね。という事で(目算)形勢判断は坂井さんの「楽勝・細かい・大負け」の大ざっぱで大丈夫ですよ。
大事なのは時期ですね。この後どういう風に進めていくかという時です。一局につき数回はあると思います。形が一段落した時や、次の一手は強気に相手を攻めていくか、それともじっくり守っていくかどうしようと迷った時には形勢判断の時期です。勝ってるか負けているかによって打つ手が変わりますから。
目算の方法は、黒何目白何目というよりも、この黒右上隅と黒右下隅たしてが真ん中の白地と同じくらい、などの簡単な勘定でいいですよ。勘定して左下の白地分が負けているので勝負手を打っていこうとか、全局の流れをつかめればいいんじゃないでしょうか。
ヨセに入れば確定地がはっきりしてきますので、目算は1回くらいであとは部分的なヨセ(このすべりは何目)とか、このコスミは先手で打てるなどほうを意識すればいいと思います。
形勢判断をすると全体が見えて、どこに一番価値があるかなどが冷静に分析できますので、上記の事を参考にして頂ければ幸いです。がんばって下さい。
囲碁のパンダネット - 「あなたのお悩み囲碁相談室」2002年1月 其の二
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