韓国囲碁ニュース

韓国の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2024年7月25日 ]

申旻埈九段・金明訓九段・偰玹準九段、農心辛ラーメン杯の韓国代表に


写真:申旻埈九段の様子。

 申旻埈(シン・ミンジュン)九段、金明訓(キム・ミョンフン)九段、偰玹準(ソル・ヒョンジュン)九段が農心辛ラーメン杯の韓国代表になった。
 2024年7月19日、囲碁テレビスタジオで行われた第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の国内先発戦決勝で金明訓九段と申旻埈九段が勝利し、韓国代表になった。
 金明訓九段はこの日午前中に行われた決勝で沈載益(シム・ジェイク)七段に213手黒中押しで勝利、7年ぶりに韓国代表になった。続いて行われた午後の対局では申旻埈九段が姜東潤(カン・トンユン)九段に152手白中押し勝ち、韓国代表に合流した。
 偰玹準九段は前日行われた国内先発戦決勝で卞相壹(ビャン・サンイル)九段に227手黒中押し勝ち、2年連続で韓国代表になった。
 韓国は国内先発戦通過者3名と申眞諝(シン・ジンソ)九段(ランキングシード)、ワイルドカード1名(未定)が大会5連覇に挑む。
 2012年の第14回から12年間代表で活躍していた韓国ランキング2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は国内先発戦で沈載益七段に破られ、姿を消した。
 韓国ランキング3位の卞相壹も国内先発戦で脱落し、主催者が決めるワイルドカード選手が誰になるのか注目される。
 今回の国内先発戦では韓国のプロ棋士230名が参加し、一次予選、二次予選、最終予選など3回に分けて行われた。
 韓・日・中の代表5名が出場し、連勝戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の本戦は9 月5日に開幕する予定。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年7月18日 ]

申旻埈九段と朴常鎭七段、GSカルテックス杯の初優勝をかけて挑む


写真:準決勝の様子(左:卞相壹九段、右:朴常鎭七段)

 GSカルテックス杯の決勝の舞台に新しい顔ぶれが登場した。
 2024年7月12日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第29期GSカルテックス杯プロ棋戦準決勝で、朴常鎭(パク・サンジン)七段が前期のチャンピオン卞相壹(ビャン・サンイル)九段に264手黒半目で勝利した。
 予選1回戦から出場し、8連勝で決勝まで進出した朴常鎭七段は、16強戦では前期の準優勝者の崔精(チェ・ジョン)九段、準決勝では韓国ランキング2位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に勝利するなど、強豪達を連破した。
 局後インタビューで朴常鎭七段は「まさか勝つと思わなかった。今までは緊張しすぎて実力が発揮できなかったが、今日はそれほど緊張せず、良い内容の碁が打てた。優勝をかけた機会なので、決勝でも頑張りたい。」と抱負を語った。朴常鎭七段が一般棋戦の決勝に上がったのは今回が初めて。
 一方、申旻埈(シン・ミンジュン)九段は11日に行われた準決勝で申眞諝(シン・ジンソ)九段を破って決勝進出を決めた。局後インタビューで申旻埈九段は「申眞諝九段はあまりにも強いので気楽に臨んだが、良い結果が出た。 GSカルテックス杯とは特に縁がないと思っていたが決勝に進めて嬉しい。決勝で良い内容の碁を打ちたい。」と抱負を語った。韓国ランキング4位の申旻埈九段は入段後9回目の優勝をかけた決勝に挑む。
 二人ともGSカルテックス杯の決勝は初めてで、今までの対戦成績は2勝2敗。決勝5番勝負は7月27日から始まる。
 第29期GSカルテックス杯プロ棋戦は毎日経済新聞とGSカルテックスが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年7月11日 ]

2024年の前半期 勝率と連勝1位は申眞諝九段、勝ち星数1位は朴廷桓九段!


