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韓国囲碁ニュース

韓国の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2017年12月26日 ]

申眞諝八段、KB囲碁リーグ初の MVP受賞!


写真:優勝を果たした正官庄の表彰式の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)八段がKB囲碁リーグ歴代最年少MVPに輝いた。
 2017年12月22日、ウェスティン朝鮮ホテルで行われた2017年KB国民銀行囲碁リーグ閉幕式で正官庄所属の申眞諝八段がMVP賞を受賞した。
 MVP賞はチャンピオン決定戦に進出のチーム選手の中で、正規リーグとポストシーズンを合わせた勝率が60%を超える選手が対象で、記者団投票とオンライン投票を50%ずつ合わせて選ばれた。
 投票の結果、正規リーグで13勝2敗の成績で最多勝賞を確定した申眞諝八段が67.87%の得票率を記録し、MVP賞に輝いた。
 ちなみに、優秀賞はポストシーズンで4勝1敗を記録したkixxの姜昇旼(カン・スンミン)五段が選ばれた。
 KB囲碁リーグで1回のみ受賞が出来る新人賞は、韓国物価情報の偰玹準(ソル・ヒョンジュン)三段が選ばれた。偰玹準三段は姜東潤(カン・トンユン)九段と李東勳(イ・ドンフン)九段を破るなどの金星を挙げ、7勝7敗の成績であった。
 個人の表彰式後に行われた団体戦の表彰式では、正官庄がチャンピオントロフィーと共に2億ウォン(約2000万円)を手に入れた。
 また、正官庄は団体戦優勝と個人MVP受賞のほかに、KB囲碁リーグの二軍のようなフューチャーズリーグでも優勝を果たし、2017年は正官庄の年となった。
 総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦となる2017年KB国民銀行囲碁リーグは、毎週木曜日から日曜日の夜6時半から囲碁テレビで生放送された。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年12月19日 ]

女流棋聖戦の初代チャンピオンは金多瑛二段!


写真:決勝戦終局後の様子。

 金多瑛(キム・ダヨン)二段が女流棋聖戦で優勝し、入段後初タイトルを手に入れた。
2017年12月5日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで幕を閉じた第1期韓国製紙女流棋聖戦決勝三番勝負最終局で、金多瑛二段が吳侑珍(オ・ユジン)五段に261手黒中押し勝ち、総合成績2勝1敗で女流棋聖戦初代チャンピオンになった。
 11月27日に同じ場所で行われた第1局では金多瑛二段が、第2局では吳侑珍五段が勝利を収めていた。
 優勝後インタビューで金多瑛二段は「最終局は序盤から悪かったが、最後にやっと逆転できた。同じ枠に強豪が多く、あまり期待しなく気楽に打ったことが良い結果に繋がったと思う。これからも世界大会で良い結果を出したい。」と抱負を話した。
 優勝を果たした金多瑛二段は本戦1回戦では呉政娥(オ・ジョンア)三段を、準々決勝では韓国女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)七段を、準決勝では曺承亞(チョ・スンア)初段を連破し、決勝に進出した。
 金多瑛二段は父の金成來(キム・ソンレ)五段、姉の金彩瑛(キム・チェヨン)三段と共にプロ棋士三父女で有名。
 一方、金惠臨(キム・ヘリム)二段、朴鋕恩(パク・ジウン)九段、朴志娟(パク・ジヨン)五段に勝利して決勝に進出した吳侑珍五段は、同い年の金多瑛二段に破れ、準優勝となった。
 韓国製紙が主催した第1期韓国製紙女流棋聖戦は国内女流棋戦の中で最大棋戦となり、優勝賞金は3000万ウォン(約300万円)である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年12月12日 ]

正官庄、大逆転勝利で初の囲碁リーグチャンピオン!


写真:優勝を果たした正官庄選手団。

 正官庄選手団がチャンピオン決定戦最終回で2連敗の後、3連勝の大逆転勝利で、今年の囲碁リーグチャンピオンになった。
 2017年12月3日、囲碁テレビスタジオで幕を閉じた2017年KB国民銀行囲碁リーグチャンピオン決定戦最終回で、正規リーグ1位の正官庄が正規リーグ2位のポスコケムテクを3勝2敗で破り、総合成績2勝1敗で優勝を果たした。
 1日に行われた第1回戦ではポスコケムテクが3勝2敗、2日に行われた第2回戦では正官庄が3勝1敗で勝利した。
 優勝をかけた3回戦で正官庄は第1局目で朴進率(パク・ジンソル)八段が卞相壹(ビャン・サンイル)六段に221手白中押し負け、韓昇周(ハン・スンジュ)四段も李元榮(イ・ウォンヨン)に256手黒中押し負けと、2連敗で後がない大ピンチとなった。
 しかし、2局目後に続いて行われた第3局目で、正官庄の李昌鎬(イ・チャンホ)九段はポスコケムテクの尹燦熙(ユン・チャンヒ)七段に最後まで敗勢な局面を相手のダメつまりのミスで幸運の逆転勝利、それが大反撃のきっかけとなった。 第4局目では正官庄のエース申眞諝(シン・ジンソ)八段がポスコケムテクの崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段に勝利し、勝負を最終局に持ち込むことに成功した。
 チームの運命を決める最終局で正官庄の金明訓(キム・ミョンフン)五段はポスコケムテクの羅玄 (ナ・ヒョン)八段に敗勢な局面で最後の勝負手が通じて奇跡的な逆転勝利、チーム創設後初優勝の主役となった。
 一方、昨年の準優勝チームポスコケムテクは今年も不幸が重なり、2年連続の準優勝となった。
 今回初めて優勝を果たした正官庄の監督、金榮三(キム・ヨンサム)九段は優勝インタビューで「監督生活7年間いろいろ苦労したが、今年やっと優勝が出来て本当に嬉しい。ファンの皆様の応援と高麗人参(チームのスポンサーの正官庄は高麗人参食品製造の会社)が優勝の力になったと思う。」と話した。
 総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦となる2017年KB国民銀行囲碁リーグは正官庄の優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年12月6日 ]

朴廷桓・朴永訓九段、夢百合杯で決勝進出!


写真:朴廷桓九段と謝科四段の準決勝戦の様子。

 韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と朴永訓(パク・ヨンフン)九段が夢百合杯決勝進出に成功した。
2017年11月20日、中国の貴州省六盤水で行われた第3回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦準決勝三番勝負最終局で、韓国ランキング1位の朴廷桓九段が中国の謝科四段に167手黒中押し勝ち、総合成績2勝1敗で勝利した。
 17日に準決勝第1局目で優勢の碁を逆転負けした朴廷桓九段は第2局目では中押し勝ち、第3局目でも勝利し、今大会初決勝進出を果たした。
 一方、反対の枠では韓国ランキング7位の朴永訓九段が中国の李軒豪七段に総合成績2勝1敗で勝利した。
 準決勝第1局目で勝利した朴永訓九段は第2局目では破れたが、第3局目に勝利して今大会初の決勝進出に成功した。決勝に進出した朴廷桓九段と朴永訓九段の通算成績は朴廷桓九段が14勝7敗でリードしている。
 世界大会で韓国棋士どうしが決勝進出を果たしたのは2015年11月のLG杯準決勝以来2年ぶりで、韓国の棋士が世界大会で優勝するのも2016年2月の姜東潤(カン・トンユン)九段のLG杯優勝以降初めて。
 韓国棋士どうしの対決となった決勝五番勝負は12月30日から中国江蘇省の如皋で行われる予定。
 第3回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦は国際囲碁連盟が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年11月30日 ]

趙治勳九段のKHエナジー、韓国シニア囲碁リーグで統合チャンピオン!


写真:今年優勝を果たした釜山KHエナジー

 正規リーグ1位の釜山KHエナジーがチャンピオン決定戦で勝利し、統合チャンピオンになった。
 2017年11月14日、囲碁テレビスタジオで行われた「2017年韓国棋院総裁杯シニア囲碁リーグ」3番勝負第2回戦で、釜山KHエナジーが尚州干し柿を2勝1敗で破り総合成績2勝0敗で優勝を果たした。
 今年の新生チームである釜山KHエナジーは、選手ドラフト日で最初に趙治勳九段を選抜し、以前、曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段とタイトルを争い、韓国で「挑戦5強」と呼ばれた張秀英(チャン・スヨン)九段、姜勳(カン・フン)九段を次々と選抜、補欠には釜山で活躍している張明翰(チャン・ミョンファン)六段を選び、たちまち優勝候補と呼ばれた。
 釜山KHエナジーはエース趙治勳九段が日本の棋戦の都合上、全ての手合いには参加出来なかったが、それでも6勝1敗を記録、残った選手達がそれぞれ活躍し、正規リーグ優勝を果たしてチャンピオン決定戦にそのまま進出した。
 シニア囲碁リーグチャンピオン決定戦は釜山KHエナジーと昨年のチャンピオン尚州干し柿が対決し、釜山KHエナジーが2勝0敗で尚州干し柿を破り優勝を果たした。
 今年から海外棋院の所属棋士も参加出来るようになったシニア囲碁リーグは、韓国釜山生まれの日本で活躍している趙治勳九段が新生チームの釜山KHエナジーに参加する事になり、囲碁ファンに注目された。
 新生チーム釜山KHエナジーの優勝で幕を閉じた「2017年韓国棋院総裁杯シニア囲碁リーグ」は韓国棋院と中央メディアネットワークが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年11月20日 ]

崔精七段、今年行われた全ての女流世界大会で優勝!


