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パンダネット囲碁講座

<講座テキスト>
本木克弥七段

第5回
 「優位に立つモタレ攻め(2)」

 

今回も前回に引き続き優位に立つモタレ攻めというテーマで勉強していきます。

(手順図)
今回も私(本木)の実戦です。右上隅白8のスベリに手を抜いて黒9と左上にカカってきました。白10と一回受けてから、黒11のスベリに白12とハサんだのは白の工夫です。続いて黒aとトブと白13と三々に戻られて、黒bとスベる進行になります。この形は、はじめに黒9とカカって白12のハサミに黒aのトビから、白10、黒11、白13、黒bとスベった定石に戻ります。これなら白は悪くないという判断しました。黒もその進行を嫌って黒13と三々にコスんできました。白14のツケで中央は止められますが、黒17から23まで左上で実利を稼ぎます。白24とオサえた白のにはcに断点が残っているので、黒はそれをにらみながら黒25とワリ打ちました。白26から28と断点を守り、黒29と左下にカカったところが今回のテーマ図です。


【テーマ図・白番】
黒△とカカったところです。この局面で、候補手A・B・Cのどこから打ちますか?

(1図)
白1(A)のサガリは不正解です。この手は隅をしっかり守るにはいいのですが、中央に出るという意味では消極的です。黒2と中央を止められ、今から白3と出ようとしても、黒4のハザマから黒6と自然に分断されてしまいます。
(2図)
1図の白3で本図の白3とツケても、黒4のハネから6とオサれます。白7の切りには黒8、10と捨てられて、黒12までと立派な外勢を作られてしまいます。本図も白不満のワカレです。
(3図)
白1(C)も不正解です。黒は黒△の弱い石同士を連絡したいところなので、喜んで黒2とトバれます。白3とツケて裂こうとしても、黒4から10までと連絡されてしまいます。左下隅が薄いので白11と守るくらいですが、黒12のカケツギも先手で利き、攻めようとしたはずの黒石を厚みにされてしまいました。左下隅には白地ができましたが、白1のボウシが空振りになってしまい、少し物足りない展開です。

(4図・正解図)
白1(B)のツケが正解です。白の本当の狙いは黒△の石ですが、そことは逆の方向にモタれるのがコツです。白1のツケに対して、黒2から6までとツケノビ定石のような進行になったら、それから白7とボウシします。黒8に白9とマガるのが手厚い手で、黒10にも白11とハネます。黒12に白13とオサエれば黒△を包囲することができます。左辺の黒はサバキに苦しみそうです。
(5図)
4図の黒10で黒1と左辺を逃げてきたら白2とカケます。黒は3とスベるくらいですが、下辺の黒地を大きくへこませて白は気持ちのいい進行です。続いて白4と左辺の黒への攻めを継続することもできて、白に不満はありません。
(6図)
4図の黒6で、黒1とトンで左辺を逃げてきたら白2とハサミます。黒3、5には白6のノゾキから白8と黒を分断し、黒9には白10とボウシして、やはり左辺の黒の攻めに回ることができます。下辺の黒にもまだ狙いが残っているので、やはり白に不満はありません。

攻めたい石を直接攻めるのではなく、まずは反対側の相手の石にモタレて自分を強化し、それから狙いの石を攻めるのがモタレ攻めのポイントです。
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