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大会・イベント

日本囲碁ニュース (その他)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2017年5月1日 ]

グロービス杯

 20歳未満の若手世界一を決める第4回グロービス杯世界囲碁U-20が4月21日から23日にかけて東京都千代田区で行われ、韓国の申真諝七段が初優勝した。
 日本からは一力遼七段、許家元四段、姚智騰四段、六浦雄太三段、芝野虎丸三段、張瑞傑二段が参加し、グループリーグを抜けた一力、姚、芝野の3人が本戦トーナメントに進んだ。本戦トーナメントでは第1回優勝者の一力が第2回優勝者の黄雲嵩四段(中国)を破り、芝野が辜梓豪五段(中国)に大逆転で勝利。準決勝で両者ともに敗れてしまったものの、中韓に大きく差を付けられている中、ベスト4に日本勢が2人入った価値は大きい。最終結果は以下の通り。優勝・申真諝七段(韓国)、準優勝・卞相壹五段(韓国)、3位・一力遼七段、4位・芝野虎丸三段。



趙治勲 1500勝!

 2度の大三冠や本因坊10連覇など、数々の偉業を成し遂げてきた趙治勲名誉名人(60歳)がまた新たに大記録を打ち立てた。4月27日、マスターズカップ第2回戦で片岡聡九段を白中押し勝ちで破り、史上初の1500勝を達成。11歳で入段し49年間、常に一線で活躍し続けていた積み重ねの結果だ。
 趙自身は1500勝に気づいていなかったそうだが、局後、報道陣に囲まれると笑顔で取材に応じた。軽妙な語り口調で「本当はタイトルを取る方が尊いんでしょうけど、それはムリなので、ささやかながら楽しい話題を」と笑いを誘いつつ、「タイトルに届かなくても6合目くらいで与えられた役割を果たそうと思う。勉強して碁盤に向かう姿勢は持ち続けたい」と矜持を示した。
 1500勝という記録については「嬉しい。1000勝の時はタイトルを取る方がいいと思っていたのでそんなに嬉しくなかったが、1400勝あたりから勝ち星が目標になってきた」と語った。時折、井山裕太棋聖の名前を出して「僕はダメだけど」と卑下しつつも、記者にタイトルへの気持ちを聞かれると「年のせいで勝てないと言うのは言い訳じみている。ひそやかにタイトルを取ろうという気持ちはある」と意欲を見せた。
 驚くべきことに趙は入段してから一度も年間成績で負け越したことがない。還暦を過ぎてもなお一線に立ち続けられる理由、それは「常に今日より明日の方が強くなると思っている」という趙の言葉に象徴されるように、成長を信じて勉強し続けているからなのだろう。まだまだ打ち盛り。これから先どれだけの記録を積み重ねていくのか、想像もつかない。

囲碁ニュース [ 2017年4月14日 ]

新初段6人誕生!

 4月は新しい新たな門出の季節。囲碁界でも初々しい新初段が誕生した。日本棋院では毎年東京本院、関西総本部、中部総本部でプロ試験が行われる。今年は本院から4人、関西総本部と中部総本部からそれぞれ1人、計6人が合格。3月28日に行われた合同表彰式で免状を授与され、それぞれ抱負を語った。
 今回は6人の新初段の中から桒原駿初段(18歳)を紹介しよう。
 桒原は夏季採用試験で合格し、他の5人より一足早く手合を打ち始めた。入段直後にも関わらず本因坊予選Aまでコマを進めるなど、その実力は折り紙付き。しかし彼は囲碁一筋の、多くの人が想像するいわゆる「棋士」か、というとそうではない。都立白鴎高校に通う現役の高校生で、成績優秀。文学に興味があり、「大学には進学するつもり」と話す。彼にとっては棋士も、大学進学も、知的好奇心を満たすための手段であって目標ではないのだ。
 棋士を取り巻く環境は日々変化している。囲碁界は囲碁界だけで孤立してあるのではなく、社会の中で様々な分野の団体と関係しあって存立しているからだ。その中で、囲碁だけではない多角的な視点を持っている棋士がいれば頼もしい。取材を通して、桒原にはそういう存在であってほしいと感じた。