写真:第8回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会決勝戦の様子

 韓国女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)七段が穹窿山兵聖杯で優勝し、世界で一番強い女流棋士であることを証明した。
 2017年11月10日、中国の蘇州市穹窿山孫武書院で行われた第8回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会決勝戦で、崔精七段が中国の王晨星五段に264手白中押し勝ち、大会2回目の優勝を果たした。
 ランキングシードで参加した崔精七段は本戦1回戦で、昨年の大会で敗れた李赫五段に雪辱を果たし、準々決勝では日本の向井千瑛五段、準決勝では中国の女流ランキング1位で自分の最大のライバルである於之瑩六段を破って決勝進出に成功した。
 一方、昨年吳侑珍(オ・ユジン)五段に決勝戦で負けた王晨星五段は今大会で2年連続準優勝となった。
 今回の優勝で崔精七段は黄竜士精鍛科技杯と天台山農商銀行杯、個人戦の明月山杯に優勝するなど、今年行われた全ての女流世界大会で優勝を果たした。
 崔精七段は今大会の優勝で八段に特別昇段した。
 持ち時間2時間、秒読み60秒5回で行われた第8回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会は中国の人民政府と蘇州市が後援した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年11月14日 ]

安國鉉八段、初の三星火災杯決勝進出ならず


写真:準決勝の様子

 安國鉉(アン・クッヒョン)八段の世界大会初優勝の夢が破れた。 2017年10月8日、韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた2017三星火災杯世界囲碁マスターズ準決勝三番勝負最終局で、安國鉉八段は中国の唐韋星九段に222手黒中押し負けを喫し、総合成績1勝2敗で決勝進出とはならなかった。
 安國鉉八段は6日行われた第1局で勝利し、決勝進出に王手をかけたが、第2局と最終局に破れて、決勝進出とはならなかった。
 安國鉉八段を破って決勝進出を果たした唐韋星九段は2013三星火災杯優勝以来、本棋戦2回目の優勝に挑戦することとなった。
 また、中国勢同士で行われたもう一方の枠では辜梓豪五段が童夢成六段に222手白中押し勝ち、総合成績2勝1敗で決勝に進出した。
 2015年に利民杯世界新鋭囲碁最強戦で優勝を果たした辜梓豪五段は、中国では第2の柯潔と呼ばれている。
 3年連続で中-中戦となった三星火災杯の決勝戦は、12月5日から三星火災グローバルキャンパスで行われる予定。
 ちなみに昨年の大会決勝では、柯潔九段が柁嘉熹九段を2勝1敗で破って優勝した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年11月7日 ]

女流棋聖戦の準々決勝進出者が決まる


写真:朴志娟五段と趙惠連九段の16強戦の様子

 韓国最大の女流棋戦である韓国製紙女流棋聖戦の準々決勝進出者が全員決まった。
今年9月から新しい棋戦となった第1期韓国製紙女流棋聖戦は、女流プロ棋士35人とアマ選抜戦を通過したアマ3人が9月に予選を行い、12人の本戦進出者を決めた。
 本戦は本戦進出者12人とランキングシードをもらった韓国女流ランキング1位と2位の崔精(チェ・ジョン)七段と吳侑珍(オ・ユジン)五段、そしてワイルドカードとして金惠敏(キム・ヘミン)八段と朴鋕恩(パク・ジウン)九段を加え、16強戦トーナメント方式で行われた。 16強戦は2017年10月9日から崔精七段と新鋭姜智洙(カン・ジス)初段の対決で始まり、崔精七段が128手白中押し勝ち、準々決勝進出を決め た。
以後、毎週月曜日と火曜日に韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた16強戦で朴鋕恩九段、朴志娟(パク・ジヨン)五段、吳侑珍五段、金彩瑛(キム・チェヨン)三段、朴泰姬(パク・テヒ)二段、金多瑛(キム・ダヨン)二段、曺承亞(チョ・スンア)初段が準々決勝に進出に成功した。
 準々決勝は朴志娟五段と朴泰姬二段、金彩瑛三段と曺承亞初段、崔精七段と金多瑛二段、朴鋕恩九段と吳侑珍五段の組み合わせで対決が行われる予定。 韓国製紙が主催した第1期韓国製紙女流棋聖戦は国内女流棋戦の中で最大棋戦となり、優勝賞金は3000万ウォン(約300万円)である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年11月1日 ]

KB囲碁リーグ、11月1日からポストシーズンが始まる。


写真:囲碁リーグのメディアデーの様子

 2017年KB国民銀行囲碁リーグポストシーズンのメディアデーが2017年10月31日午前11時から韓国棋院で行われた。
 メディアデーではポストシーズンに進出した5チームの監督と選手達が参加し、記者会見が行われた。
 2012年チーム創設後初めて正規リーグで優勝し、チャンピオン決定戦に駒を進めた正官庄の監督である金榮三(キム・ヨンサム)九段は「今シーズンは正規リーグとフューチャーズリーグで優勝し全てが順調に進んでいるが、最後に勝たないと意味がない。チャンピオン決定戦に向けてちゃんと準備して今年は必ず優勝を果たしたい。」と話した。
 創設6年で初優勝を狙う正官庄は開幕後10連勝を記録するなど、今シーズン一度も1位を譲る事もなくそのまま正規リーグ優勝を果たした。
 10勝6敗で正規リーグ準優勝を記録したポスコケムテクの監督である金成龍(キム・ソンリョン)九段は「正規リーグでは選手達が他の大会と重なる時が多く、100%の力を発揮出来なかったが、ポストシーズンでは100%で戦えるので優勝する自信がある。」と話し、正規リーグ3位SKエンクリンの監督、崔珪昞(チェ・ギュビョン)九段は「正規リーグの成績に満足出来なかったが、ポストシーズンで必ず優勝をしたい。」と話した。
 11月1日から行われるポストシーズンでは4位Kixxと5位華城市コリヨのワイルドカード決定戦から始まり、準プレーオフ、プレーオフ、チャンピオン決定戦の順に行い、2017年のチャンピオンを決める。
 今年から新しく出来たワイルドカード決定戦は2回戦まで行い、4位のKixxは1回でも勝てば勝利する事が出来るが、5位華城市コリヨは2回とも勝たなければならない。ここで勝利したチームが3位のSKエンクリンと戦う事になる。
 賞金総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦となる2017年KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2100万円)である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年10月24日 ]

花より囲碁女王戦が行われる


写真:大会参加者達の記念写真

 団体戦に変更されて迎えた第2回大会2017花より囲碁女王戦で、「可能性」チームが優勝を飾った。
 2017年10月21日、韓国棋院で幕を閉じた2017花より囲碁女王戦は5人1チームの団体戦で、19日から3日間にかけて行われた。
 主将の金彩瑛(キム・チェヨン)三段をはじめ、曺承亞(チョ・スンア)初段、金美里(キム・ミリ)三段、姜智洙(カン・ジス)初段、權周利(クォン・ジュリ)初段がチームを組んだ「可能性」チームは1回戦で負けるも、2-3回戦の勝利で2勝1敗を記録、同じく2勝1敗だった「FLOWER QUEEN」より勝点が1点多く優勝を手に入れた。
 「花より囲碁センター」の会員の後援で行われた今大会は、昨年の個人戦から団体戦に大会方式を変更し女流プロ棋士20人が参加、主将戦とペア戦などで勝負より楽しい雰囲気の中で大会が行われた。
 「花より囲碁センター」は李多慧(イ・ダヘ)四段をはじめ、女流プロ棋士達が経営する成人向けの囲碁教室で、韓国のソウルで4店舗がある。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年10月18日 ]

今月も韓国1位は朴廷桓九段!


写真:47ヶ月間1位を守り抜いた朴廷桓九段

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が47ヶ月連続で韓国ランキング1位となり、連続1位の記録を更新した。
先月に9991点のレーティングポイントを記録し、史上初の1万点超えとなるか注目を浴びた朴廷桓九段は、10月のランキングで9972点と1万点超えとはならず。
 朴廷桓九段は9月6日、2017年三星火災杯世界囲碁マスターズで16強戦進出に成功し、一時1万点を超えるも、その後の中国甲級リーグで陳耀燁九段に、三星火災杯準々決勝で中国の辜梓豪五段に負けるなど1か月間で5勝3敗の成績を残し、先月より19点下がった9972点となった。 また、申眞諝(シン・ジンソ)八段は三星火災杯準々決勝に進出するなど6勝2敗の成績でレーティングポイントを10点上げ、2位を11ヶ月連続で記録した。
 第29回テレビアジア選手権戦で準優勝を果たした李世乭(イ・セドル)九段は3位、金志錫(キム・ジソク)九段は先月と同じく4位をキープした。
 三星火災杯16強戦で中国ランキング1位の柯潔九段を破った安成浚(アン・ソンジュン)七段が一つ上がって5位を、朴永訓(パク・ヨンフン)九段が先月と同じく6位を守った。崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段が先月より二つ下がり7位、李東勳(イ・ドンフン)八段と卞相壹(ビャン・サンイル)六段の順位が入れ替わり8位と9位を記録した。
 テレビアジア選手権戦で優勝した羅玄 (ナ・ヒョン)八段は先月より三つ上がって10位に入り、2年1か月ぶりに10位圏内に名前を上げた。 10位圏外では崔宰榮(チェ・ジェヨン)三段がKB囲碁リーグの大活躍で先月より8つ上がった58位を記録。一方、不振な成績を残した姜東潤(カン・トンユン)九段が10位から17位まで落ち、ランキングシステムが始まった2009年以来初めて10位圏外となった。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2017年10月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9972点)
2位:申眞諝(シン・ジンソ)八段(9807点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9710点)
4位:金志錫(キム・ジソク)九段(9681点)
5位:安成浚(アン・ソンジュン)七段(9658点)
6位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9650点)
7位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9647点)
8位:李東勳(イ・ドンフン)八段(9602点)
9位:卞相壹(ビャン・サンイル)六段(9598点)
10位:羅玄 (ナ・ヒョン)八段(9583点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年10月10日 ]

安國鉉八段、初の三星火災杯準決勝進出!


写真:安國鉉八段と柁嘉熹九段の準々決勝終局後の様子

 安國鉉(アン・クッヒョン)八段が準決勝進出を果たした。
 2017年9月26日、韓国の大田市にある三星火災儒城キャンパスで行われた2017三星火災杯世界囲碁マスターズ準々決勝で、安國鉉八段が中国の柁嘉熹九段に252手白中押し勝ちを収め、準決勝進出に成功した。
 ただ、韓国の囲碁ファンが期待したランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段とランキング2位の申眞諝(シン・ジンソ)八段が中国の辜梓豪五段と唐韋星九段の前にそれぞれ敗退、姿を消した。16強戦で見事に中国ランキング1位の柯潔九段を破った安成浚(アン・ソンジュン)七段も準々決勝では中国の童夢成六段に破れ、準決勝進出はならなかった。
 今年5月にGSカルテックス杯で優勝し、入段後初タイトルを手にいれた安國鉉八段は16強戦では難敵である陳耀燁九段に逆転半目勝ち、準々決勝では柁嘉熹九段に勝利した。
 準々決勝が終わった後に準決勝の組み合わせが行われ、安國鉉八段と唐韋星九段、童夢成六段と辜梓豪五段の対決となった。
 準決勝は11月6日から韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われる予定。ちなみに昨年の大会決勝では、柯潔九段が柁嘉熹九段を2勝1敗で破って優勝した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年10月4日 ]

申旻埈六段、農心辛ラーメン杯第1ラウンドで全勝!


写真:申旻埈六段と許家元七段の終局後の様子

 農心辛ラーメン杯第1ラウンドは申旻埈(シン・ミンジュン)六段から始まり申旻埈六段で終わった。
 2017年9月22日、中国の瀋陽「瀋陽万達華酒店」で行われた第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第4戦で、申旻埈六段が日本の許家元七段に196手白中押勝ちを収め、本戦第1ラウンドを全勝で収めた。
 農心辛ラーメン杯本戦に初参加し、韓国チームの先鋒として出た申旻埈六段は第1戦では中国の范廷鈺九段、第2戦では日本の余正麒七段、第3戦では中国の周睿羊九段、第4戦では日本の許家元七段を破って1ラウンド全勝を成し遂げた。
 韓国が1ラウンドで全勝を果たしたのは2002年朴永訓(パク・ヨンフン)三段(当時)以来15年ぶり。
 韓国は申旻埈六段の活躍で韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と2位申眞諝(シン・ジンソ)八段ほか、金志錫(キム・ジソク)九段、金明訓(キム・ミョンフン)五段の5人全員が生き残り、5年ぶりの優勝への期待が高くなった。
 二人ずつ消えた日本と中国は井山裕太九段、山下敬吾九段、一力遼七段と柯潔九段、党毅飛九段、陳耀燁九段が残っている。
 韓国の申旻埈六段と中国の陳耀燁九段の第5戦から始まる第2ラウンドは、11月に韓国の釜山で行われる予定。
 韓・日・中の代表5人が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国11回、中国6回、日本1回である。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は株式会社農心と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年9月27日 ]

羅玄八段、テレビアジア選手権で優勝!


