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< 講座テキスト >
マイケル・レドモンド九段
第3回
「カラミ攻めの準備 その3」
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【テーマ図】 |
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白1とひらいたところです。攻めではありませんが、大場を打ちながら攻防も見ている手です。下辺は見慣れない形ですが、早くも黒は攻めを見た展開です。
まず状況判断です。
白1と守ったので、弱い石は下辺の白石だけです。
今回も相手の弱い石を二つにするのがテーマです。
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ここで次の黒の手を考えてみましょう。候補は三つあります。
まず、Aのトビ。
次に、Bのトビ。
最後に、Cのカカリ。
さて皆さんはどのように打ちますか?
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正解はCです。弱い石が下辺の4子だけなので、弱い石をもう一つ作るためにCにカカリます。
白10まで生きてくれば黒11と打ち込んで白2の石を攻めてカラんでいきます。
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もし白が右下隅を生きてこなければ黒13までで白は危ないです。
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Aのトビは単調です。白2くらいに受けられて、弱い石が一つなのでもう一手中央に打ってもうまくいきません。
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Bのトビは、右辺を白が守ったところなので狙いが一つしかありません。
また白1くらいに打たれて、なかなかうまくいきません。白に大場に打たれて、攻めもうまくいかず、いったいどこで得をするのかといった感じです。
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正解図で、白1とコスむと白8まで白がダメを打った感じです。
Cの手は大場に打ちながら、さまざまな楽しみがある手です。攻めを含みに局面を有利に進めていくのです。
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