囲碁ニュース [ 2017年3月28日 ]

WGC 朴優勝 井山は4位

記者会見後、健闘を誓いあう出場者
 日中韓のトップ棋士とAIソフトによる世界戦、WGC(ワールド碁チャンピオンシップ)が21日から23日にかけて日本棋院関西総本部で行われた。出場者は井山裕太六冠(日本)、ミ昱廷九段(中国)、朴廷桓九段(韓国)の3人とDeepZenGo。総当たり戦を行い世界一の座をかけて競った。
 井山は1日目に朴、2日目にミと対戦。両局とも手に汗握る大接戦となったが、一歩及ばず2連敗を期した。一方のDeepZenGoは思わぬもろさを露呈した。1日目にミ、2日目に朴と対戦し2連敗。序盤、中盤で華麗な打ち回しを見せリードを奪うも、終盤で失速し敗れた。開発チームの加藤英樹さんは「世界のトップ棋士相手にリードしたのは予想以上だった。結果は残念だったが、世界トップの方に打っていただけたから分かった欠点。ヨセに入ってからのエラーが多いということは、終盤の学習が不足しているのかもしれない」と分析。「欠点があるということはもっと強くなる余地があるということ。開発者としては得るものが大きかった。」と今後に期待を示した。
 最終日は2勝同士で朴とミが激突。結果は黒番の朴が超難解な競り合いを制して中押し勝ちを収め、初優勝を果たした。一方の井山対DeepZenGoは黒番のDeepZenGoが卓越した大局観でリードを奪いそのまま勝ち切った。終盤での失速が心配されたが大きく崩れることもなく、本領を発揮したと言える。
 敗れた井山は「機械が打っているという違和感がなく、とても強かった。はっきりとしたチャンスはなかったと思う」と振り返った。また、全体の成績について問われると「不甲斐ない結果で申し訳ない気持ちもあるが、それが今の自分の実力。世界のトップと対局して手ごたえをつかんだ部分と自分の足りない部分の両方が見えた。世界で勝つにはチャンスを逃さない力が必要」と冷静に分析し、前を向いた。

地元大阪で関係者を前に決意表明をする井山六冠
韓国ランキング1位の朴延桓九段

中国での選抜戦を勝ち抜き代表となったミ昱廷九段
DeepZenGo開発チームの加藤英樹氏

1日目、朴九段が初手を打ち下ろし、3日間の戦いが始まった
1日目、DeepZenGoはミ九段と対戦した

2日目、朴九段とDeepZenGoが対局、朴九段勝利を収める
2日目、井山六冠は中国のミ九段と対局するも一歩及ばず

3日目、中韓全勝対決を制したのは朴九段
井山六冠とDeepZenGoは3日目に対戦

優勝した韓国の朴延桓九段

囲碁ニュース [ 2017年3月22日 ]

UEC杯 Fine Art優勝!