写真:決勝戦の様子

 羅玄 (ナ・ヒョン)八段がテレビアジア選手権戦で優勝し、入段後初めての国際大会優勝を果たした。
 2017年9月17日、中国の浙江省平湖市セイントレークホテルで行われた第29回テレビアジア選手権戦決勝で、羅玄八段が李世乭(イ・セドル)九段に184手白中押しで勝利した。
 KBS囲碁王戦で準優勝し、今大会に初参加した羅玄八段は1回戦では中国の李軒豪七段、2回戦では日本の一力遼七段に連勝して決勝に進出、決勝戦も勝利し初参加で見事初優勝を飾った。
 2010年に入段した羅玄八段は2014年韓国物価情報杯、2015年天元戦で優勝するなど国内大会では2回優勝を記録していた。
 一方、KBS囲碁王戦で優勝し、2年ぶりに今大会で優勝に挑戦した李世乭九段は日本ランキング1位の井山裕太九段と、昨年のチャンピオン李欽誠九段を破って決勝に進出したが、決勝戦で羅玄八段に破れて、準優勝となった。
 2007・2008年、2014・2015年に優勝し、日本の武宮正樹九段とともに大会最多記録である通算4回の優勝を記録している李世乭九段は、今大会で新記録となる5回目の優勝を逃す結果となった。
 毎年韓国と中国、日本を巡回して行われるテレビアジア選手権戦は、全29回の大会の中で韓国が11回、日本が10回、中国が8回優勝を記録している。
 第29回テレビアジア選手権戦は1手30秒、60秒の考慮時間10回で行われた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年9月20日 ]

三星火災杯16強に韓国7人、中国7人、日本2人が進出!


写真:三星火災杯16強戦進出者の様子

 韓国7人、中国7人、日本2人が三星火災杯16強戦に進出した。
 2017年9月7日、韓国高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた、2017三星火災杯世界囲碁マスターズの本選32強戦ダブルイリミネーション最終日の対局で、韓国は朴永訓(パク・ヨンフン)九段と安成浚(アン・ソンジュン)七段が勝利し、16強戦に駒を進めた。安成浚七段は中国の薛冠華三段に勝利、朴永訓九段は卞相壹(ビャン・サンイル)六段を破って、16強戦進出を決めた。
 開幕式が4日に行われ、翌日5日から本戦32強戦がダブルイリミネーション方式で三日間行われた。
 韓国は本戦32強戦で14人が出場し、一日目は9勝5敗、二日目の第2ラウンドでは朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、李世乭(イ・セドル)九段、宋泰坤(ソン・テゴン)九段、申眞諝(シン・ジンソ)八段、安國鉉(アン・クッヒョン)八段が2連勝で16強戦に先んじて進出した。そして最終日に韓国は2人の棋士が勝利し昨年と同じく、7人が16強戦に進出した。中国は大会3連覇を目指している柯潔九段を始め、唐韋星九段と趙晨宇四段が2連勝で、また柁嘉熹九段、陳耀燁九段、童夢成六段、辜梓豪五段が最終日に勝利して16強戦進出に成功した。
 日本は井山裕太九段と山下敬吾九段が范蕴若六段と陳梓健五段に勝利し、2014年大会以来3年ぶりに16強戦進出を果たした。
 対局直後に行われた16強戦の組み合わせでは、安成浚七段が中国ランキング1位の柯潔九段、韓国ランキング2位の申眞諝八段が日本の第1人者である井山裕太九段との対決することとなった。本選16強戦と準々決勝は9月25日と26日に韓国の大田市にある三星火災儒城キャンパスで行われる予定。

〈 16強戦の組み合わせ 〉

【1】柯潔九段vs安成浚七段     【5】朴永訓九段vs辜梓豪五段
【2】山下敬吾九段vs童夢成六段   【6】唐韋星九段vs宋泰坤九段
【3】申眞諝八段vs井山裕太九段   【7】朴廷桓九段vs趙晨宇四段
【4】李世乭九段vs柁嘉熹九段    【8】安國鉉八段vs陳耀燁九段

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年9月15日 ]

女流チーム、趙惠連九段の活躍で優勝!


写真:最終局の終局後の様子

 趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段の活躍で女流チームが優勝した。
 2017年9月4日韓国棋院で行われた第11期GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦第17局目で、女流チーム六番手の趙惠連九段が紳士チーム主将の李昌鎬(イ・チャンホ)九段に264手白半目勝ちで勝利した。
 女流チームは金恩善(キム・ウンソン)五段が4連勝、また金多瑛(キム・ダヨン)初段が3連勝する活躍を見せ、紳士チームからリードを奪った。
 大ピンチとなった紳士チームは、昨年大会新記録の9連勝を達成した今大会の要となる徐奉洙(ソ・ボンス)九段から反撃を狙ったが、4年ぶりにGGオークション杯に参戦した趙惠連九段に敗退、趙惠連九段は紳士チーム主将の李昌鎬九段も破って女流チームの優勝を決めた。
 今回の女流チームの勝利で、本棋戦の通算戦績は6勝5敗で女流チームがリードすることになった。
 局後インタビューで趙惠連九段は「女流チームが6人も残って、李昌鎬九段にとってはプレッシャーを感じていたと思う。私にとっては気楽に打つことが出来て、勝利に繋がったと思う。」と話した。
 一方、紳士チーム主将である李昌鎬九段の参戦は囲碁ファン達の注目の的だったが、1勝も出来ず敗退した。昨年も李昌鎬九段は参加したが、李相勳(イ・サンフン)九段の勝利で出番もなく優勝を手に入れていた。
 株式会社GGオークションが後援し、韓国棋院が主催する第11回GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦は、40歳以上の男性棋士と女流棋士(年齢制限なし)が12人ずつでチームを組み連勝対抗戦で行われた。持ち時間は15分で秒読み40秒5回である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年9月7日 ]

朴廷桓九段・朴永訓九段、夢百合杯準決勝進出!


写真:朴廷桓九段の準々決勝戦の様子

 韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と朴永訓(パク・ヨンフン)九段が夢百合杯準決勝進出を果たした。
 2017年8月26日、中国の安徽省で行われた第3回Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦準々決勝で、朴廷桓九段が中国の陳梓健五段に199手黒中押し勝ち、準決勝に進出した。
 韓国ランキング1位の朴廷桓九段は24日に行われた16強戦で、中国ランキング1位の柯潔九段を破った後、陳梓健五段にも勝利し、2年ぶりの世界大会優勝への期待が高まっている。
 朴廷桓九段は今回の勝利を合わせて国内、世界大会で現在18連勝を記録している。
 韓国ランキング9位の朴永訓九段も準々決勝で中国の范蘊若六段に210手白中押し勝ち、準決勝進出に成功した。16強戦では中国の王昊洋六段を破った朴永訓九段が范蘊若六段にも勝利、2年連続で準決勝進出を果たしている。
 朴廷桓九段と中国の謝科三段、朴永訓九段と中国の李軒豪七段が対戦する準決勝三番勝負は、11月17日から中国の貴州省で行われる予定。
 第3回Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦は、国際囲碁連盟と中国囲碁協会が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年8月30日 ]

無敵の正官庄、囲碁リーグ前半期全勝!


写真:前半期で全勝を果たした正官庄選手団

 2017年KB国民銀行囲碁リーグが正官庄(監督:金榮三(キム・ヨンサム)九段)の独走の中、前半期を終えた。
 昨年前半期1位のチームである正官庄が今年も全勝で前半期1位となり、SKエンクリンとポスコケムテクが5勝3敗、Kixxと Tブロードが4勝4敗、韓国物価情報とBJFリテールCUが3勝5敗、華城市コリヨと新安天日塩が2勝6敗と後に続いている。
 昨年7連勝で前半期最多連勝のタイ記録を作った正官庄は今年全勝の8連勝を記録、自ら連勝記録を更新した。
 囲碁リーグ最年少である主将の申眞諝(シン・ジンソ)八段が8戦全勝、四将の韓昇周(ハン・スンジュ)四段が6勝2敗、五将の朴進率(パク・ジンソル)七段が5勝3敗、副将の李昌鎬(イ・チャンホ)九段と三将の金明訓(キム・ミョンフン)五段が4勝4敗を記録するなど、メンバー全員が5割以上の成績を残した。
 SKエンクリンは5勝3敗でポスコケムテクと同率を記録しているが、個人勝数が1勝多く2位となった。SKエンクリンは五将の朴珉奎(パク・ミンギュ)五段が6勝2敗の大活躍をするほか、主将の安成浚(アン・ソンジュン)七段と副将の李映九(イ・ヨング)九段が5勝3敗、三将の洪性志(ホン・ソンジ)九段が4勝4敗を記録するなど、メンバー全員が安定した成績を残した。
 昨年正規リーグ優勝チームのポスコケムテクは8ラウンドまで5連勝を記録したが、前半期最終局の9ラウンドでKixxに破れて、5勝3敗で3位となった。
 KixxとTブロードは4勝4敗の同率を記録したが、個人勝数が21勝のKixxが4位、17勝のTブロードが5位となった。
 Kixxは主将の金志錫(キム・ジソク)九段が7勝1敗の好成績を残している。
 昨年のチャンピオンであるTブロードは、後半期に3年連続で優勝を果たした李相勳(イ・サンフン九段)監督とともに復活を狙っている。
 6位と7位は韓国物価情報とBJFリテールCUが、8位は華城市コリヨ、新安天日塩が最下位となった。
 特に華城市コリヨは、今年のドラフトで韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段を指名することに成功し優勝候補とまで呼ばれたが、朴廷桓九段以外の全選手が不振な成績を残し、前半期は8位で終わった。
 後半期の10ラウンドは8月24日にSKエンクリンとKixxの対決から始まる予定。
 賞金総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦である2017年KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2100万円)である。

順位 チーム名 勝利 敗北 個人勝利
1 正官庄 8 0 27
2 SKエンクリン 5 3 25
3 ポスコケムテク 5 3 24
4 Kixx 4 4 21
5 Tブロード 4 4 17
6 韓国物価情報 3 5 20
7 BJFリテールCU 3 5 17
8 華城市コリヨ 2 6 17
9 新安天日塩 2 6 12

順位:勝率>個人勝利>該当チーム間の対戦における結果>該当チーム間の対戦における個人勝星数>主将の勝星数。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年8月22日 ]

'両申'申眞諝・申旻埈が農心辛ラーメン杯で初の韓国代表に!