写真:申眞諝九段と朴廷桓九段

 2024年の前半期を終えた結果、勝率と連勝は申眞諝(シン・ジンソ)九段、勝ち星数は朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が1位を記録した。
 韓国ランキング1位の申眞諝九段は40勝6敗、勝率86.96%で勝率1位を記録した。そして、前半期に11連勝を2回記録し、連勝1位となった。
 韓国ランキング2位の朴廷桓九段は44勝13敗で、勝ち星数1位を記録した。
 朴廷桓九段は前半期に第2期5六七関節タイミング韓国棋院選手権戦で優勝し、2年1ヶ月ぶりにタイトルを獲得した。朴廷桓九段が前半期に勝ち星数1位になったのは今回が初めて。
 賞金ランキングでも申眞諝九段が1位を記録した。前半期に第28回LG杯朝鮮日報棋王戦と第25期マキシムコーヒー杯入神最強戦で優勝した申眞諝九段は、前半期だけで8億3900万ウォン(約9800万円)を獲得した。
 女子棋士中では金恩持(キム・ウンジ)九段が33勝14敗で勝ち星数5位を記録し、吳侑珍(オ・ユジン)九段は26勝7敗、78.79%で勝率2位を記録した。
 女子棋士の中で賞金1位は2億750万ウォン(2400万円)を獲得した崔精(チェ・ジョン)九段。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年7月2日 ]

「最強英才」趙相衍初段、河燦錫国手杯で優勝し、初タイトル獲得!


写真:表彰式の様子:左趙相衍初段、右:金恩持九段

 趙相衍(チョウ・サンヨン)初段が入段後初タイトルを手に入れた。
 2024年6月25日に韓国慶尙南道陜川郡靑瓦臺セット場で行われた第12期河燦錫国手杯英才囲碁最強戦決勝で、趙相衍初段が金恩持(キム・ウンジ)九段に242手白中押し勝ち、優勝を果たした。
 去年9月に入段した趙相衍初段は入段後9か月で初優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで趙相衍初段は「入段後初めて優勝することができてすごく嬉しい。決勝対局の間はずっと緊張していたし、 相手が投げる前までずっと震えていました。今後は、世界大会で良い成績を残す棋士になることが目標」と抱負を語った。
 一方、主催者シードで本戦から出場した金恩持九段は初めて決勝まで進出したが、惜しくも準優勝となった。
 会場の一方では、陜川郡の小学生と郡民を対象にしたイベントが一緒に開かれ、KB国民銀行囲碁リーグの秀麗な陜川チームの元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段と韓態熙(ハン・テヒ)八段がイベントに参加し、地域囲碁ファンと交流した。
 17歳以下(2006年以後生まれ)の最強者を決める第12期河燦錫国手杯英才囲碁大会は陜川郡が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年6月28日 ]

MZ世代の最強者は金明訓九段!


写真:優勝を果たした金明訓九段

 金明訓(キム・ミョンフン)九段がハナ銀行杯で優勝し、MZ囲碁最強者になった。
 2024年6月20日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2023-24ハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチ決勝3番勝負最終局で金明訓九段が姜東潤(カン・トンユン)九段に151手黒中押しで勝利した。
 金明訓九段は第1局目で完敗し、不安な出だしとなったが第2局目と最終局で連勝し、総合成績2勝1敗で優勝を飾った。
 優勝インタビューで金明訓九段は「韓国の上位棋士達が全員参加した大会で優勝するのは難しいと思っていたので今回、優勝できて本当に嬉しい。これからも努力し続け、次の大会も優勝に挑みたい。」と抱負を語った。
 去年の大会はM世代(29歳~43歳)とZ世代(14歳~28歳)の対抗戦で行われたが、今年の大会は個人戦に変更となりM世代とZ世代の中で最強者を決めた。
 決勝戦と同じ時間に韓国棋院ではハナ銀行子供大会が行われ、韓国の子供600人が参加した。
 20分の持ち時間、1手ごとに20秒加算のフィッシャー方式行われた2023-24ハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチはハナ銀行が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年6月19日 ]

シニアの世界チャンピオンは劉昌赫九段!