Fine Art開発チーム
 第10回UEC杯コンピューター囲碁大会が18日、19日、東京都調布市の電気通信大学で行われた。本大会は2007年、コンピューター囲碁がまだアマチュア級位者レベルだった頃に情報処理技術を支える新しい基盤的研究の一環として設立され、以来その発展に大きく貢献してきた。今年はディープラーニングという大きなイノベーションが起こったことを受け、プロレベルのソフトが次々と参入。超ハイレベルな戦いとなった。
 出場した全30ソフトの中で決勝に勝ち進んだのは、昨年、趙治勲名誉名人と対戦したDeepZenGoと、世界最大のゲーム会社と言われる中国企業、テンセントが開発したFine Art(絶芸)。両ソフトともトッププロに並ぶレベルとあって、決勝戦は非常に見ごたえのある熱戦となった。「プロから見て違和感のある手が全くない」と解説のマイケル・レドモンド九段。序盤の感覚から読みの正確さまで、改めて技術の進歩を実感する内容だった。結果はfine Artの白番中押し勝ち。深い読みに裏付けされた見事な打ちまわしで中盤以降DeepZenGoを圧倒した。
 テンセントが囲碁ソフトの開発に乗り出した背景には、自社が取り組むSNSのサービスや検索エンジンの構築にディープラーニングの手法が有用との見方があるようだ。開発チームは「ディープラーニングの手法を試みる素材として囲碁はとても優れていると思いました」と話す。
 ソフトの発展は様々な人に様々なインパクトを与えた。囲碁愛好家の多くが感じたであろう、人間だけの特権と思われていたことが、そうではないと突き付けられた寂しさは否定しようがない。しかし一方でソフトによって囲碁の新しい可能性が開かれたという側面もある。そして、技術の側でも囲碁を通過点として新たなステップを踏もうとしている。アルファ碁の衝撃以来、あまりの変化の速さに認識・感情ともについていけていなかったが、本大会の取材を通して私たちが「すでに新しい時代の中にいる」ということを再認識させられた。

対局会場の様子
大盤解説の様子

囲碁ニュース [ 2017年3月16日 ]

女流アマ 岩田さん初優勝!

 アマチュア女性のナンバー1を決める第59回全日本女流アマチュア囲碁選手権大会が11、12日に日本棋院で行われ、岩田紗絵加さんが前回優勝の大島玲奈さんを決勝で破り初優勝を果たした。
 岩田さんは院生経験があり、現在も大学に通いながらプロを目指している。「今まで色々な大会で2位ばかり続いていたので、やっと優勝できてとても嬉しい気持ちとホッとした気持ちがあります」と岩田さん。これからもプロを目指しつつ一般の大会にも積極的に出場していく予定だ。

囲碁ニュース [ 2017年3月9日 ]

藤沢 新女流名人に!

 謝依旻女流名人に藤沢里菜女流本因坊が挑戦する第29期女流名人戦三番勝負第2局が8日、大阪府東大阪市「大阪商業大学」で行われ、藤沢が白番1目半勝ちを収めた。これにより藤沢は2勝0敗で女流名人を奪取。9連覇中だった謝を押さえ、女流本因坊に続き2冠目を獲得した。
 両者は間違いなく女流最強のニ人だが、棋風はまったく違う。謝が力強く攻めるタイプなら藤沢はじっくり地を稼いでヨセ勝負に持ち込むタイプ。本局は意欲的に局面を動かそうとする謝に対して藤沢がペースを乱さず地合勝負で勝ち切った。
 「自分なりに打てたと思います。内容的にはおかしいところもありましたが、こういう結果になって嬉しいです」と藤沢。一方の謝は、「せっかくここまで来たので10連覇を目指していました。少し悔しいです」と話した。

囲碁ニュース [ 2017年3月1日 ]

大関さん 世界学生王座連覇!

 第15回世界学生囲碁王座戦が2月21日、22日の二日間にわたって東京都中央区で開催された。12カ国地域16人の代表選手による4回戦のリーグ戦(スイス式)。日本からは学生王座の大関稔さん(専修大学)と藤原彰子さん(早稲田大学)が出場した。
 結果は大関さんがオーストラリア、中国、中華台北、アメリカを破り、4勝0敗で優勝。昨年に引き続きトップに立った。日本の優勝はこれで3回目、連覇は初となる。
 日本の学生のレベルは高いが、中でも大関さんの実力は別格と言える。昨年はアマチュア本因坊戦と学生本因坊のダブル優勝を筆頭に数多くの大会で優勝。現在進行中のアマチュアも参加できるプロ棋戦、阿含・桐山杯では潘善琪八段、小松英樹九段を破り予選Aに進出するなど、アマチュアの枠を超えて活躍している。
 かつての平岡聡さんや洪爽義さん(現在は関西棋院プロ初段)のようにアマチュア代表のスター選手がいると盛り上がる。特に現在は棋聖戦にアマチュア枠ができるなど、オープン棋戦も多い。大関さんのさらなる活躍を期待したい。