写真:今回韓国の代表になった申眞諝八段と申旻埈六段

 '両申'と呼ばれる申眞諝(シン・ジンソ)八段と申旻埈(シン・ミンジュン)六段が農心辛ラーメン杯で韓国代表になった。
 2017年8月7日韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選決勝で、申眞諝八段と申旻埈六段が、それぞれ韓昇周(ハン・スンジュ)四段、李世乭(イ・セドル)九段を破って、二人とも初めて韓国の代表になった。
 2012年7月第1回英才プロ試験で入段した申眞諝八段は、昨年は予選決勝で韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に破れて代表にはなれなかったが、今年は見事に本戦進出を果たした。
 一方、申眞諝八段と入段同期の申旻埈六段は、自分の師匠である李世乭(イ・セドル)九段を破って申眞諝八段と共に初の韓国代表を勝ち取った。
 今回代表になった二人はランキングから選ばれた韓国ランキング1位の朴廷桓九段と7月17日に本戦進出を決めた金明訓(キム・ミョンフン)五段、最後にワールドカードで選ばれた金志錫(キム・ジソク)九段とともに、9月19日から中国の瀋陽で始まる第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦で韓国の代表として参加する。
 韓・日・中の代表5人が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国11回、中国6回、日本1回である。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は株式会社農心と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年8月15日 ]

朴廷桓九段、7戦全勝を記録し45ヶ月連続で韓国1位!


写真:現在13連勝を記録中の朴廷桓九段

 13連勝を記録中の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が45ヶ月連続で韓国ランキング1位となり、連続1位の記録を更新した。
 45ヶ月間1位を守り抜いた朴廷桓九段は7月にKB囲碁リーグ、第4回国手山脈国際囲碁大会、中国甲級リーグに出場し、7戦全勝を記録した。
 1か月間でレーティングポイントを42点獲得し、9955点となった。
 申眞諝(シン・ジンソ)八段は8勝2敗の成績で2位を、李世乭(イ・セドル)九段はKB囲碁リーグ2敗と不振な成績を残したがそのまま3位をキープした。
 8月のランキングは2017年三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選、第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦予選、KB囲碁リーグの成績で10位圏内の変動が多かった。
 金志錫(キム・ジソク)九段と崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段の順位が入れ替わり4位と5位に、安成浚(アン・ソンジュン)七段が一つ上がって6位、李東勳(イ・ドンフン)八段と卞相壹(ビャン・サンイル)六段が二つ上がり、7位と8位を記録した。
 一方、不振な成績を残した朴永訓(パク・ヨンフン)九段が6位から9位に、姜東潤(カン・トンユン)九段が8位から10位へと下がった。
 10位圏外では韓国女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)七段が先月4勝2敗の成績で48位を記録、初めて50位圏内に進出した。

 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2017年8月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9953点)
2位:申眞諝(シン・ジンソ)八段(9795点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9713点)
4位:金志錫(キム・ジソク)九段(9649点)
5位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9646点)
6位:安成浚(アン・ソンジュン)七段(9632点)
7位:李東勳(イ・ドンフン)八段(9609点)
8位:卞相壹(ビャン・サンイル)六段(9607点)
9位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9600点)
10位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9583点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年8月8日 ]

呉侑珍・李昌鎬ペア、国手山脈杯ペア大会で2連覇達成!


写真:ペア碁 決勝戦の様子

 呉侑珍(オ・ユジン)五段・李昌鎬(イ・チャンホ)九段ペアが2連覇を果たした。
 2017年8月31日に韓国の全羅南道新安郡廳特別対局室で行われた第4回国手山脈国際囲碁大会 ペア碁部門決勝で、呉侑珍五段・李昌鎬九段ペアが中華台北の黒嘉嘉七段・陳詩淵九段ペアに199手黒中押し勝ちを収め、2連覇を果たした。
 同時に行われた3位決定戦では中国の於之瑩五段・孔傑九段ペアが日本の上野愛咲美初段・柳時熏九段ペアに勝利し、3位となった。
 30日に全羅南道康津郡で行われた1回戦で、呉侑珍五段・李昌鎬九段ペアが中国の於之瑩五段・孔傑九段ペアに1目半勝ち、中華台北の黒嘉嘉七段・陳詩淵九段ペアは日本の上野愛咲美初段・柳時熏九段ペアに半目勝ちし、決勝に進出していた。
 同じ場所で行われた団体戦では韓国が中国に1勝2敗で敗退し、準優勝となった。
 韓国はランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段がLG杯チャンピオンの党毅飛九段に勝利するも、李世乭(イ・セドル)九段が李欽誠九段に、申真諝(シン・ジンソ)八段が楊鼎新五段に破れて、大会3連覇とはならなかった。
 一方、大会期間中には韓国、中国、日本、中華台北、フランスなど11か国から700人ほどが参加した'国際子供囲碁祭り'が行われ、交流戦とイベント大会を通じて囲碁を楽しんだ。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年8月3日 ]

金美里・李映九、盤上最強のペア!


写真:表彰式の様子

 金美里(キム・ミリ)三段・李映九(イ・ヨング)九段ペアがSG杯7回目の優勝ペアになった。
 2017年7月27日囲碁テレビスタジオで行われた第7回SG杯ペア碁最強戦決勝で、金美里三段・李映九九段ペアが吳政娥(オ・ジョンア)三段・崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段ペアに214手白中押し勝ちで優勝カップを手に入れた。
 ランキングシードで本戦32強戦から出場した金・李ペアは1回戦でゴ・ミソアマ・崔原踊(チェ・ウォンヨン)七段のペアを破った後、金惠臨(キム・ヘリム)二段・趙漢乘(チョウ・ハンスン)九段ペア、グォン・ガヤンアマ・朴河旼(パク・ハミン)二段ペア、金恩善(キム・ウンソン)五段・姜東潤(カン・ドンユン)九段ペアを連破し、決勝では吳政娥三段・崔哲瀚九段ペアを破って優勝を果たした。
 今大会を通じて金美里三段は二回目の優勝を、李映九九段は初優勝を果たした。金美里三段は第1期の大会で韓尙勳(ハン・サンフン)八段とペアを組んで優勝した経験がある。
 優勝インタビューで金美里三段は「入段10年目でもう一度優勝する事が出来て嬉しい、そして一緒に参加してくれた李映九九段に感謝している。」と話し、パートナーの李映九九段は「今までペア碁の成績は良くなかったが、金美里三段のお陰で優勝する事が出来て嬉しく、彼女にも感謝している。」と話した。
 全73ペアが参加し、3月14日から予選が始まった第7回SG杯ペア碁最強戦は、金美里三段・李映九九段ペアの優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年7月24日 ]

金明訓五段、囲碁リーグ月間MVP受賞!


写真:今月の囲碁リーグで月間MVPになった金明訓五段

 正官庄の金明訓(キム・ミョンフン)五段が2017年KB国民銀行囲碁リーグで今年初の月間MVPに選ばれた。金明訓(キム・ミョンフン)五段がKB国民銀行囲碁リーグで月間MVPを受賞したのは今回が初めて。
 囲碁記者団の投票で最多投票数を獲得した金明訓五段は、MVP受賞インタビューで「囲碁リーグで初めて月間MVPを受賞して本当に嬉しい。今年の目標は10勝以上、月間MVPにもう一度選ばれるように頑張りたい。」と話した。
 KB国民銀行囲碁リーグで現在1位の正官庄で三将を務める金明訓五段は、チームの主将申眞諝(シン・ジンソ)八段とともに6月まで3戦全勝を記録、チームの活躍に貢献している。
 2014年から実施されている月間MVPは囲碁記者団の投票で選ばれる。
 総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦となる2017年KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2100万円)であり、毎週木曜日から日曜日の夜6時半から囲碁テレビで生放送されている。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年7月19日 ]

金明訓(キム・ミョンフン)五段、農心辛ラーメン杯で初韓国代表に!


写真:予選決勝の様子

 金明訓(キム・ミョンフン)五段が、農心辛ラーメン杯で韓国代表になった。
 2017年7月17日韓国棋院で行われた第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選決勝で、金明訓五段が朴正祥(パク・ジョンサン)九段に197手黒中押しで勝利した。
 2014年に入段した金明訓五段は予選準々決勝では崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、準決勝では李志賢(イ・ジヒョン)六段を破って決勝に進出しており、入段4年目で初の韓国代表になった。
 韓国代表3人を選ぶ今回の予選は韓国棋院の所属棋士227人が参加し、金明訓五段以外の二人の代表は李世乭(イ・セドル)九段vs申旻埈(シン・ミンジュン)六段、申眞諝(シン・ジンソ)八段vs韓昇周(ハン・スンジュ)四段の各勝者で対決は8月に行われる予定。
 第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦に、ランキングから選ばれた韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と国内予選通過者3人、ワイルドカード1人の5人が参加する。
 韓・日・中の代表5人が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国11回、中国6回、日本1回である。
 本戦1回戦は9月19日から中国の瀋陽で行われる予定。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は株式会社農心と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年7月11日 ]

「2017年囲碁普及事業」7月から全国で一斉にスタート!


写真:昨年人気を集めた幼稚園囲碁教室の様子

 韓国棋院の2017年の囲碁普及事業が7月から全国で一斉にスタートした。
 様々な年代と幅広い地域に囲碁の優秀性を知らせ、囲碁を通じての意思疎通と交流を目的として行われる「2017年韓国棋院囲碁普及事業」では、幼稚園、女性、多文化家庭、障害者、高齢者、学生を対象に囲碁教室を開き、韓国棋院から囲碁授業に必要な教材が送られ、囲碁指導者が派遣される。
 今回の事業には、全国で278の機関が申し込み、その中で154の施設が選ばれた。内訳としては、幼稚園40、女性のための施設10、多文化家庭のための施設27、障害者施設27、老人ホーム27、学校13となっている。
 特に今年は囲碁の均衡的な発展のために、文化的な恵みが足りない地方を中心に選ばれた。
 選ばれた教室では7月から12月まで韓国棋院の囲碁指導者が半年間、囲碁の授業を行う予定。
 2011年から始めた教室型普及事業は2016年までに995個の教室で33,650人に囲碁を普及し、今年で4万人を超えることが期待されている。
 韓国棋院は教室型普及事業以外にも囲碁教育、英才育成、国際囲碁交流など様々な囲碁普及をしている。今回の事業は文化体育観光部(日本の文部科学省のような韓国の行政機関)と国民体育振興公団が後援する。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年7月5日 ]

三星火災杯、韓国9人、中国8人、日本とヨーロッパ各1人が統合予選通過!


