パンダネット囲碁講座

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林漢傑七段
第1回
「詰碁の解き方 基本五カ条」
強くなるためには詰碁が一番です。苦手意識がある方にも、詰碁を楽しんでいただけるような講座にしたいと思います。
「基本五カ条」について

詰碁のコツは、五つの言葉に集約されます。それが、「す」「て」「き」「だ」「ぜ」という何やら意味ありげな言葉なのです。
①「す」は「捨て石」の「す」です。捨て石を使って、相手をカケ眼にする、あるいはダメヅマリにするのです。
②「て」は「手筋」の「て」です。手筋を使って、相手を一発でノックアウトするわけです。
③「き」は「急所」の「き」です。眼形の急所を攻めることです。
④「だ」は「ダメヅマリ」の「だ」です。ダメヅマリで相手を入れなくするのです。
⑤「ぜ」は「せばめる」なのですが、語呂合わせのために「ぜ」にさせていただきました。
この五カ条が、きっと詰碁が好きになる助けになってくれるでしょう。


【例題1】黒先白死
黒番で、どう打ちますか。



(正解)
黒1と外からせばめます。「せばめる」の「ぜ」ですね。白2のオサエに、黒3と置くのが「急所」です。白4とツゲば、黒5でナカ手になります。
白4で、(次の図へ)



[]、 [の上]
白1と部屋を二つに分けるのは、黒2と二子にして捨てます。白3の取りに、黒4とホウリコんで、カケ眼にします。「捨て石」が働きました。白5とこっちの二子を取っても、黒6と打ち欠いて、こっちもカケ眼です。




【例題2】黒先白死
黒番です。今度はちょっと難しいかもしれません。



黒1と外から「せばめる」のでは、うまくいきません。白2で一眼作られると、黒3とハネて抵抗するしかありません。白4に黒5と切って、コウになります。しかし、これは失敗です。無条件で取る手筋があるのです。


(正解)
黒1とサガるのが正解でした。ここが「急所」なのです。白2と広げてきますが、それから黒3とハネて相手のスペースをせばめます。白4に、黒5が眼形の「急所」です。白6に、黒7とホウリコむのが、「捨て石」です。白8の抜きに、黒9でカケ眼にします。白は一眼しかできないのです。「急所」と「捨て石」のコンビネーションで、見事に仕留めることができました。「すてきだぜ」の五カ条が、役に立ちましたね。

◆◇◆


【応用問題】黒先白死
次の一手を、A、Bの選択肢の中から示してください。



黒1(A)のハイは「せばめる」手ですが、これは失敗です。白2とサガられると、マガリ四目のような形で、白が生きてしまいます。黒3と切っても、白4で二眼できますし、黒3で4も、白3で生きます。


(正解)
黒1(B)と切って「捨て石」にするのが正解です。白2とカカえますが、そこで黒3にツケるのが「急所」です。白4とさえぎって、一見持ち込みのようですが、次に必殺の「手筋」が用意されています。



[]
黒1と切るのが「手筋」です。白2と取らせてから、さらに黒3とホウリコみます。白は「ダメヅマリ」ですから、どちらの黒石を取っても、打って返しになっています。「すてきだぜ」の五カ条を組み合わせると、どんな詰碁も解けそうに思えませんか。



詰碁を解くには、基本の五カ条が助けになります。少しずつ、詰碁のコツをお伝えしていきたいと思います。
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