対局風景
対局風景
対局風景
対局風景
入賞者一覧
優勝した日本代表の大関稔さん(専修大学)
東京観光
東京観光
集合写真


井山 李世乭と対戦

 井山裕太棋聖と韓国の李世乭九段によるエキシビションマッチが2月26日、東京都内のホテルで行われた。結果は李の黒番中押し勝ち。井山は世界のトップ棋士と対戦できたことについては「貴重な対局だった」と喜びつつも、内容については「反省点の多いまずい碁だった」と振り返った。
 3月21日からはAI囲碁ソフト「DeepZenGo」と日中韓のトップ棋士によるリーグ戦(日本代表:井山、韓国代表:朴廷桓九段、中国代表:芈昱廷九段)、ワールド碁チャンピオンシップが行われる。井山はたびたび国際戦への意欲を示しており、周囲の期待も大きい。今回の対局はエキシビションとはいえ国内棋戦に追われる井山にとって、今後国際戦で戦う上での財産になったに違いない。



女流本因坊 本戦スタート

 第36期女流本因坊戦の本戦が2月24日に開幕した。今期の本戦出場者の特徴は若手が多い点にあるだろう。木部夏生二段、宮本千春初段、田口美星初段、星合志保初段、新井満涌初段、稲葉かりん初段の6人はいずれも初出場。また、今年、女流棋聖戦の挑戦者となり一躍注目を集めた牛栄子初段にも注目が集まる。
 実績において謝依旻女流名人が大本命であることは間違いない。しかし若手女流棋士のレベルは年々上がっている。藤沢里菜女流本因坊が瞬く間にトップに駆け上がったように、急成長して一気に時代を作る可能性も十分にあり得る。実績十分の実力者に対して若手がどのように挑むのか、今後の展開に注目だ。

囲碁ニュース [ 2017年2月17日 ]

プロ棋士ペア碁選手権

 毎年の恒例となったプロ棋士ペア碁選手権2017が12日、日本棋院で開幕し、決勝に進出する2ペアが決定した。
 本棋戦は日本を代表する棋士が勢ぞろい。しかも公開対局なので生で熱戦を観戦できる。トップ棋士の対局を間近で観戦できるとあって、多くのファンが詰めかけた。出場棋士は全員が実力者。しかしペア碁は単純な足し算ではないところが面白い。棋風、時間の使い方、タイミング…、どのくらい息が合うかという点がキーになってくる。
 16組32人の中から決勝に進出したのは藤沢里菜女流本因坊、羽根直樹九段ペアと鈴木歩七段、趙治勲名誉名人ペアだった。藤沢と羽根は両者とも地にカラい力戦家。自然と棋風が合ったのだろう、順調に勝ち進んだ。一方の鈴木、趙ペアは安定感があった。特に鈴木は第1回夫婦杯(棋戦は2015年に終了)で林漢傑七段とともに優勝した実績があり、ペア碁の呼吸を熟知している。勝利の女神はどちらにほほ笑むのか。決勝戦は3月5日(日)、日本棋院で行われる。こちらも公開対局で観戦可能だ。興味のある方は下記URLから申し込んでみてはいかがだろうか。

http://www.pairgo.or.jp/pro/2017/

囲碁ニュース [ 2017年2月9日 ]

謝 女流棋聖5連覇!