2017三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選決勝の様子

 19枚ある本戦チケットの中で9枚を韓国が手に入れた。
 史上最多となる378人が参加し、6月28日~7月3日の6日間、韓国棋院で行われた、2017三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選で韓国は、一般組で宋泰坤(ソン・テゴン)九段、李東勳(イ・ドンフン)八段、朴進率(パク・ジンソル)・安成浚(アン・ソンジュン)七段、韓態熙(ハン・テヒ)六段、卞相壹(ビャン・サンイル)・申旻埈(シン・ミンジュン)各五段の7人が、シニア組では徐奉洙(ソ・ボンス)九段が女子組では金彩瑛(キム・チェヨン)三段が本戦進出に成功した。
昨年は3人しか統合予選の通過者がいなかった韓国は、今年は6人増え9人となった。
 しかし、予選決勝まで進出した崔哲瀚(チェ・チョルハン)・元晟溱(ウォン・ソンジン)各九段、崔精(チェ・ジョン)七段は中国の壁を越えられず敗退した。
一方、昨年14人が本戦進出した中国は、今年は8人が進出し昨年と比べ6人も減った。
 中国は世界大会優勝経験がある時越九段と周睿羊九段、范廷鈺九段が脱落したが、童夢成六段、楊鼎新・辜梓豪・趙晨宇・李維清各五段、陳梓健四段の7人が一般組から本戦へ、女子組では李赫五段が本戦初進出を果たした。
 日本はシニア組で小松英樹九段が本人通算3回目の三星火災杯本戦進出、ワールド枠ではヨーロッパのマテウス・スルマ初段が本戦チケットを手に入れた。
 予選を通過した19人は本戦シード12人とワイルドカード1人とともに、今年の9月5日から三星火災グローバルキャンパスで行われる本選で対戦する予定。

本選進出者は次の通り。

韓国( 計19人 )

≪ 本選シード ≫
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、李世乭(イ・セドル)九段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段、
申眞諝(シン・ジンソ)八段、安國鉉(アン・クッヒョン)八段

≪ 統合予選通過者 ≫
宋泰坤九段・徐奉洙九段、李東勳八段、朴進率七段・安成浚七段、韓態熙六段、
卞相壹五段、申旻埈五段、金彩瑛三段

中国( 計13人 )

≪ 本選シード ≫
柯潔九段、柁嘉熹九段、陳耀燁九段、唐韋星九段、范蕴若五段

≪ 統合予選通過者 ≫
童夢成六段、楊鼎新五段、辜梓豪五段、趙晨宇五段、李維清五段、李赫五段、陳梓健四段、薛冠華二段

日本( 計3人 )

≪ 本選シード ≫
井山裕太九段、山下敬吾九段

≪ 統合予選通過者 ≫
小松英樹九段

ヨーロッパ( 計1人 )

≪ 統合予選通過者 ≫
マテウス・スルマ初段

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年6月29日 ]

朴永訓九段、春蘭杯で惜しくも準優勝


春蘭杯決勝戦の様子

 朴永訓(パク・ヨンフン)九段が、10年ぶりの世界大会優勝に挑戦するも、準優勝に終わった。
 2017年6月26日中国廣東省惠州市の羅浮山にある嘉寶田国際温泉リゾートホテルで行われた、第11回春蘭杯世界囲碁選手権大会の決勝三番勝負最終局で、朴永訓九段は檀嘯八段に241手白中押し負けを喫し、準優勝となった。
 朴永訓九段は23日に行われた第1局では、184手黒中押し負けで敗れたが、25日に行われた第2局では279手黒半目勝ちを収め、勝負は最終局までもつれ込んだ。しかし、最終局では優勢な碁を終盤に逆転され、総合成績1勝2敗で優勝カップを手にすることはできなかった。
 世界大会無冠の韓国は今回の優勝で復活が期待されたが、残念な結果となった。
 日本の一力遼七段、中国の時越九段、柁嘉熹九段、辜梓豪五段を連破し、自身初となる世界大会決勝へ進出をした檀嘯八段は、決勝で朴永訓九段を破り自身初の世界大会優勝を果たした。今回の優勝で檀嘯八段は九段に昇段した。
 持ち時間3時間、秒読み60秒5回で行われた春蘭杯は中国の春蘭グループが主催し、優勝賞金は15万ドル(約1,750万円)である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年6月20日 ]

崔哲瀚九段、4年3ヶ月ぶりに3位復帰


今月3位に戻った崔哲瀚九段(右)

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が43ヶ月連続で韓国ランキング1位となり、連続1位の記録を更新するなか、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段が、4年3ヶ月ぶりに3位に復帰した。
 朴廷桓九段は第18期マキシムコーヒー杯入神最強戦の決勝第2局、第3局で勝利し、マキシムコーヒー杯で優勝を果たすなど5月は4勝2敗の成績を残し、レーティングポイントを1点失ったが、9868点で1位を守った。
 また、申眞諝(シン・ジンソ)八段は2位を守った。申眞諝八段は第22回LG杯朝鮮日報棋王戦で準々決勝に進出するなど4勝1敗の成績で13点を獲得、レーティングポイント9806点で1位の朴廷桓九段との差を63点まで詰めた。
 第22回LG杯朝鮮日報棋王戦の成績により、10位圏内の順位に大きな変化があった。
 LG杯で朴永訓(パク・ヨンフン)九段と陳耀燁九段を連破し、準々決勝進出に成功した崔哲瀚九段は40点を獲得し、4年3ヶ月ぶりに3位に復帰した。2勝3敗で不調の李世乭(イ・セドル)九段は一つ下がって4位となり、2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングでは初めて、3位以内に入れなった。
 金志錫(キム・ジソク)九段と安成浚(アン・ソンジュン)七段が同率5位を記録した。
 5月に1勝も挙げることができず5戦5敗と不振な成績となった朴永訓(パク・ヨンフン)九段が順位を三つ下げて7位、姜東潤(カン・トンユン)九段が一つ上げて8位を記録した。
 李東勳(イ・ドンフン)八段も同じく5戦5敗と不振な成績を記録し、二つ下がって9位、卞相壹(ビャン・サンイル)五段は先月と同じく、10位を守った。
 10位圏外ではLG杯で本人初の世界大会準々決勝進出を果たした李元榮(イ・ウォンヨン)七段が44点を獲得し、先月より6つ順位を上げて32位を記録した。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2017年6月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴 廷桓(パク・ジョンファン)九段(9869点)
2位:申 眞諝(シン・ジンソ)八段(9806点)
3位:崔 哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9710点)
4位:李 世乭(イ・セドル)九段(9700点)
5位:金 志錫(キム・ジソク)九段(9627点)
5位:安 成浚(アン・ソンジュン)七段(9627点)
7位:朴 永訓(パク・ヨンフン)九段(9618点)
8位:姜 東潤(カン・トンユン)九段(9616点)
9位:李 東勳(イ・ドンフン)八段(9596点)
10位:卞 相壹(ビャン・サンイル)五段(9574点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年6月13日 ]

浦項ポスコケムテク、韓国女子囲碁リーグで統合チャンピオン!


女子囲碁リーグで優勝を果たした浦項ポスコケムテクの選手団

 正規リーグで優勝チームの浦項ポスコケムテクが麗水亀甲船を破って、統合チャンピオンになった。
 2017年6月1日韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「2017年MDM韓国女子囲碁リーグ」チャンピオン決定戦3回戦で、浦項ポスコケムテクが麗水亀甲船に2勝0敗で勝利、女子囲碁リーグ初優勝を果たした。
 5月22日に行われたチャンピオン決定戦1回戦で浦項ポスコケムテクは主将の金彩瑛(キム・チェヨン)三段と副将の趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段の活躍により、2勝0敗で勝利したが、二日後行われた2回戦では1勝2敗で敗退、1勝1敗の同点を許した。
 優勝決定戦となった3回戦で浦項ポスコケムテクは、主将の金彩瑛三段が麗水亀甲船の主将で自身の妹である金多瑛(キム・ダヨン)初段に170手白中押し勝ちを収めた後、今年に浦項ポスコケムテクに移籍してきた姜多情(ガン・ダジョン)初段が麗水亀甲船の李玟眞(イ・ミンジン)七段に185手黒中押しで勝利し、優勝を果たした。
 2015年韓国女子囲碁リーグ発足と同時に参加した浦項ポスコケムテクは2015年準優勝、2016年3位で優勝とは縁がなかったが、今年姜多情初段と中国の李赫五段迎え入れてリーグ参加3年で初優勝を果たした。
 優勝後インタビューで李英信(イ・ヨンシン)監督(五段)は「こんな日が来るとは思わなかったが、私の人生で最高の勝負だった。よく戦ってくれた選手達と全力で支援してくれたポスコケムテクに感謝の気持ちを伝えたい。」と話した。
 一方、正規リーグ準優勝でプレーオフに直行した麗水亀甲船はプレーオフで昨年チャンピオンのソウル富鉱タクスを2勝1敗で破ってチャンピオン決定戦に進出したが、浦項ポスコケムテクに敗退、初優勝には失敗した。
 4か月間の熱戦が繰り広げられ、浦項ポスコケムテクの優勝で幕を閉じた「2017年MDM韓国女子囲碁リーグ」は韓国棋院と不動産の株式会社MDMが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年6月6日 ]

崔哲瀚九段、申眞諝八段、李元榮七段、LG杯準々決勝進出!


準々決勝進出者達

 2017年5月31日韓国京畿道にあるマイダスリゾートで行われた第22回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦16強戦で、韓国の崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、申眞諝(シン・ジンソ)八段、李 元榮(イ・ウォンヨン)七段が準々決勝進出を果たした。
 一番早く準々決勝進出を決めたのは申眞諝八段だった。申眞諝八段は日本の伊田篤史八段に150手白中押し勝ち、2年連続で準々決勝に進出した。
 中国の陳耀燁九段と対戦した崔哲瀚九段は悪かった形勢を終盤逆転に成功し、第19回大会以来、2年ぶりに準々決勝に駒を進めた。
 最後に準々決勝に進出にしたのは李元榮七段だった。32強戦で韓国唯一の韓・中戦の勝者だった李元榮七段は、16強戦でも中国の唐韋星九段を破って自身入段後初の世界大会準々決勝進出を果たした。
 中国は4人が準々決勝に進出し、日本は井山裕太九段が昨年準優勝の周睿羊九段に勝利して日本で唯一準々決勝進出者となった。
 16強戦直後に行われた準々決勝組み合わせでは、韓国ランキング2位の申眞諝八段が中国ランキング1位の柯潔九段と戦うことになった。崔哲瀚九段は金志錫(キム・ジソク)九段を破って準々決勝に進出した謝爾豪五段と、李元榮七段は第16回LG杯優勝者の江維傑九段と、日本の井山裕太九段は中国の楊鼎新五段との日中対決に挑むこととなった。
 準々決勝と準決勝は11月13日と15日に行われる予定。
 第22回LG杯は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

準々決勝戦の組み合わせ

井山裕太九段(日) vs 楊鼎新五段(中)
柯 潔九段(中) vs 申眞諝八段(韓)
崔哲瀚九段(韓) vs 謝爾豪五段(中)
李元榮七段(韓) vs 江維傑九段(中)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年5月31日 ]

李元榮七段、昨年チャンピオンの党毅飛九段を破って16強戦進出!


