日本囲碁ニュース

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2021年1月19日 ]

一力、「応氏杯」準決勝で敗退

 4年に1度、オリンピックと同じ年に開催される世界戦、第9回応氏杯世界選手権(応昌期囲棋教育基金会主催)の準決勝三番勝負が、10日と12日にネット対局にて行われ、中国の謝科八段と対戦した一力遼九段は、2局ともに優勢を築くも、中盤以降、持ち時間にも追われる流れとなり悔しい2連敗。決勝進出はならなかった。
 コミ8目(持碁は黒勝ち)、持ち時間3時間を使い切ると20分ずつ2目コミ出し(2回まで)などの特有のルールを持つ本棋戦は、日本では公式戦に含めていないが、過去には大竹英雄名誉碁聖、依田基紀九段がそれぞれ第2回、第3回に準優勝しており、認知度も注目度も人気も高い。一力は、三番勝負第1局では4目のコミを払い中押し負けとなり、その反省を基に、第2局は「序盤は(時間を使わないように)とばした」と振り返る。相手の得意戦法を研究し優勢を築くが、中盤に難解な戦いに持ち込まれ、再び持ち時間の差が開いていった。「2目払っても勝てる」という手応えを掴んだ局面もあったが、難戦の中、結局ヨセ勝負となり、コミ2目を払っての3目負けという結果となった。局後の一力は「やっぱり残念な気持ちは大きいです。かなり、懸ける思いは強かったですので」と天を仰いだが、「よくなってから勝ち切るというところがまだ課題なのかなと感じたので、今後また修正して臨んでいきたい」と、悲願の世界一に向けて決意を新たにしていた。

棋聖戦開幕。井山が先勝

 9連覇を目指す井山裕太棋聖に、河野臨九段が昨年に続いて挑戦する第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)が開幕。第1局が、13、14の両日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」にて行われた。一日目は黒番の河野が得意の布石でスタートさせ、両者ともに「形勢に自信がなかった」と振り返る局面で、井山が封じた。二日目に入ると、井山らしい最強手と自由で巧みな打ち回しから白が優勢を築き、中盤から河野のつらい時間が続いていった。だが、井山が勝負を決めにいったシーンで一気に局面が紛れる。井山は右辺の黒の大石を取りかけにいったのだが、逆に白石を取り込まれるコウ争いに突入。井山に誤算があったようだ。ただ、大熱戦となったが、逆転には至らず、244手まで、白番井山の中押し勝ちとなった。第2局は、1月22、23の両日、富山県高岡市の「勝興寺」にて行われる。

囲碁ニュース [ 2021年1月12日 ]

「女流名人戦」リーグ出場棋士7名が決定

 1年空け、「博多・カマチ杯」として復活した第32期女流名人戦は、30期・31期のトーナメント戦から改められ、7名による挑戦者決定リーグ戦が再開される。藤沢里菜女流名人への挑戦権をかけ、謝依旻六段、牛栄子三段、辻華初段の3名が、昨年12月にリーグ入りを決めている。1月7日、東京都千代田区の日本棋院で予選が行われ、鈴木歩女流棋聖、上野愛咲美女流最強位、向井千瑛五段、加藤千笑二段の4名が勝ち上がり、リーグ戦に参戦する7名全員が出そろった。実力者が並ぶ中、若手の辻は「強い先生とリーグで打てるのはうれしい。全敗は悲しいので、1勝できるように頑張ります」、加藤は「リーグは初めてなのですごくうれしいです。リーグ戦は勝っても負けてもたくさん打てる。リーグに残れるように頑張りたい」とそれぞれ喜びと抱負を語った。
 また、今年1月に、日本棋院関西総本部から東京本院に移籍した仲邑菫初段は、午前の対局で佃亜紀子五段に白番中押し勝ちして移籍後の初戦を白星で飾ったが、午後の決勝で上野に敗れてリーグ入りは果たせなかった。仲邑は「上野先生は強かった」。上野は「菫ちゃんと打つのは怖いけど、戦いになるので楽しいです」とのコメント。リーグ戦については「挑戦者になって里菜先生と打ちたいです」と力強い抱負を語った。

囲碁ニュース [ 2021年1月5日 ]

一力と余がランキングトップ

 あけましておめでとうございます。
 昨年末、12月28日に、日本棋院と関西棋院は公式戦のランキングを発表し、日本棋院では、一力遼天元・碁聖が勝ち星(53勝)、対局数(66局)、勝率(0.803)の3部門で首位。連勝部門では11連勝で2位につけた。3部門での首位は、2012年の井山裕太本因坊(当時)以来。また、連勝部門は長徳徹志二段が14連勝で初の「最多連勝」を獲得した。女流棋士では、藤沢里菜女流本因坊が勝ち星(35勝)と勝率(0.7)で1位。上野愛咲美女流最強位が対局数(57局)、下坂美織三段と牛栄子三段(8連勝)が連勝で、それぞれ1位となった。
 関西棋院では、余正麒八段が全部門で1位。対局数(50局)は村川大介九段と並んだが、他は単独トップ。とりわけ、勝率(0.860)と連勝(22)は驚異的な数字で、一力二冠と共に、好調ぶりを示している。
 なお、一力二冠、余八段ともに、連勝を継続中で、両者は今月7日の名人戦リーグで激突。どちらが連勝をのばすかが注目される。

「大和ハウス杯第59期十段戦」へ

 1月5日、本戦進行中の第59期十段戦(産経新聞社主催)に、2021年1月1日より大和ハウス工業株式会社が特別協賛し、正式名称が「大和ハウス杯第59期十段戦」となることが、産経新聞社、公益財団法人日本棋院、一般社団法人関西棋院より発表された。十段戦は現在、芝野虎丸十段への挑戦権をかけて本戦を戦っており、張栩九段、村川大介九段、余正麒八段、許家元八段の4名が勝ち上がっている。

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