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日本囲碁ニュース 2016 (棋聖戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2016年11月18日 ]

河野 棋聖初挑戦!

 第41期棋聖戦の挑戦者決定変則三番勝負第2局が11月14日、日本棋院で行われ河野臨九段が張栩九段を破り井山裕太棋聖への挑戦権を獲得した。河野は天元3連覇など実績十分の実力者だが、棋聖挑戦は初めてとなる。

 棋聖戦は昨年から方式が大きく変わり、4つのリーグ【S・A・B・C】の優勝者とSリーグの準優勝者によるパラマス式トーナメントで挑戦者が決定する。トーナメントの頂点である挑戦者決定戦はSリーグ優勝者に1勝のアドバンテージがある変則三番勝負。つまり、上位リーグほど挑戦権獲得までの勝ち星数は少なくて済むが、逆に言えば下位リーグにいても勝ち進みさえすれば挑戦権を獲得できる可能性があるシステムということだ。今期のパラマス式挑戦者決定トーナメントの出場者は上位リーグから順にS優勝・河野、S準優勝・山下敬吾九段、A優勝・張、B優勝・結城聡九段、C優勝・志田達哉七段。結果は結城がC優勝の志田に勝って駒を進めたが張に敗退。張は結城に続いて山下を破り挑戦者決定戦に進出。挑戦権はS優勝の河野とA優勝の張によって争われることになった。

 挑戦者決定変則三番勝負第1局はギリギリのヨセ合いの末、張が黒番半目勝ちを収めた。続く第2局でも形勢不明のまま難解なヨセ合いに突入。神経を使う攻防が続いたが、今度は河野がわずかに上回り白番1目半勝ちで挑戦権を獲得した。

 河野は先月行われた阿含桐山杯で趙治勲名誉名人を破り優勝するなど好調だ。また2014年に碁聖、名人と相次いで井山に挑戦した際には敗れはしたものの碁聖で2勝3敗、名人で2勝4敗とあと一歩のところまで追いつめた。棋聖戦七番勝負は来年1月に開幕予定だ。井山対河野、早くも名勝負の予感がする。

囲碁ニュース [ 2016年2月24日 ]

井山 棋聖4連覇!

 井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第40期棋聖戦七番勝負、第4局が17、18日に北海道帯広市「北海道ホテル」で行われ、井山棋聖が黒番中押し勝ちを収めた。これにより井山棋聖は4-0のスコアで棋聖を防衛、4連覇を果たした。3月に開幕する十段戦で史上初の七大タイトル独占に挑む。
 本来ならタイトルを奪取・防衛するだけでも大変なはずだ。ところが、井山は昨秋の名人戦、王座戦、天元戦をすべてストレートで勝利。相手は名人戦・高尾紳路九段、王座戦・村川大介王座(当時)、天元戦・高尾紳路天元(当時)、そして棋聖戦・山下と顔ぶれを見るといずれも今日の棋界を代表する棋士ばかり。現在挑戦手合16連勝中。一人次元の違うところにいると思わざるを得ない。
 一昨年末に王座、天元を失って4冠に後退した。しかし、昨年に入り持っていたすべてのタイトルを防衛し、失った2タイトルを奪還。6冠に復帰し、残るタイトルは十段のみとなっていた。
 伊田篤史十段との挑戦手合は3月8日、大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で開幕する。伊田は昨年、NHK杯優勝、十段獲得と目覚ましい活躍をした今伸び盛りの21歳。対するは6冠を携える最強の挑戦者井山。見応えあるシリーズになること間違いない。

囲碁ニュース [ 2016年2月12日 ]

井山 棋聖3連勝!

 井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第40期棋聖戦七番勝負第3局が1、2日に鳥取県米子市「華水亭」で行われ、井山が白番中押し勝ちを収めた。井山は第1局で白番中押し勝ちし、第2局では劣勢に追い込まれつつも終盤で怒涛の追い上げを見せて黒番2目半勝ち、そして本局と、開幕3連勝。棋聖防衛まであと1勝に迫った。
 一方の山下は3期連続の挑戦で、昨年、一昨年ともに3連敗スタートから1勝を挙げている。山下が粘り強さを見せるか、それとも井山がストレートで決めるか、注目の第4局は17、18日に北海道帯広市「北海道ホテル」で行われる。



囲碁ニュース [ 2016年1月21日 ]

棋聖戦 井山先勝!

 井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する第40期棋聖戦の開幕戦が1月14、15日に福島県会津若松市で行われた。結果は井山の白番中押し勝ち。充実した内容で四連覇に向けて好スタートを切った。
 井山はまさに絶好調。他を寄せ付けない圧倒的な力で君臨している。昨年6冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖)に復帰し、残る十段戦でも挑戦者決定戦に駒を進めた。十段戦の挑戦手合が始まるのは3月。今週行われる十段戦挑戦者決定戦に勝ち、さらに棋聖を防衛すると井山棋聖は前人未到の7冠に挑戦することになる。
 一方の山下は昨年、棋聖戦に始まり本因坊戦、碁聖戦と3度にわたって井山棋聖に挑戦している。しかし、棋聖戦で最終局に持ち込むもあと一歩のところで惜しくも敗退。その後も、本因坊戦で1勝4敗、碁聖戦で1勝3敗とタイトル奪取はならなかった。棋聖戦は一昨年から3期連続での挑戦だけに、今年こそはと気合が入っているに違いない。
 七番勝負は始まったばかり。第一人者の井山が貫録を示すか、それとも山下が三度目の正直でリベンジを果たすか、第2局目以降も目が離せない戦いになりそうだ。 

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