パンダネット囲碁講座

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大矢浩一九段
第3回
「受ける前に一仕事」その3
手筋に明るくなることが上達の近道です。いろいろな手筋の中でも、正解が一つしかないものや、あまり知られてない手筋を材料に勉強していきたいと思います。

【テーマ図1・黒番】
白△とオサえたところです。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。



黒1(A)の切りが正解です。白2に逃げたところで、黒3と守ります。白4などと大場に向かえば、黒5と逃げる手があるのです。上辺の白二子が取れてしまいます。


白1と手を入れれば、先手を取ることができます。黒2などと大場に向かえば成功です。黒△が取られて部分的には損ですが、序盤では先手を取ることが大きいのです。


黒1(B)のアテは失敗です。白2のツギと換わってから黒3と戻るのでは、白4と大場に先行されてしまいます。黒1と白2の交換は、わざわざ白の傷を治してあげたようなものです。



単に黒1(C)と受けると、これも白2と大場に先行されます。それから黒3と切っても、今度は逃げてくれません。白4から捨てられて、白にダメージを与えることはできません。自分を守った後で相手に仕掛けても、いいことは起こらないのです。


◆◇◆


【テーマ図2・黒番】
白△とオサえたところです。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。



黒1(A)のアテは、白2とツガれて失敗です。白の傷を守らせてあげたようなもので、余計なことをしました。



[の下]
(正解)
黒1(B)の切りが正解です。今なら白2と逃げますから、それから黒3と守ります。白4からシボって8とカケツぐくらいですから、黒9とノビて黒が順調です。黒1と白2の交換が働きました。



[の下]
黒1(C)と単に受けるのは、物足りないのです。黒5のツギまで受けた後で、黒7と切っても白は逃げてくれません。白8と捨てられてしまいます。先に切っておくのが肝心でした。



素直に受けているだけでなく、その前に一仕事できないか、打つ前にちょっと考えるだけでも上達の役に立ちます。
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