写真:表彰式の様子。

 劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段がワールド囲碁チャンピオンシップを通じてシニアのチャンピオンになった。
 2024年6月13日、全羅南道新安郡新安干潟博物館で行われた第5回ワールド囲碁チャンピオンシップ決勝で劉昌赫九段が中国の羅洗河九段に281手黒1目半勝ち、優勝した。
 2回と3回目の大会でも優勝を果たした劉昌赫九段は、去年の大会では1回戦で姿を消したが、今大会では予選から7連勝し通算3度目の優勝カップを手に入れた。
 劉昌赫九段は優勝インタビューで「決勝は中盤まではリードしていたが、最後にミスがたくさん出てしまい危なかった。このように素敵な大会を開催している新安郡に感謝している。新安郡はきれいな街なので、ここに来るとコンディションが良くなり良い碁を打つことが出来る」と語った。
 第5回ワールド囲碁チャンピオンシップは8か国から世界の囲碁レジェンド16名が参加し、6月11日から13日の決勝まで、三日間行われた。
 持ち時間30分、秒読み60秒3回で行われた第5回ワールド囲碁チャンピオンシップは全羅南道新安郡が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年6月11日 ]

スミレ三段、韓国移籍後初優勝!


写真:決勝戦の終局後の様子。

 今年の3月から韓国棋院の「客員棋士」として活動しているスミレ三段が韓国移籍後、初優勝を果たした。
 2024年6月10日、全羅北道南原市にある「桂白韓屋」で行われた第7回国際囲碁春香選抜大会プロ春香部の決勝で、スミレ三段が呉侑珍(オ・ユジン)九段に232手白中押し勝ち、優勝カップを手に入れた。
 国際囲碁春香選抜大会は今までアマチュア大会として行われたが今年は新しくプロの部も新設し、プロ棋士も参加することになった。
 今大会では韓国棋院所属の女子プロ棋士32名が参加し、大会初優勝を争った。国際囲碁春香選抜大会は韓国棋院が主催する公式大会ではないが、韓国女流ランキング2位の金恩持(キム・ウンジ)九段と4位の呉侑珍九段など韓国女流ランキング上位の棋士もたくさん参加した。
 8日の32強戦と16強戦、9日の準々決勝と準決勝の結果、決勝には呉侑珍九段とスミレ三段が残った。
 現在韓国女流ランキング10位のスミレ三段は、4位の呉侑珍九段との決勝対決で逆転に再逆転を重ねた末、勝利を手に入れた。
 優勝インタビューでスミレ三段は「昨日の準決勝で許瑞玹(ホ・ソヒョン)四段に勝って決勝に上がって満足していたが、優勝までできてとても嬉しい。」と優勝の感想を伝えた。
 一方、8日と9日のプロ大会と当時に行われたアマチュア部門ではイ・ユンさんがアマ春香部で優勝し、最強のアマ選手になった。
 第7回国際囲碁春香選抜大会は南原市囲碁協会と大韓囲碁協会が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年6月4日 ]

71歳の徐奉洙九段、大舟杯優勝で最高齢優勝記録を更新!


