
<講座テキスト>
一力遼七段
第3回
「流れをつかむ序盤の一手(3)」
今回は難しい局面での、形の決め方について勉強します。
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(手順図) 白44の時点で、黒は下辺、右下が確定地で、白は左辺に模様を張っています。左辺の白模様を黒がどのように荒らすかが焦点でしたが、黒は45の三々を利かし、黒47から51のケイマで消してきたところです。 |
![]() 【テーマ図・白番】 |
黒が△とケイマしたところです。 一力七段は候補手A・B・Cからどの手を選んだでしょうか? |
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(1図) 白1(A)のボウシは不正解です。黒2のトビに白3と攻めても、黒4の肩ツキから黒6、8と受けられて、なかなか黒の眼を奪えない形です。黒aなどの薄みも残り、これは白の大変な進行です。 |
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(2図) 白1(B)のボウシも不正解です。黒2に白3と攻めると、黒4とツケられる薄みがあります。白5のハネ出しから白7は黒8から分断されます。白地もかなり増えたのですが、黒14あたりに打たれて、右下一帯が大きな黒模様になってしまうおそれがあります。 |
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(3図) 白1、黒2に白3と守るのも、やはり黒4と打たれて右下が大きくなりそうです。白は後の打ち方がたいへん難しくなります。 |
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(正解・4図) 白1(C)のツケが一番石が張っています。 黒2には白3と押します。黒4とハネてくれば白5と切って、これは周囲に白の援軍が多いので、白が有利に戦うことができます。 |
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(5図) 黒4、6とノビてきたら、白5、7と押します。1図に比べて黒には余裕がありませんし、外側の白も厚く、こちらのほうが白は迫力があります。 |
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(6図) 白1のツケに黒2のハネならすぐに白3と切ります。白5、7で黒を封鎖することができれば、黒は眼形が不安定な形です。 |
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(7図) 実戦は白1のツケに黒2とハネてきました。ここで白3、5と黒を封鎖しにいくのは、黒6、8とサバかれて黒が眼形の厚い形になってしまいます。 |
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(8図) そこで、白1、黒2のときに白は3とハネました。ここで黒4の引きだと、白5と二段バネしていい形で黒を封鎖することができます。 |
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(9図) そこで黒4とツイできましたが、白5と引きます。黒6、8で脱出は許したのですが白は非常に厚くなりました。後で白aあたりに打てば、左辺も大きな白地になりそうです。2図に比べてかなり中央が厚いので白十分です。 |
| 先手で中央を厚く形を決め、右下に先着して白が流れをつかみました。 |
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