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日本囲碁ニュース 2015 (棋聖戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2015年11月10日 ]

山下、棋聖戦挑戦者へ

 9日、日本棋院で行われた第40期棋聖戦挑戦者決定変則三番勝負(Sリーグ優勝者に1勝のアドバンテージ)の第1局が行われ、Sリーグ優勝の山下敬吾九段がSリーグ準優勝の村川大介王座に白番中押し勝ちを収め、挑戦者に名乗りを上げた。これにより山下九段は3期連続で井山裕太棋聖に挑戦することになる。なお、この勝利で山下九段は日本棋院史上22人目となる公式戦通算900勝を達成。今年、棋聖戦、本因坊戦、碁聖戦と連続して井山四冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)と白熱した戦いを繰り広げた山下九段が、来年も魅せてくれそうだ。

囲碁ニュース [ 2015年10月22日 ]

棋聖戦挑戦者決定パラマス式トーナメント

 第40期棋聖戦の挑戦者決定トーナメントが着々と進んでいる。
 棋聖戦はこれまで、AとBの二手に分けてリーグ戦を行い、それぞれのリーグ優勝者で挑戦者決定戦を行うという方式を取っていたが、今期から大きくシステムを変更した。
 変更点は大きく2つ。1つは予選(ファーストトーナメント)にアマチュア枠を設けたこと。もう1つはリーグを上位から順にS、A、B、Cの4段階に分けたことだ。挑戦者は各リーグの優勝者とSリーグの準優勝者によるパラマス式トーナメント*(挑戦者決定戦はSリーグ優勝者に1勝のアドバンテージがある変則三番勝負)によって決められる。旧システムと比較すると新システムではより多くの棋士に挑戦権獲得のチャンスが広がったのがポイントだ。
 挑戦者決定トーナメント出場者は表の通り。15日に2戦目が行われ、Bリーグ優勝の山田規三生九段がAリーグ優勝の河野臨九段を黒番中押し勝ちで下し、次のステージに駒を進めた。山田は王座獲得経験のある実力者で、剛腕な棋風からブンブン丸と称されている。新システムが挑戦者の決定にどう影響するのか、今後も目が離せない。

*パラマス式トーナメント:1組が対戦し、その勝者が次の相手と対戦する方式を取る、山が偏った勝ち残りトーナメント。リーグ序列を反映させるために用いられている。

囲碁ニュース [ 2015年3月25日 ]

棋聖戦 井山防衛4冠堅守

 井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第39期棋聖戦七番勝負の7局目は、3月19、20日に新潟県で行われ、黒番の井山棋聖が山下九段に5目半勝ちした。本シリーズは井山の3連勝でスタートしたが、その後山下が3連勝を返し、最終局までもつれこんだ。最終局に勝った井山はこれで棋聖3連覇を達成したとともに大三冠を含む4冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)を堅守。井山は昨年末に王座、天元と相次いでタイトルを失っており、周囲からは不調を心配する声も上がっていたが、本局に勝ち、序列第一位の棋聖戦を防衛したことで第一人者としての意地を示した。



囲碁ニュース [ 2015年3月3日 ]

棋聖戦

 井山裕太棋聖と山下敬吾九段による第39期棋聖戦挑戦手合い第5局が2月25日、26日の二日間にわたって行われ、白番山下九段が中押し勝ちを収めた。本棋戦は二日制の七番勝負で、先に4勝した方がタイトルを得る。本シリーズは七大タイトルのうち4冠を保持している井山棋聖の三連勝でスタートし、山下九段は早くも後がないカド番に追い込まれた。しかし続く第4局、5局で山下九段が2勝を返し、土壇場で勝負強さを発揮。頂上決戦は3月11、12日に行われる第6局以降に持ち越されることになった。
 棋聖戦は七大タイトルの中で最も賞金が高く、事実上の日本一を決める場と言える。その最高峰の舞台で、一般のアマチュアにも門戸が開かれたと聞いたら驚かれる方も多いだろう。主催の読売新聞社は2014年、第40期から予選の仕組みを大幅に変更し、新たに設置したネット棋聖戦で勝ち上がったアマチュア4名も予選に参加できるようにした。現在も第41期の予選参加資格をかけたネット棋聖戦が開催されており、参加希望者を随時受付中と言う。これまでも阿含桐山杯などの早碁棋戦でアマチュア枠が認められている例はあるが、七大タイトル戦でアマチュアに参加資格が与えられるのは初めてだ。アマチュアがプロ棋戦で勝ち上がるのは難しいが、どれほど遠くても棋聖位につながっている舞台、この機会にぜひ参加してみてはいかがだろうか。

ネット棋聖戦について詳しくは下記URLをご覧ください。
http://kisei.yomiuri.co.jp/netkisei/2nd/

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