
<講座テキスト>
内田修平七段
第4回
「切る方向とタイミング(2)」
今回も切る方向とタイミングを勉強したいと思います。
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(手順図) 黒1の小目から、黒5のカカリに対して白6とカカリ返す布石はプロの碁でもよく打たれています。黒の応手は色々ありますが、今回は黒7の上ツケを選び、白10までは定石です。この後黒からはaとハネる手やbとツケる手がありますが、左上が大きいため黒11とカケました。白12から14のトビまでは定石です。この局面では右上の白3子が固いので、黒15と押してしまいます。白16に対しても黒17とどんどん固めて白18に黒19とハネます。ここで白20と二段バネしてきたところがテーマ図です。 |
![]() 【テーマ図・黒番】 |
白△と二段バネしてきたところです。黒の打ち方で石のコンビネーションが良いのはAとBのどちらでしょうか? |
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(パターンA) 黒1と出て白2とオサえたときに、黒3と切ります。こちらがパターンAです。 |
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(パターンB) 黒1と切り、白2のツギに対して黒3とノビます。こちらがパターンBです。 |
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(正解・1図) 黒1の出から黒3と切るパターンAが良いコンビネーションです。白4と1子を取るのは、黒5の切りから黒7で両アタリになるので、これは白がいけません。 |
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(2図) 1図の進行では白がいけませんので、黒△の切りに対しては白4とツグくらいです。そこで黒5のツケを利かし、白6と受けさせます。それから黒7と切り、白8、黒9となりますが、この図は黒5の利かしが大きく、黒満足です。 |
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(3図) 2図黒5の利かしに対して、白が隅を受けずに白1とアテて反発してきたら黒2と取ります。白3とポン抜きも大きいように見えますが、白△3子との幅が狭く、上辺が少し凝り形になっているので、厚みがあまり働きません。 |
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(4図) 2図に続いて白△がシチョウで取られないように白10と受けるくらいですから、黒11と左辺にヒラいて黒はいい構えです。上辺はもともと右上の白が厚い所だったので、白地はそれほど増えていません。白12のツメには黒13とトンで黒十分の進行です。 |
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(5図) 黒1と切り、白2のツギに黒3とノビるパターンBのコンビネーションは悪いコンビネーションです。パターンAのコンビネーションでは黒5のツケが利きましたが、黒1、白2を打ってしまうと黒5のツケには受けてもらえず、白6のヒラキに回られてしまいます。 |
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(6図) 5図の黒5で、黒1、3と切っても、今度は白4と取られてしまい、黒からは何の狙いもありません。 |
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(7図) 黒としては、黒a、白bの利かしを決めることができるかどうかは、かなり大きな違いがあります。 |
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(8図) 7図黒aの利かしを決めずに黒1とヒラいても黒は十分なようにも見えますが、左上隅は白aのコスミツケや白2のケイマを利かされてしまうので、左上隅に先手で白地を作られてしまいます。 |
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(9図) また、左辺に白1と打ち込まれるような展開になったときにも、白aとツケてサバかれるような筋も残っています。7図の黒aの利かしを決めることが出来ないと、左辺の戦いにも大きく影響してきます。 |
| 手順黒11のカケからの一連の流れと、正解図黒1、3と出切るタイミングを一つのパターンとして覚えてしまいましょう。 |
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