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< 講座テキスト >
マイケル・レドモンド九段
第4回
「カラミ攻めの準備 その4」
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【テーマ図】 |
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今回がカラミ攻めの最終回です。碁盤を広く使った攻めをやります。白1と守ったところです。
まず状況判断です。
黒は手厚く、攻めを含みに打っているので弱い石はありません。白の弱い石は中央の一団だけです。
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ここで次の黒の手を考えてみましょう。候補は三つあります。
まず、Aのトビ。
次に、Bのボウシ。
最後に、Cのハイコミ。
さて皆さんはどのように打ちますか?
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正解はCです。中央の白は見た目以上に眼があります。
地を取りながら弱い石を作ってカラんでいきます。
黒は序盤から攻めをみているので、地はあまりありません。もう終盤に差し掛かっているので、地は現実的な目的です。地を取りながら相手の不安材料を増やすのです。
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Bのボウシは一番普通の常識的な手です。白①に黒②と受けるくらいなのでほぼ活き、手を抜いて白6と打たれてしまいます。
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Aは白2とトバれて攻めることができません。
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