
<講座テキスト>
金秀俊八段
第5回
「金秀俊の力碁 豪快編(2)」
金秀俊八段の対局から、豪快な対局を三局選びました。力を出した瞬間をご覧いただきましょう。
![]() 【テーマ図・黒番】 |
金八段の先番です。 白△とトンで整形したところです。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。 |
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黒1(B)のノビは常識的な手ですが、この場合は失敗です。白2とトバれると中央の白に対してこれ以上厳しく攻める手がありません。黒3からのシチョウは成立しませんから、黒1は決め手にはなりません。 |
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黒1(C)のコスミは工夫した手ですが、これも白の追及には今一つです。白2のツケから4とフクらんで、白6、8とノビるのが白のシノギの筋です。黒9のツギには白10とマゲることが出来ます。すでに中央の白は生きているのです。黒11のコスミには白12とブツカッて不安はありません。 |
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(正解) 黒1(A)のノビから追及するのが正解です。 ただし、白2のオサエに黒3とトンだのでは、白に楽をさせてしまいます。白4、6のツケノビが先手で白8と切れば中央の白も左下の白も安泰です。黒9にカカえるのは厚い手ですが、白10くらいで白が十分です。黒1はいい手だったのですが、後もしっかり打たないといけません。 |
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(追及の手) 黒1のノビから3とケイマに外すのが好手です。白4のブツカリから6とハネてきても、黒7とハネ返して追及が止まりません。ただし、この後もしっかりヨミ切らなければなりません。 |
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黒1の方を切ったのでは、これまでの苦労が水の泡です。黒3とこちらを止めても、白4のノゾキが好手で、白が連絡してしまいます。 |
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黒1から切るのが強烈です。白2のツギに黒3のオサエから5とマゲれば、中央の白に眼形がありません。白6から8と出切って来ても、黒9と出て大丈夫。白10のアテから12、14とやってきても、黒15まで出れば捕まりません。ここまでヨミ切ってこそ、豪快な手が決まるわけです。 |
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黒1から3とハネるのではうまくいきません。白4のハネから8までいっぱいに頑張られてしまいます。黒11の切りには白12とマゲる柔軟な受け手があるのです。黒13のアテから15とトブのが形ですが周囲の黒が薄くて持ちません。 |
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白1のアテなら、黒2とツイで捕まりません。しかし、こうはならないのです。 |
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白1の切りから3とアテて5と押します。黒6とシチョウを避ければ、白7のツケが手筋です。黒数子が捕まっています。 |
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(実戦) 黒1から3とケイマしたのが手筋で、白は真っ向から受けるのは無理があります。それで、実戦では白4のケイマで妥協したのですが、黒5から7と整形して、白を中に封じ込めました。白8のノビを一つ決めたのですが、黒9のトビに石が来て黒が補強されたのが大きい。白12まで二眼作ってこちらは生きましたが、黒13とサガって今度は隅の白の眼を奪います。白14とマゲても、黒15と出て眼を取りながら黒17とハネて出口を塞ぎます。白18、20とアテても、黒21とノビて逃げられません。黒9に石が来たのが白にとっては致命傷になりました。 |
| 力碁にはしっかりしたヨミが必要です。仕掛ける前にヨンでおく習慣を付ければ、必ず上達につながるでしょう。 |
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