日本囲碁ニュース (十段戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2021年4月29日 ]

許家元十段、誕生

 芝野虎丸十段の2勝、挑戦者の許家元八段の2勝で迎えた大和ハウス杯第59期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)の第五局が、4月28日に東京都千代田区の日本棋院で打たれた。激戦の末、195手まで、許八段が黒番中押し勝ちを収め、2018年の碁聖以来二度目の七大タイトルを獲得した。序盤早々、左上で難しい戦いに突入しながら、両者ほとんど使わず猛スピードで進みギャラリーを賑わせた。この戦いが収束した局面を、黒番の許は「少し後悔の手があり、そんなには自信がなかった」、芝野は「途中で研究にない手を打たれたが、一応白も打てるのではないかな」とそれぞれ振り返る。その後、形勢は揺れ動き、中盤に許が仕掛けて再び激しい戦いとなる中、今度は許の強手が決まり、勝敗を決した。敗れた芝野は「5局とも難しい碁ばかりだったが、全体的に勝負所でのミスが増えてしまっていたので、そこらへんをもっと鍛えていかないといけないと思いました」とシリーズを振り返り、「防衛できなくて残念です。またタイトル戦で打てるようにがんばりたい」と再起を誓った。許は、「どの碁も苦しい場面が多かったのですが、一応最後まで粘り強く打てたのはよかったかなと思います。(ライバルでもある芝野には)圧され気味でしたので、今回勝ち切れたのは本当に運がよかったと思います」と振り返り、「まだ実感がわきませんが、十段を獲れたことは素直にうれしいです」と笑顔で喜びを語った。

囲碁ニュース [ 2021年4月21日 ]

令和三羽ガラス対決、十段戦は最終局へ

 芝野虎丸十段に許家元八段が挑戦する大和ハウス杯第59期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)は、第3局が4月8日に長野県大町市で打たれ、許が337手に及ぶ死闘を制した。続く第4局は、20日、東京都千代田区の日本棋院本院で行われ、149手まで芝野が黒番中押し勝ち。スコアを2対2のタイに戻した。第3局は、コウ争いが次々と発生する凄まじい戦いの碁だった。優勢の許を追い、芝野が勝負手を連打し、混戦へと突入していった。対照的に、第4局は穏やかに流れていった。中盤に白番の許の疑問手を咎めた芝野が中央の白を取り込み優勢を築くと、その後も力強く打ち回して許を寄せ付けなかった。芝野は「大変な内容の碁が続いていますが、最終局も集中して打ちたい」。敗れた許は「泣いても笑っても最後なので、全力を尽くしたい」と、それぞれ最終局への抱負を語った。防衛か奪取か。第5局は今月28日に日本棋院本院で行われる。

囲碁ニュース [ 2021年4月2日 ]

芝野、1勝を返す

 芝野虎丸十段に、挑戦者の許家元八段が先勝して迎えた「大和ハウス杯 第59期十段戦」(産経新聞社主催)の第2局が、3月24日、滋賀県長浜市の「Hotel & Resorts NAGAHAMA」にて行なわれた。黒番の芝野が3手目に、白番の許が10手目にそれぞれ三々に入る立ち上がりから、序盤は互角の折衝が続いた。だが、許に後悔の一手があり、左下の白石が黒からの「花見コウ」となる。さらにもう一手、許に悔やむ手が出ると、芝野が鋭い読みで右辺の白もコウに。このコウ争いに勝って、勝負も決したようだ。157手まで、芝野が中押し勝ちを収め、1勝を返した。芝野は「(時間を残すように)早く打とうと心がけました。一つ勝てたので安心しています。大変な相手なので、第3局もしっかり準備して集中して臨みたい」と語り、許も「今日の敗戦は気にせず、いつもどおり全力で臨みたい」と次局への闘志を見せた。第3局は4月8日、長野県大町市の「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で行われる。

囲碁ニュース [ 2021年3月3日 ]