本戦16強戦進出者の様子。(韓国7人、中国7人、日本2人)

 2017年5月29日に韓国京畿道にあるマイダスリゾートで行われた第22回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦32強戦で、韓国はランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、2位の申眞諝(シン・ジンソ)八段など7人が本戦16強進出を決めた。
 当日行われた本戦32強戦に20人が参加した韓国は全員で7勝13敗、特に韓・中戦では1勝7敗と不振な成績となった。
 しかし、2011年の第16回大会以来6年ぶりに本戦に進出した李元榮(イ・ウォンヨン)七段が、昨年のLG杯優勝者である党毅飛九段に312手で黒番半目勝ち、自身初のLG杯本戦勝利を収め、この勝利が韓・中戦唯一の勝利となった。
 一方、32強戦で3人が出場した日本は井山裕太九段と伊田篤史八段が勝利し、二人が16強戦に進出した。
 32強戦の直後に行われた本戦16強戦の組み合わせでは、韓国の朴廷桓九段と中国の江維傑九段が当たるなど韓中戦が6局、申眞諝八段と伊田篤史八段の韓日戦が1局、井山裕太九段と周睿羊九段の日中戦が1局行われることとなった。本戦16強戦は5月31日に同会場にて行われる予定。第22回LG杯は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

本戦16強戦の組み合わせ

井山裕太九段(日) vs 周睿羊九段(中)
伊田篤史八段(日) vs 申眞諝八段(韓)
柯 潔九段(中) vs 姜東潤九段(韓)
朴廷桓九段(韓) vs 江維傑九段(中)
金明訓五段(韓) vs 楊鼎新五段(中)
崔哲瀚九段(韓) vs 陳耀燁九段(中)
李元榮七段(韓) vs 唐韋星九段(中)
金志錫九段(韓) vs 謝爾豪四段(中)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年5月24日 ]

朴廷桓九段、マキシムコーヒー杯3回目の優勝!


終局後のインタビューの様子

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が尹畯相(ユン・ジュンサン)九段を破って、マキシムコーヒー杯のチャンピオンになった。
 2017年5月22日に囲碁テレビスタジオで行われた第18期マキシムコーヒー杯入神最強戦決勝3番勝負最終局で、朴廷桓九段が尹畯相九段に130手白中押し勝ちを収め、総合戦績2勝1敗の成績で優勝を果たした。朴九段の優勝は、第13期と14期に続き4年ぶり3回目。
 朴廷桓九段は4月24日に行われた第1局で269手白中押し負けを喫し、後がない展開となったが、第2局、第3局ともに中押し勝ちを収めて逆転優勝に成功した。
 朴廷桓九段は優勝後のインタビューで「コンディション管理をしながら、相手の棋譜を分析して最終局の準備をした。まだ色々足りないが、皆の期待に応えられるように今年良い成績を取りたい。」と話した。
 一方、尹畯相九段は国手戦優勝以来、10年ぶりのタイトルを狙った。決勝戦第1局に勝利したものの、その後失速し準優勝となった。
 韓国の東西食品と韓国棋院が主催し、入神(九段の別称)の最強者を決める第18期マキシムコーヒー杯は朴廷桓九段の優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年5月17日 ]

韓国、天台山農商銀行杯で4年ぶりに優勝!


韓・中の主将戦の様子

 韓国が天台山農商銀行杯で4年ぶりに優勝カップを手に入れた。
 2017年5月12日中国浙江省台州市天台県で行われた第6回天台山農商銀行杯世界女子団体選手権戦の最終ラウンドで、韓国が中国を2勝1敗で破って優勝した。
 それぞれ2勝を挙げて、最終ラウンドで当たった韓国と中国は、韓国の朴鋕恩(パク・ジウン)九段が中国の李赫五段に破れたが、崔精(チェ・ジョン)七段が於之瑩五段との韓・中女流ランキング1位対決で勝利、呉侑珍(オ・ユジン)五段が魯佳二段に勝利し、総合戦績2勝1敗で韓国の優勝となった。
 韓国は10日の初戦で中華台北に3勝0敗で勝利し、11日に行われた日本戦でも3勝0敗で勝利をするなど、今大会チーム全勝で優勝を果たした。
 2勝1敗の中国が準優勝、1勝2敗の日本が3位、全敗した中華台北が最下位となった。
 持ち時間2時間、秒読み60秒5回で行われた天台山農商銀行杯世界女子団体選手権戦は、中国囲碁協会と天台県人民政府が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年5月11日 ]

安國鉉六段、GSカルテックス杯優勝で入段後初タイトル獲得!


最終局の終局後の様子

 韓国ランキング19位の安國鉉(アン・クッヒョン)六段がGSカルテックス杯で初優勝を果たした。
 2017年5月6日に囲碁テレビスタジオで行われた第22期GSカルテックス杯決勝五番勝負最終局で、安國鉉六段が金志錫(キム・ジソク)九段に269手で白1目半勝ちを収め、総合戦績3勝2敗でタイトルを手に入れた。
 第1局目で勝利した安國鉉六段は第2局、第3局で連敗し、後がなくなった。しかし、第4局で266手黒半目勝ちと起死回生の勝利を収め、最終局も1目半で勝利し、逆転優勝に成功した。
 優勝後インタビューで安國鉉六段は「初めての決勝で緊張したが、自分の碁を打つことが出来て満足している。相手が強過ぎて優勝は期待していなかったが、今年は全てが順調で嬉しい。これからも良い成績を残して親が自慢出来る息子になりたい。」と話した。
 一方、GSカルテックス杯の本選に8年連続で進出、二回の優勝を果たすなど、GSカルテックス杯で強い姿を見せていた金志錫九段の本大会通算三回目の優勝は来年に持ち越された。毎日経済新聞とGSカルテックスが主催しているGSカルテックス杯は持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われている。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年5月4日 ]

浦項ポスコケムテク、正規リーグ優勝でチャンピオン決定戦に直行!


正規リーグ優勝を果たした浦項ポスコケムテク

 浦項ポスコケムテクが正規リーグで優勝し、チャンピオン決定戦に駒を進めた。
 2017年4月28日囲碁テレビスタジオで行われた「2017年MDM韓国女子囲碁リーグ」第13ラウンドで、浦項ポスコケムテクが麗水亀甲船に3勝0敗で勝利した。
 浦項ポスコケムテクだが、最終ラウンドである14ラウンドで0勝3敗すると、現在2位の麗水亀甲船とチームの勝利数が同率になる可能性があったが、第13ラウンドを3勝0敗で勝利したため、個人勝利数が上回ることが確定し正規リーグ優勝が決まった。
 2015年の第1期大会から参加している浦項ポスコケムテクが正規リーグ優勝とチャンピオン決定戦に進出を果たしたのは今回が初めて。
 金彩瑛(キム・チェヨン)二段、趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段、姜多情(ガン・ダジョン)初段の国内棋士と中国の李赫五段というメンバーの中、主将の金彩瑛二段(11勝2敗)と副将の趙惠連九段(10勝1敗)が合わせて21勝を挙げ、優勝の原動力になった。
 3年間監督としてチームを導いている李英信(イ・ヨンシン)監督(五段)はインタビューで「チャンピオン決定戦に直行出来て嬉しい。どんなチームが上がって来ても厳しい戦いになると思うが、しっかり準備するつもり。」と抱負を語った。
 8チームが参加し、ダブルリーグ(14ラウンド)で順位を決める「2017年MDM韓国女子囲碁リーグ」は韓国棋院と不動産の株式会社MDMが主催している。

順位チーム名勝利敗北個人勝利
1 浦項ポスコケムテク 10 3 26
2 麗水亀甲船 9 4 22.5
3 ソウル富鉱タクス 8 5 20
4 京畿ホバン建設 8 5 20
5 扶安コムソ塩 6 7 18
6 京畿SGゴルフ 5 7 20
7 麟蹄ハヌルネリン 3 9 12.5
8 西帰浦七十里 2 11 14

順位:勝率>個人勝利>該当チーム間の対戦における結果>該当チーム間の対戦における個人勝星数>主将の勝星数

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年4月26日 ]

朴廷桓九段、崔哲瀚九段を破って決勝進出!


準決勝の局後の様子

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段を破って4年ぶりにマキシムコーヒー杯決勝進出を果たし、尹畯相(ユン・ジュンサン)九段との三番勝負に臨み、通算3回目の優勝に挑戦することとなった。
 2017年4月17日に韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第18期マキシムコーヒー杯入神最強戦準決勝で、朴廷桓九段が崔哲瀚九段に178手白中押しで勝利し、決勝に進出した。
 局後インタビューで朴廷桓九段は「マキシムコーヒー杯に初めて出場する頃は2年連続で優勝するなど良い成績が取れたが、最近は成績があまり良くなかったので、決勝に必ず進出したいと思っていた。決勝相手の尹畯相九段が最近絶好調なので徹底的に準備するつもり。」と話した。
 一方、大会初優勝に挑む尹畯相九段は10日に同じ場所で行われた金志錫(キム・ジソク)九段との準決勝で262手白中押し勝利し、決勝戦に先に駒を進めた。
 韓国ランキング1位の朴廷桓九段と韓国ランキング20位の尹畯相九段の対戦成績は尹畯相九段が5勝4敗で一歩リードしている。
 入神(九段の別称)の最強者を決める決勝三番勝負第1局は24日に行われる予定。
 マキシムコーヒー杯は、東西食品と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年4月19日 ]

GSカルテックス杯、準決勝進出者が決まる。


GSカルテックス杯の準決勝進出者。金志錫九段(左上)、許映皓九段(右上)、申旻埈五段(左下)、安國鉉六段(右下)

 2017年4月14日囲碁テレビのスタジオで行われた第22期GSカルテックス杯準々決勝で、安國鉉(アン・クッヒョン)六段が安祚永(アン・ジョヨン)九段を破り、GSカルテックス杯準決勝進出を果たし、GSカルテックス杯準決勝戦進出者が全員決定した。
 準決勝は安國鉉六段が申旻埈(シン・ミンジュン)五段と、金志錫(キム・ジソク)九段が許映皓(ホ・ヨンホ)九段と対決する予定。
 19日に行われる予定の安國鉉六段と申旻埈五段の対戦成績は、安國鉉六段が2勝1敗でリードしている。
 5年ぶりにGSカルテックス杯の本選に進出した安國鉉六段は予選では李世乭(イ・セドル)九段を破るなど今年11勝1敗と絶好調の成績。
 初めてGSカルテックス杯の本選に進出した申旻埈五段は今大会本選で元晟溱(ウォン・ソンジン)九段と昨年優勝者の李東勳(イ・ドンフン)八段を連破し、自身2回目の決勝進出に挑む。
 また20日に行われる予定の金志錫九段と許映皓九段の対戦成績は5勝5敗と互角。
 GSカルテックス杯の本選に8年連続で進出、二回の優勝を果たすなど、GSカルテックス杯で強い姿を見せている金志錫九段は本大会通算3回目の優勝を目指す。
 許映皓九段は予選で安成浚七段に勝利し、準々決勝では今年の成績が12勝1敗と絶好調の尹畯相(ユン・ジュンサン)九段を破って自身初の準決勝進出に成功した。
 決勝5番勝負は第1局と第2局は27日と28日に、第3局~第5局は5月4日から6日まで囲碁テレビのスタジオで行われる予定。
 毎日経済新聞とGSカルテックスが主催しているGSカルテックス杯は持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われている。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年4月11日 ]

韓国、13人がLG杯統合予選通過!


