パンダネット囲碁講座

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泉谷英雄八段
第5回
「石塔シボリのチャンス」
一局のうちに一度や二度、必ずチャンスが訪れるものです。そのチャンスを物にするのに、手筋が役に立ちます。手筋に明るくなることが、勝利に直結しますから、しっかり勉強しましょう。

【例題1・黒番】
“石塔シボリ”にする筋を見つけてください。



黒1と隅からオサえたのでは、白2とマゲられてそれまでです。


黒1のオサエが成立します。しかし、白2とマゲられた後が肝心です。黒3とサガったのでは、白4とコスミツけられて、攻め合いに負けてしまいます。



[]、 []
(正解)
黒1はいいとして、白2のマゲに黒3とハネる手を思いついたでしょうか。白4の切りから6とアテられて、こっちの黒石は取られるのですが、黒7と二子にして捨てるのが手筋です。さらに、黒11とホウリコむのが肝心で、黒13とツイで攻め合い黒勝ちです。ここまでが、“石塔シボリ”の手順でした。




【例題2・黒番】
石塔シボリの手順で、攻め合いに勝つことができます。



黒1の出はいいとして、白2に黒3と外からオサえたのでは手筋になりません。白4とツガれて、悠々白が勝っています。



[]、 []
(正解)
黒1に続いて3と切るのが手筋です。黒5と二子にして捨て石にします。黒11のツギまで攻め合い黒勝ちです。


◆◇◆


【応用問題・黒番】
複雑な形です。黒の起死回生の手筋はどこでしょう。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。



黒1のハサミツケは、白2とツガれて、後がありません。黒3とワタっても、白4の切りから取られてしまいます。


(正解)
黒1(B)の切りが会心の手筋です。白2とカカえるのは、黒3が両アタリですから簡単です。白2では、もっと抵抗してくるでしょう。



[の上]、 []、 [の上]
黒1には白2とこちらからアテてくるでしょう。ここで黒3と一つアテるのが手順です。それから黒5とサガれば筋に入っています。白6のカカエに、黒7とサガって二子にして捨てます。黒9からシボるのですが、黒11のホウリコミを忘れてはいけません。白14とツガせてダメを詰めてから、黒15で白の塊が取れています。




[]
黒1(C)のアテは、白2とツガれて筋を消してしまいます。それから黒3と切っても、白4とカカえられて、黒の息が切れてしまいます。黒5から7とシボっても、白8とツガれてそれまでです。


石塔シボリは気持ちのいい手筋です。隅の攻め合いには強い味方になるでしょう。
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