形勢二転三転。十段戦初戦は許の勝利

 芝野虎丸十段に許家元八段が挑戦する「大和ハウス杯 第59期十段戦」(産経新聞社主催)が開幕し、第1局が、3月2日、大阪府東大阪市の「大阪商業大学」にて行われた。一力遼天元と共に「令和三羽ガラス」と呼ばれ期待を集める両者は、昨年の王座戦以来、二度目の挑戦手合対決となる。王座戦では芝野が3―1で防衛を果たしたが、今年に入り、名人戦と本因坊戦のリーグ対局ではいずれも許の勝ち。その後の棋聖戦Aリーグでは芝野が勝つなど、両者の戦績は拮抗している。序盤は互角に進み、右辺で許が最強手で仕掛けて碁が動き出した。対して芝野が繰り出した一手を、新聞解説の村川大介九段は「全く想像のつかない手。相手の受け方を見てその後の打ち方を決めようという高度な手」と評し、その後に芝野がリードを奪う。許も「右下でうまく形を決められ、(形勢は)大変かなと思った」と振り返った。だが、その後の難解な折衝の中、許がポイントを重ねて盛り返し、逆にリードを奪った。黒番の許の優勢の時間は長かったが、YouTubeでライブ配信された解説では、一力遼天元が「難しい局面なので、まだまだ形勢は揺れ動きそう」と予想し、実戦もその言葉どおりに進んでいった。優勢を意識し、手堅く打ち進めた許が「真ん中の打ち方がぬるかった気がする」と反省。この機を捉えて芝野が再度逆転し、検討陣からは「白番の芝野十段が半目か1目半勝ち」という結論も出された。ところが、先に秒読みに突入した芝野は「判断ができずに打っていた」と悔やむ。味の悪い左上を放置して、大きなヨセの手を選択。今度はこの瞬間を捉えた許が左上で逆転打を放って再々逆転を果たすところとなった。205手まで、許の黒番中押し勝ち。許は「一局勝ててよかった。次も厳しい戦いになると思うが、最高のパフォーマンスをしたい」、敗れた芝野は、少し考えた後に「しっかり準備して集中して打ちたい」と、それぞれ次局への抱負を語った。第2局は、24日、滋賀県長浜市の「Hotel & Resorts NAGAHAMA」にて行なわれる。

囲碁ニュース [ 2021年2月2日 ]

許、十段戦挑戦者に

 芝野虎丸十段への挑戦権をかけた大和ハウス杯第59期十段戦(大和ハウス工業特別協賛)の挑戦者決定戦が、1月28日、東京都千代田区の日本棋院で行われた。決定戦に勝ち上がったのは、許家元八段と余正麒八段。両者は共に好調で、余は昨年22連勝を記録し、今年も5連勝と勢いに乗っていた。だが、中盤には黒番の許が、「少し打ちやすいと思った」と振り返る。さらに黒が上辺で仕掛け、読みを入れた戦いで利を得て大勢が決したようだ。中押し勝ちをおさめた許は、昨年末の王座戦に続いて、芝野に挑戦することになった。「こんなに早く挑戦の機会がめぐってくるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです。芝野さんは強敵ですが、タイトル奪取が目標。しっかり対策をして、全力で臨みたい」と決意を語った。挑戦手合の第1局は、3月2日に大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で行われる。

囲碁ニュース [ 2021年1月5日 ]

「大和ハウス杯第59期十段戦」へ

 1月5日、本戦進行中の第59期十段戦(産経新聞社主催)に、2021年1月1日より大和ハウス工業株式会社が特別協賛し、正式名称が「大和ハウス杯第59期十段戦」となることが、産経新聞社、公益財団法人日本棋院、一般社団法人関西棋院より発表された。十段戦は現在、芝野虎丸十段への挑戦権をかけて本戦を戦っており、張栩九段、村川大介九段、余正麒八段、許家元八段の4名が勝ち上がっている。

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