写真:2年連続でLG杯統合予選を通過した崔精(チェ・ジョン)七段

 韓国勢が久しぶりに力を発揮し、LG杯統合予選で史上最多である13人の棋士が本選チケットを獲得した。
 2017年4月8日韓国棋院で行われた第22回LG杯統合予選決勝戦で韓国は13人が勝利し、16枚の本選チケットの中で13枚を手に入れた。今回の記録は2011年の第16回大会で予選通過者11人の記録を越えて史上最高の記録となった。
 一方、中国は予選通過者が3人のみで、統合予選が始まって以来もっとも不振な成績となった。
 21人が統合予選決勝に進出した韓国は韓・中戦で6勝3敗、韓・中華台北戦で2勝0敗を記録し、韓国棋士同士の決勝戦5局を合わせて13勝を挙げた。
 韓国棋士の中で一番早く本選進出を決めた棋士は洪性志(ホン・ソンジ)九段だった。
 洪性志九段は第17回大会優勝者の時越九段に勝利し、自身通算2回目のLG杯本選進出を果たした。前期大会で女流棋士として初めてLG杯統合予選を通過した崔精七段は、崔宰榮(チェ・ジェヨン)三段に勝利し2年連続で本選に進出した。
 他にも姜東潤(カン・トンユン)・朴永訓(パク・ヨンフン)・李映九(イ・ヨング)・尹畯相(ユン・ジュンサン)各九段、洪基杓(ホン・ギピョ)・李元榮(イ・ウォンヨン)・安成浚(アン・ソンジュン)各七段、金庭賢(キム・ジョンヒョン)六段、姜昇旼(カン・スンミン)・卞相壹(ビャン・サンイル)・金明訓(キム・ミョンフン)各五段が本選進出に成功した。
 統合予選を通過した16人と本選シード16人を加えた32名は、5月29日からのトーナメント戦を戦う予定。 第22回LG杯は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

 本選進出者は次の通り。

○ 韓国(19人)
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、李世乭(イ・セドル)九段、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、
金志錫(キム・ジソク)九段、李東勳(イ・ドンフン)八段、申眞諝(シン・ジンソ)七段(以上本選シード)

姜東潤九段、朴永訓九段、李映九九段、尹畯相九段、洪性志九段、洪基杓七段、李元榮七段、
安成浚七段、金庭賢六段、姜昇旼五段、卞相壹五段、金明訓五段 (以上統合予選通過者)

○ 中国(8人)
柯潔九段、陳耀燁九段、羋昱廷九段、党毅飛九段、周睿羊九段(以上本選シード)
江維杰九段、楊鼎新五段、謝尔豪四段(以上統合予選通過者)

○ 日本(3人)
井山裕太九段、伊田篤史八段、一力遼七段(以上本選シード)

○ 中華台北(1人)
蕭正浩九段(以上本選シード)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年4月5日 ]

朴廷桓九段、李昌鎬九段を破ってマキシムコーヒー杯準決勝に進出!


朴廷桓九段と李昌鎬九段の対局後の様子

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が李昌鎬(イ・チャンホ)九段に勝利し、マキシムコーヒー杯準決勝に進出した。
 2017年3月27日に韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第18期マキシムコーヒー杯入神最強戦準々決勝で、朴廷桓九段が李昌鎬九段に168手白中押し勝ちを収めた。
 今回の勝利で朴廷桓九段は李昌鎬九段との対戦成績を15勝7敗と差を広げ、2014年第15期マキシムコーヒー杯で準優勝を果たして以来、3年ぶりに準決勝進出に成功した。
 局後インタビューで朴廷桓九段は「普段尊敬している李昌鎬九段に勝つことができて嬉しい。準決勝の相手の崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段には昔はよく勝った覚えがあるが、最近の対戦成績は悪いので徹底的に準備するつもり。」と話した。
 朴廷桓九段の勝利で準決勝の組み合わせは金志錫(キム・ジソク)九段と尹畯相(ユン・ジュンサン)九段、朴廷桓九段と崔哲瀚九段の対決となった。
 入神(九段の別称)の最強者を決めるマキシムコーヒー杯は、東西食品と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年3月29日 ]

朴廷桓九段、「ワールド碁チャンピオンシップ」の初代チャンピオンに!


今大会優勝者の朴廷桓九段

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が「ワールド碁チャンピオンシップ」で3戦全勝し、初代チャンピオンになった。
 2017年3月23日、日本棋院関西総本部で行われたワールド碁チャンピオンシップ最終日3回戦で、朴廷桓九段が中国の羋昱廷(ミ・イクテイ)九段に190手白中押しで勝利した。
 前日「DeepZenGo」に辛うじて逆転勝利した朴廷桓九段は最終戦では羋昱廷九段に快勝し、2015年2月LG杯優勝以来2年1か月ぶりに世界大会優勝を果たした。
 表彰式の直後に行われたインタビューで朴廷桓九段は「人工知能の実力を確認できる機会となった今大会に参加できて光栄だと思う。準優勝でもよいと思っていたが、優勝することができて本当に嬉しい。3局全て難しかったが、特に「DeepZenGo」との対局が一番難しく、最後まで諦めずに最善を尽くしたことが勝利に繋がったと思う。」と話した。
 一方、日本の井山裕太九段と「DeepZenGo」の3回戦では「DeepZenGo」が235手黒中押し勝ち、1勝2敗で3位、井山裕太九段は3戦全敗で4位となった。
 特に1勝を挙げた「DeepZenGo」は3局とも超一流棋士達と終盤までいい勝負をするなど、ヨセを補完すれば超一流棋士に肩を並べられることを証明した。
 総当りリーグ3回戦で順位を決めた「ワールド碁チャンピオンシップ」の優勝賞金は3000万円で、持ち時間3時間、秒読み60秒3回で行われた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年3月22日 ]

偰玹準三段、韓・中・日英才囲碁対決で準優勝


偰玹準三段と中国の許嘉阳五段の局後の様子

 偰玹準(ソル・ヒョンジュン)三段が韓・中・日英才囲碁対決で準優勝をした。
 第5期陜川郡招待河燦錫国手杯英才囲碁大会で優勝し、今大会の韓国代表として参加した偰玹準三段は、2017年3月16日韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第5期陜川郡招待韓・中・日英才囲碁対決最終局で中国の許嘉阳五段に197手白中押し負けを喫し、敗退した。偰玹準三段は15日に行われた第2局で日本の広瀬優一初段に213手黒中押しで勝利し、1勝1敗で準優勝となった。
 一方、14日に行われた第1局目で広瀬優一初段に勝利した後、偰玹準三段にも勝利し、2勝した許嘉阳五段が優勝となった。2敗した広瀬優一初段は3位となった。
 第5期陜川郡招待河燦錫国手杯英才囲碁大会の優勝者で今大会を参加した偰玹準三段は、来月10日に陜川郡で行われる頂上vs英才特別記念対局で韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と対局する予定。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年3月16日 ]

李昌鎬九段、李世乭九段を破って、マキシムコーヒー杯準々決勝に進出


通算68回目の李・李対決を李昌鎬九段が勝利した

 李昌鎬(イ・チャンホ)九段が李世乭(イ・セドル)九段に勝利し、マキシムコーヒー杯準々決勝に進出した。
 2017年3月7日韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第18期マキシムコーヒー杯入神最強戦16強戦で、李昌鎬九段が李世乭九段に223手黒中押しで勝利した。
 今回が通算68回目となる李・李対決は、中盤まで際どい勝負が続いたが、最後のところで李世乭九段の無理な手を李昌鎬九段が正確にとがめ、勝利を手に入れた。
 今回の勝利で李昌鎬九段は李世乭九段との対戦成績を36勝32敗と差を広げた。
 局後インタビューで李昌鎬九段は「中盤まで悪くないと思ったが、お互いミスが出て最後まで難しい碁だった。準々決勝の相手の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が強いので、いい碁を打てるように気楽に打ちたい。」と話した。
 一方、前期大会優勝者で通算5回優勝の大会最多優勝記録を持っている李世乭九段は早くも姿を消した。
 準々決勝は姜東潤(カン・トンユン)九段と金志錫(キム・ジソク)九段、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段と洪性志(ホン・ソンジ)九段、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段と尹畯相(ユン・ジュンサン)九段、 朴廷桓九段と李昌鎬九段の対決で行われる予定。
 入神(九段の別称)の最強者を決めるマキシムコーヒー杯は、東西食品と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年3月8日 ]

韓国囲碁未来を担う新しい英才プロが三人誕生!


新しくプロになった文敏鍾、金炅奐、吳秉祐ら新初段

 韓国囲碁の未来を担う三人の初段が誕生した。
 英才プロ試験を通過した文敏鍾(ムン・ミンジョン、14歳)と吳秉祐(オ・ビョンウ、14歳)、地方英才プロ試験を通過した金炅奐(キム・ギョンファン15歳)がその主人公である。
 2017年2月23日韓国棋院で行われた第8回英才プロ試験最終ラウンド第2局で文敏鍾が吳秉祐に半目勝利し、新初段となった。
 2003年、京畿道軍浦市で生まれた文敏鍾初段は囲碁が好きな父親の勧めで9歳から囲碁を始め、2014年には韓国棋院院生に入り、囲碁を始めて5年でプロ入段に成功した。
 前日、文敏鍾初段に半目で破れた吳秉祐は24日行われた最終ラウンド最終局でパク・シンヨンに勝利、入段に成功した。文敏鍾初段と同じく2003年生まれ、京畿道軍浦市出身の吳秉祐初段は小学校1年生から囲碁を始め、3年生から軍浦ジンソク囲碁道場でプロになるための本格的な囲碁勉強を始め、プロ棋士の夢を果たした。
 今大会では2002年1月1日以降生まれの83人が出場し、15日から予選が始まり、本選ではダブルイリミネーション方式で二人の入段者が決められた。
 一方、23日に終わった第6回地方英才プロ試験では大田出身の金炅奐が新しくプロになった。
 散漫な性格を直すために趣味で囲碁を始めた金炅奐初段は大田で道場をやっている玉得眞(オク・ドクジン)八段と出会った事がきっかけでプロを志望し、入段への勉強を始めて3年目でプロ入りを果たした。
 第6回地方英才プロ試験はソウルと京畿道以外の地方出身で、2002年1月1日以降生まれの34人が参加し、一人の入段者を決めた。
 今回のプロ試験で3人が新しくプロになり、韓国棋院のプロ棋士は334人に増えた(男性277人、女性57人)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年2月23日 ]

韓国女子囲碁リーグ、3回目のシーズンがスタート!