写真:表彰式の様子。

 71歳の徐奉洙(ソ・ボンス)九段が第11期大舟杯で優勝し、最高齢優勝記録を更新した。
 2024年5月24日、K囲碁スタジオで行われた第11期大舟杯プロシニア最強者戦の決勝で、徐奉洙九段が韓鐘振(ハン・ジョンジン)九段に310手白15目半勝ち、優勝を飾った。
 本戦1回戦から安祚永(アン・ジョヨン)九段、金恩善(キム・ウンソン)六段、金惠敏(キム・へミン)九段を連破し決勝に進出した徐奉洙九段は、決勝では26年後輩の韓鐘振九段に勝利し、2021年の第8期大舟杯優勝以来、3年ぶりに優勝カップを手に入れた。
 1972年の第4期名人戦で初タイトルを獲得した徐奉洙は、今回の優勝が通算33回目の優勝。
 優勝インタビューで徐奉洙九段は「決勝の碁は逆転されそうだったので勝ったのは運が良かった。久しぶりに優勝出来て嬉しいし、これからも熱心に碁を打つ棋士として皆さんに記憶してもらいたい」と語った。
 一方、初参加で決勝まで進出した韓鐘振九段は徐奉洙九段に破られ準優勝となった。
 TMマリンと韓国棋院が主催、持ち時間15分、秒読み40秒3回で行われた第11期大舟杯プロシニア最強者戦は、50歳以上の男性プロ棋士と30歳以上の女性プロ棋士が参加した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年5月29日 ]

卞相壹九段、安東市白巖杯で初優勝!


写真:表彰式の様子。(左:姜東潤九段、右:卞相壹九段)

 卞相壹(ビャン・サンイル)九段が安東市白巖杯で初優勝を果たした。
 2024年6月4日、慶尚北道安東市にある白巖先生の生家で行われた第6回安東市白巖杯囲碁オープン最強戦決勝で、卞相壹九段は姜東潤(カン・トンユン)九段に180手白中押しで勝利、優勝カップを手に入れた。
 決勝で姜東潤九段に中盤まで押されていた卞相壹九段だったが中盤の戦いで逆転し、プロ通算9回目の優勝に成功した。
 優勝インタビューで卞相壹九段は「2年連続本戦1回戦で負けて残念だったが、今回は優勝できて嬉しいし、良かった。 安東に来る前まではコンディションが良くなかったが、今大会をきっかけに良いコンディションを作りたい」と優勝の感想を伝えた。
 一方、女流棋士の中では今大会の本戦に唯一進出した金恩持(キム・ウンジ)九段は、準決勝で卞相壹九段に破られた。
 第6回安東市白巖杯囲碁オープン最強戦はプロ棋士135名とアマチュア選手20名が参加し、6月1日と2日には予選、3日は本戦1回戦と2回戦、4日には準決勝と決勝を行った。そして1日と2日には同じ場所で安東市民のためのアマチュア大会も行った。
 第6回安東市白巖杯囲碁オープン最強戦は慶尚北道と安東市、安東市体育会が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年5月21日 ]

蔚山高麗亜鉛、創団2年目で囲碁リーグ初優勝!


写真:表彰式の様子。

 正規リーグ2位の蔚山高麗亜鉛が正規リーグ1位のWONIKをチャンピオン決定戦で破り、2023-2024KB国民銀行囲碁リーグチャンピオンになった。
 2024年5月17日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた2023-2024KB国民銀行囲碁リーグチャンピオン決定戦の第3回戦で、蔚山高麗亜鉛がWONIKに3勝1敗で勝利した。
 第1回戦は蔚山高麗亜鉛、第2回戦はWONIKが勝利し、1勝1敗の状況で迎えた第3局目は蔚山高麗亜鉛の文敏鍾(ムン・ミンジョン)八段がWONIKの中国助っ人の辜梓豪九段に勝利すると、申旻埈(シン・ミンジュン)九段が李志賢(イ・ジヒョン)九段、韓相朝(ハン・サンゾ)六段が金眞輝(キム・ジンヒ)九段に勝利し、チームの優勝を決めた。
 優勝インタビューで朴承華(パク・スンファ)監督(韓国棋院プロ九段)は「選手生活を通して優勝は初めてだが、優勝はこんな気持ちなんだね。 高麗亜鉛は全面的に支援してくれたし、選手たちも難しい対局をよく頑張ってくれたので優勝できたのだと思います。」と優勝の感想を伝えた。
 助っ人選手制の初導入で話題を集めたKB囲碁リーグは、正規リーグを14ラウンドで行い、ポストシーズンに上がる上位4チームを決めた。 準プレーオフとプレーオフを経て開かれたチャンピオン決定戦で、正規リーグ1位と2位のWONIKと蔚山高麗亜鉛が対決し、蔚山高麗亜鉛の優勝で幕を閉じた。
 国内最大棋戦である2023-2024KB国民銀行囲碁リーグはKB国民銀行が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年5月14日 ]

崔精九段・朴廷桓九段、三国の中で最強ペアに!