終局直後の対局室

 第20期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負第3局が6日、東京都千代田区で行われ、謝依旻女流棋聖(27歳)が挑戦者の牛栄子初段(17歳)を2勝1敗で破り防衛、史上初の5連覇を果たした。これにより謝は名誉女流棋聖の有資格者となった。すでに名誉女流本因坊、名誉女流名人の資格も得ているため3つ目の名誉称号となる。
 次々と大記録を打ち立てている謝だが、本シリーズはかなり追いつめられたと言っていいだろう。挑戦者の牛は入段2年目。入段時からいずれはタイトル戦の舞台に出てくる大器と注目されていたが、この一年でメキメキと力を付けた。1局目は謝が力で完封したが、2局目で牛が返し、迎えた3局目は非常に険しい戦いになった。序盤で謝がリードを奪ったが、牛が謝の打ち過ぎをとがめ一転攻勢に。大石同士の競り合いとなったが、牛の方に余裕がある形で新女流棋聖誕生は目前と思われた。しかし、謝が持ち前の勝負強さを発揮。大石同士の攻め合いを制し黒番中押し勝ちを収めた。
 牛はよほど悔しかったのか、局後の検討ではほとんど口を開くことがなかった。それでも感想を求められると「自分なりに頑張れたと思います。チャンスはあったけれど実力が足りませんでした。これからも純粋な姿勢で一局一局頑張ります」と前を向いた。
 一方の謝は史上初の5連覇に「まだ実感がわかない」と答えつつホッとした笑顔を見せた。「栄子ちゃんは気合がよく、その気合に圧倒される場面もありました。2017年、いいスタートが切れたので、女流名人戦も全力を尽くしたいと思います」。

囲碁ニュース [ 2017年2月6日 ]

女流名人 挑戦者は藤沢!

 十段戦とほぼ同時期に開幕する女流名人戦、こちらの挑戦者も決定した。
 本棋戦は前期リーグ上位4人とトーナメントを勝ち上がった3人、計7人によるリーグ戦で挑戦者を決める。その中で6勝0敗と文句なしの成績でトップに立ったのは藤沢里菜女流本因坊だった。藤沢は弱冠18歳だが昨年の女流本因坊戦では謝依旻女流名人を3勝1敗で破り返り咲きを果たすなど、謝とならぶ第一人者と言える存在。文字通りの頂上決戦は見ごたえのある大熱戦になること間違いない。開幕戦は3月1日京都府京都市上京区「平安女学院大学 有栖館」で行われる。

囲碁ニュース [ 2017年1月26日 ]

Master解説会

 昨年末から年明けにかけてインターネット上に突如として現れ世界のトップ棋士相手に60連勝という驚異の記録を残した謎の棋士「Master」は、その後ディープマインド社の発表によりアルファ碁の進化版であることが発表されたが、その動揺はまだおさまっていない。それはAIが人間を超えたという衝撃以上に、Masterの棋譜に囲碁4000年の歴史にない新しい打ち方が含まれていたからという部分が大きいように思う。
 1月22日、日本棋院でAI囲碁に詳しい王銘琬九段、マイケル・レドモンド九段、大橋拓文六段による「Master解説会」が行われた。当初定員50名の予定だったが予想以上に詰めかけたファンが多く、急きょ部屋を広げ最終的には100人以上が参加したと言う。集まったファンは棋力、年齢、性別がさまざま。一般に幅広い関心を集めていると感じた。
 新しいということで一致していても、どのように新しいかという解釈が三者三様だったのが面白い。例えば王九段は「アルファ碁は中央指向で戦わずして勝つという感じを受けたが、Masterは戦いを避けることをしない。中央指向なのかと思えば2線をハウことにも抵抗がないのが違うところ」と説明。一方でレドモンド九段は模様の名局を取り上げ「とてもバランスが良くストーリーを描いて打っているかに見える。機械らしくない」と評し、大橋六段は足早に地を稼いで相手の壁を攻めたてた碁を取り上げ「模様も地も相手には両方あげない。人間は模様なら模様、地なら地と一貫性を求めてしまうがそういうことにとらわれないのがすごい」と語った。
 この解説会は29日(日)にも日本棋院で行われる。囲碁史上「新布石時代」以来の大転換。今何が起こっているのか生で実感したい人におすすめだ。

囲碁ニュース [ 2017年1月20日 ]

女流棋聖謝先勝!

