
<講座テキスト>
内田修平七段
第3回
「切る方向とタイミング(1)」
今回は切る方向とタイミングを勉強したいと思います。
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(手順図) 白の二連星に対して黒1、3、5と三連星で構えた布石です。右下白6のカカリに黒7と一間で受け、白8のヒラキに黒9から13とお互いに大場を占め合う穏やかな進行です。ここで白14と右上隅へ三々に入ってきました。黒15と右辺からオサエ、黒17、19と二段バネしたところがテーマ図です。 |
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(1図) 手順図黒19で黒1とノビるのも立派な打ち方です。白2から黒7のカケツギまでが定石で、この進行も黒が悪いわけではありません。 |
![]() 【テーマ図・白番】 |
黒△とハネてきたところです。白の打ち方で石のコンビネーションが良いのはAとBのどちらでしょうか? |
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(パターンA) 白1と右辺をハネて、黒2のオサエに白3と切ります。こちらがパターンAです。 |
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(パターンB) 白1と上辺を切り、黒2のツギに白3と一子をカカえます。こちらがパターンBです。 |
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(正解・2図) パターンAの白1、3が良いコンビネーションです。黒4と切られても白5の切りが両アタリになり、黒6と逃げても白7とポン抜くことができます。黒も白2子を取っていますが白のポン抜きの形が良く、これは白成功の形です。 |
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(3図) 前図の白7とポン抜かれては黒が悪いので、黒は1とツイできます。これには白2と右辺の一子を取り、黒は3、5と隅を取ります。白6とヒラいて一段落ですが、この形は、黒の三連星を白がポン抜きで割っていて、黒模様を消すことができたのでやはり白成功です。 |
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(4図) 黒は1とアテれば黒△はどちらも取られないのですが、この手に対しては白2とツギます。黒3と抜いてきたら白4と上辺を切り、黒5に白6となった形は白成功です。白は隅の地を稼いでおり、白4、6の一子を取っている形が非常に美しいのです。 |
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(5図) 4図の黒3で、黒1と断点を守るのが一番頑張った打ち方ですが、これには白2とノビます。黒3には白4以下白12までとノビて黒に二線をハわせます。黒13と打たれて隅の白は取られてしまいますが、黒△の一子がつらい形になっています。続いて白はどこか大場に展開して、黒が成功したとは言えない形です。 |
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(6図) パターンBの白1、3は悪いコンビネーションです。一番普通の打ち方なのですが、黒4、6と隅を取られ、白7とヒラくことになりますが、上辺は黒が二間ビラキで安定しているところなので黒に響きません。この後、黒からは黒aとカカって展開する打ち方と黒bとマゲて右辺の模様を盛り上げる打ち方があります。 |
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(7図) オススメは黒1のマガリです。白2の受けに対して黒3とハネて右辺の模様を広げます。上辺の白はいくら固めても問題はなく、右辺の黒模様が立派で左上の黒も安定しているので黒成功です。 |
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(8図) 6図白7のヒラキで白1とオシていく手も考えられますが、黒2から6と受けていても、上辺の黒△が二間ビラキで安定しているので白は厚みを生かせません。右辺が大きく黒地になれば黒は十分に満足できる進行です。 |
| 三々の定石で、相手の模様をうまく荒らす打ち方をご紹介しました。 |
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