韓国女子リーグの開幕戦の様子

 今年で3回目を迎えた「2017年MDM韓国女子囲碁リーグ」の正規リーグがソウル富鉱タクスと浦項ポスコケムテクの対決でスタートした。
 2017年2月16日韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた開幕戦で、浦項ポスコケムテクが昨年チャンピオンのソウル富鉱タクスに3勝0敗で勝利した。
 浦項ポスコケムテクの金彩瑛(キム・チェヨン)二段がソウル富鉱の文度媛(ムン・ドウォン)三段を破ると、今年浦項ポスコケムテクに移籍した姜多情(ガン・ダジョン)初段もソウル富鉱タクス選手の宋容慧五段(中国)に勝利し、浦項ポスコケムテクのベテラン趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段も韓国の女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)七段を破り、ストレートで勝利した。
 次の日に行われた京畿ホバン建設と麟蹄ハヌルネリン対決では京畿ホバン建設が2勝1敗で勝利、18日に行われた扶安コムソ塩と京畿SGゴルフ対決では扶安コムソ塩が2勝1敗で勝利した。日本の牛栄子初段は扶安コムソ塩の選手として参加したが、宋彗領(ソン・ヘリョン)初段に惜しくも敗退した。
 19日に行われた1ラウンド最後の試合では西帰浦七十里が麗水亀甲船に2勝1敗で勝利した。
 8チームが参加し、ダブルリーグ(14ラウンド)で順位を決める「2017年MDM韓国女子囲碁リーグ」は韓国棋院と不動産の株式会社MDMが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年2月14日 ]

党毅飛九段、周睿羊九段を破って世界大会初優勝!


LG杯決勝戦終局後の様子

 中国の党毅飛九段が中国の周睿羊九段を破って世界大会初優勝を果たした。
 2017年2月8日韓国の京畿道華城市にあるプルミルホテル特別対局室で行われた第21回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負第2局で、党毅飛九段が周睿羊九段に294手で白1目半勝ちを収め、総合戦績2勝0敗で優勝した。
 党毅飛九段は第1局で周睿羊九段に187手黒中押し勝ち、その勢いで第2局も勝利した。決勝戦は中国ランキング33位の党毅飛九段よりも中国ランキング2位の周睿羊九段が有力に見えたが、予想を破って党毅飛九段がストレートで優勝した。
 一方、韓国では準決勝に朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と申眞諝(シン・ジンソ)六段が出場したが、それぞれ党毅飛九段、周睿羊九段に敗退し姿を消した。
 2月5日には第21回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝記念イベントとして、華城市子供囲碁大祝祭と韓・中最強女流棋士公開対決が行われた。


韓・中最強女流棋士公開対決の様子
 子供囲碁大祝祭では華城市の小学生が250人ほど参加し、3人団体戦と個人戦に分けて行われた。子供囲碁大祝祭が終わった後、子供達は韓・中最強女流棋士公開対決の公開解説を聴きながら様々なイベントで景品をもらうなど、楽しい時間を過ごした。
 崔精(チェ・ジョン)七段と於之莹五段の対決で行われた韓・中最強女流棋士公開対決は崔精七段が於之莹五段に167手黒中押しで勝利した。
 第21回LG杯と華城市子供囲碁大祝祭、韓・中最強女流棋士公開対決は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年2月9日 ]

朴廷桓九段、39ヶ月連続で韓国1位!


先月行われた賀歳杯に韓国代表として参加した朴廷桓九段

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が39ヶ月連続で韓国ランキング1位となり、連続1位の記録を更新した。朴廷桓九段は1月の成績は1勝1敗で、レーティングポイントが7点下がり、9895点を記録した。
 第36期KBS囲碁王戦本選48強で李範鎭(イ・ボムジン)二段に勝利し、2点を獲得したが、第5回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦で柯潔九段に破れ、9点を失った。
 一方、2016利民杯世界新鋭囲碁最強戦で準優勝を果たした申眞諝(シン・ジンソ)六段はレーティングポイントを1点増やし9784点となり2位を、そして1月に公式手合いがなかった李世乭(イ・セドル)九段が3位を守った。
 10位圏内では崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段が一つ順位を落とし6位、金志錫(キム・ジソク)九段が一つ上げ7位を記録しただけで他に変動はなかった。
 10位圏外では偰玹準(ソル・ヒョンジュン)三段が8つも順位を上げて83位を記録した。特に偰玹準三段は先月の活躍に続き今月も順位を上げ、二か月で17つも上げて成長を見せた。
 「未来の星」新鋭最強戦の優勝など7戦全勝を記録した金明訓(キム・ミョンフン)五段は33点で先月最大点数を獲得し、9446点で19位を記録、8か月ぶりに20位圏内に戻ってきた。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2017年2月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9895点)
2位:申眞諝(シン・ジンソ)六段(9784点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9742点)
4位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9675点)
5位:李東勳(イ・ドンフン)八段(9656点)
6位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9654点)
7位:安成浚(アン・ソンジュン)七段(9647点)
7位:金志錫(キム・ジソク)九段(9647点)
9位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9604点)
10位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9590点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年2月2日 ]

囲碁とバスケットボールとの出会い、清州KBスターズ「囲碁デー」を開催!


試合終了後KBスターズとプロ棋士との記念撮影

 2017年1月18日、KB国民銀行の女子プロバスケットボールチーム、清州KBスターズとKDB生命の正規リーグ5ラウンドのホームゲームで「囲碁デー」の行事が行われた。
 囲碁と女子プロバスケット、お互いのファン達がもっと近づくようにと企画された今回の行事では、李昌鎬(イ・チャンホ)九段など韓国棋院のプロ棋士が40人ほど参加した。
 清州KBスターズはこの日、囲碁の棋力証を提示した囲碁ファン達に入場料を50%割引し、先着200人には記念扇子を記念品として贈呈した。
 今回の試合は李瑟娥(イ・スラ)四段の始球で始まり、試合途中の休憩時間に景品をかけた色々なイベントが行われ囲碁と女子プロバスケットのファン達を喜ばせた。
 第1クォーター終了後の休憩時間には囲碁常識クイズを当てたファンにプレゼントを、第2クォーターの休憩時間には崔精(チェ・ジョン)七段がKBスターズファンとのスピードシュート対決に勝利し景品を獲得した。
 他にも色々なイベントを行い、李昌鎬九段と崔精七段がサインした囲碁盤が景品として贈呈された。
 その日の試合はプロ棋士と囲碁ファン達が応援したおかげで清州KBスターズがKDB生命に63:62で勝利した。
 KB国民銀行は今年で15年目になる国内最大棋戦の韓国囲碁リーグのメインスポンサーである。


始球式でジャンプボールを投げる李瑟娥四段

スピードシュート対決に勝利した崔精七段

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年1月25日 ]

金明訓四段、未来の星新鋭最強戦優勝!


大会優勝者の金明訓四段と大会後援者の睦鎭碩九段
 金明訓(キム・ミョンフン)四段が「未来の星」新鋭最強戦で優勝した。
 2017年1月15日に囲碁テレビのスタジオで行われた第2期未来の星新鋭最強戦決勝三番勝負第2局で、金明訓四段が朴河旼(パク・ハミン)二段に236手白中押し勝ち、総合戦績2勝0敗のストレートで勝利し、タイトルを獲得した。
 シードで本選から出場した金明訓四段はダブルイリミネーション方式で行われた本選16強戦で中華台北の簡靖庭二段と俞俐均初段を連破し、2連勝で準々決勝に進出した。
 準々決勝では前期大会の優勝者である朴材根(パク・ジェグン)二段を、準決勝では韓昇周(ハン・スンジュ)四段を破って決勝進出を決めると、14日に行われた第1局では147手黒中押し勝ち、その後第2局目も勝利し、入段後初となる優勝を果たした。
 決勝戦の終局後に行われたインタビューで金明訓四段は「未来の星が自分の初タイトルになったことが本当に嬉しい。今回の優勝がきっかけとなって世界大会でも活躍したい。」と抱負を語った。
 今大会は中国二人、日本二人、中華台北二人など、外国の棋士達にも出場機会を与えて行われた。
 現在、棋戦が昔と比べて少なくなり、対局回数が少なくなった新鋭達の勉強のために睦鎭碩(モク・チンソク)九段の個人後援で行われた第2期未来の星新鋭最強戦は、2015年に第1回大会が行われ、今回が2回目となる。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年1月19日 ]

新年も韓国ランキング1位は朴廷桓九段!


写真:38ヶ月連続で1位の朴廷桓九段
 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が新年も韓国ランキング1位となり、38ヶ月連続で1位を守りぬいた。
 12月に8戦全勝を記録した朴廷桓九段はレーティングポイントを30点上げて、9902点とし、2位の申眞諝(シン・ジンソ)六段との差を118点に広げた。
 朴廷桓九段は先月、2016年KB国民銀行囲碁リーグチャンピオン決定戦で3勝してチームの優勝に貢献し、第22期GSカルテックス杯予選では4連勝で本選に進出するなどの成績を収めている。
 一方、申眞諝六段は12月に第22期GSカルテックス杯本選進出、2016年中国囲碁甲級リーグ戦で勝利するなどの活躍で6戦全勝を記録して29点を獲得、9783点で2位となった。
 5勝1敗を収めた李世乭(イ・セドル)九段は20点を重ねたが、申眞諝六段を越えられず3位、第11回春蘭杯世界囲碁選手権大会で決勝進出を果たした朴永訓(パク・ヨンフン)九段が4位となった。
 李東勳(イ・ドンフン)八段は先月三つ上がって崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段と同率の5位、先月自身最高の順位を記録した安成浚(アン・ソンジュン)七段は4位から7位と後退した。
 金志錫(キム・ジソク)九段が8位、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段が9位、姜東潤(カン・トンユン)九段が10位となった。
 その他、3年前に三星火災杯で中国ランキング1位の柯潔九段を破り、その後軍隊へ行って昨年10月に復帰した朴滄溟(パク・チャンミョン)初段が今月40位に新しく入った。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2017年1月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9902点)
2位:申眞諝(シン・ジンソ)六段(9783点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9742点)
4位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9673点)
5位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9652点)
5位:李東勳(イ・ドンフン)八段(9652点)
7位:安成浚(アン・ソンジュン)七段(9646点)
8位:金志錫(キム・ジソク)九段(9645点)
9位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9593点)
10位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9585点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2017年1月7日 ]

李世乭九段、KBS囲碁王戦通算3回目の優勝!


表彰式時の李世乭九段
 李世乭(イ・セドル)九段が2016年最後のタイトルの主人公となった。
 2016年12月26日汝矣島 KBSスタジオで行われた第35期KBS囲碁王戦決勝3番勝負第2局で、李世乭九段が羅玄(ナ・ヒョン)七段に274手白1目半勝ち、総合戦績2勝0敗で優勝した。
 前期大会の決勝で朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に1勝2敗で破れ、準優勝となった李世乭九段は19日に行われた決勝第1局で175手黒中押し勝ち、第2局も勝利し、3年ぶりにタイトルを手に入れた。
 終局後、優勝インタビューで李世乭九段は「2016年はいろいろ大変だったが、今大会の優勝が2017年の希望に満ちた一手を打つことができる力になると思う。」と話した。
 一方、32強で前期大会優勝者の朴廷桓九段を倒して本大会初決勝進出を果たした羅玄七段は、李世乭九段に破れ準優勝となった。
 第35期KBS囲碁王戦は韓国棋院プロ棋士177人が予選に参加し、そのうち37人が本選に進出、本選シード6人と合わせて43人が43強トーナメント方式で優勝者を決めた。
 今大会の優勝、準優勝である李世乭九段、羅玄七段は、来年に中国で行われる予定の第29回TV囲碁アジア選手権戦に韓国代表として参加する。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

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