 謝依旻女流棋聖に牛栄子初段が挑戦する第20期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負が19日、神奈川県平塚市の「ホテルサンライフガーデン」で開幕した。
 牛の黒番でスタートした本局は下辺で始まった戦いが中央にまで発展した。くんずほぐれつの大乱戦となったが、最後は謝の読みが一歩上回り白番中押し勝ちに。防衛まであと1勝とした。
 実は本局が両者の初手合。それもあって、牛は少し緊張していたかもしれない。一矢報えるか、それともこのまま防衛か。第2局は1月30日に東京都千代田区の「竜星スタジオ」行われる。

囲碁ニュース [ 2017年1月13日 ]

プロの団体戦 トライカップ開幕!

 今年新設されたトライカップ プロ囲碁団体戦が1月10日に開幕した。女流棋士1人を含む3人1組の団体戦。優勝チームには賞金100万円が授与される。本棋戦の特徴はチームメイトやチーム名がすべて自由な点。アマ大会ではよくある団体戦だがプロ棋戦には珍しい。
 出場チームは全部で33組。その中から注目チームをいくつか紹介しよう。「小松家」のメンバーは小松英樹九段、小松英子四段、小松大樹二段。親子チームが息の合ったチームワークでどこまで勝ち上がるか注目だ。「謝ファミリー」はその名の通り謝依旻女流名人と謝を慕う平田智也七段、本木克弥七段による実力派チーム。そして中部総本部は羽根直樹九段、伊田篤史八段、王景怡二段というベストメンバーでチーム「天和」を組んできた。この2チームが優勝候補の筆頭といったところだろうか。
 棋士の団体戦といえば国際戦などシリアスなものが多いが、ここでは仲間を誘って楽しく参加しているのが見て取れる。囲碁ファンにとっても棋士の交友関係が垣間見えて楽しい企画だ。他にも棋士の意外な一面が見られるかもしれない。この企画、ちょっと覗いてみてはいかがだろうか。

囲碁ニュース [ 2017年1月10日 ]

1月5日 打ち初め式

  毎年1月5日は「囲碁の日」。日本棋院では「囲碁の日」に打ち初め式が行われる。式典には多くの囲碁ファンが集まり、高尾紳路名人と昨年新人王を獲得した大西竜平二段による新春記念対局や指導碁などを楽しんだ。
 一つの注目ポイントは名誉タイトル保持者およびタイトル保持者の挨拶だろう。昨年七冠の井山裕太棋聖を破って名人に輝いた高尾紳路名人は「昨年はいい年になった。酉年ですが鳥のように羽ばたくとはいかないと思うので、鶏のようにコツコツ頑張ります」とユーモアを交えて語った。また1月14日から井山裕太棋聖に挑戦する河野臨九段(昨年の阿含・桐山杯優勝者)は「少しでも囲碁界を盛り上げられるように、まずは棋聖戦を頑張りたい」と抱負を述べた。



謎の「Master」アルファ碁の改良版

 年末から年始にかけてネット上で「Master」というハンドルネームの謎の打ち手が現れ、柯潔九段や井山裕太棋聖と思われる世界のトップ棋士を次々と撃破し話題となっていた。60戦して全勝という桁違いの強さと着手の速さからAIソフトだろうと言われていたが、5日、ディープマインド社のCEO、デミス・ハサビス氏が自身のツイッターで「Master」がアルファ碁の改良版だったことを明かし謎が解けた。ハサビス氏は「非公式のテストは終了した。今年中に公式対局を打てるのを楽しみにしている」と結び、新たなステップがあることを予告。2017年、早くもAIによって囲碁界が揺さぶられている。

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