写真:決勝戦の様子。

 崔精(チェ・ジョン)九段・朴廷桓(パク・ジョンファン)九段のペアが日中韓の三国中で最強のペアとなった。
 2024年5月8日、中国・安徽省の合肥で行われた第8回蘆陽杯日中韓三国ペア碁名人戦の決勝で、崔精九段・朴廷桓九段のペアが中国の李赫五段・李軒豪九段のペアに122手白中押勝ち、今大会初優勝を果たした。
 1回戦で中国の周泓余七段・楊鼎新九段ペアを破って準決勝に進出した崔精九段・朴廷桓九段ペアは、準決勝では於之瑩八段・柯潔九段ペア、決勝では李赫五段・李軒豪九段ペアを連破するなど中国の3ペアを連破し、優勝を飾った。
 優勝インタビューで崔精九段は「今まで参加したペア碁大会の中で今大会が一番レベルが高く感じたが、いつもより楽しく打つことができた。」と語った。続いて朴廷桓九段は「ペア碁を打つのが好きなので、普段からペア碁の練習をしている。ペア碁が好きで楽しく打てたのが今大会の優勝に繋がったと思う。」と優勝の感想を伝えた。
 2017年と2018年に日本で行われた世界ペア囲碁最強位戦でも優勝した崔精九段・朴廷桓九段ペアは、今大会でも優勝カップを手に入れ、世界一のペアであることを証明した。
 一方、一緒に大会に参加した韓国の朴鋕恩(パク・ジウン)九段・李昌鎬九段(イ・チャンホ)ペアは、中国の李赫五段・李軒豪九段ペアに1回戦で破られ、大会から姿を消した。
 第8回蘆陽杯日中韓三国囲碁名人ペア戦は中国囲棋協会と安徽省体育局、合肥市人民政府が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年5月7日 ]

申眞諝九段、53か月連続で韓国ランキング1位!


写真:韓国ランキング1位の申眞諝九段。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段がレーティングポイント10413点で韓国ランキング1位を守り抜いた。
 5月に申眞諝九段は、マキシムコーヒー杯入神最強戦で2連覇を達成し、第2回衢州爛柯杯ワールド囲碁オープンでは準々決勝進出など6戦全勝を記録した。
 53か月連続で韓国ランキング1位の申眞諝九段は、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が持っている最長期間韓国ランキング1位(59か月)の記録に近づいてきた。
 申眞諝九段と共に爛柯杯準々決勝に進出した朴廷桓九段が今月2位となった。先月6戦全勝の朴廷桓九段は、先月3勝4敗の不振な成績を記録した卞相壹(ビャン・サンイル)九段と席を入れ替えた。
 姜東潤(カン・トンユン)九段と申旻埈(シン・ミンジュン)九段が席を入れ替えて4位と5位、金明訓(キム・ミョンフン)九段が6位、偰玹準(ソル・ヒョンジュン)九段が7位、安成浚(アン・ソンジュン)九段が8位、金志錫(キム・ジソク)九段が9位、元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段が10位を記録した。
 10位圏外では金眞輝(キム・ジンヒ)九段が第10回応氏杯世界選手権の16強戦まで上がるなど、先月10戦全勝で20位から11位まで順位を上げ、トップ10入りを目の前にした。
 女流棋士の中では、崔精(チェ・ジョン)九段が22位、金恩持(キム・ウンジ)九段は53位を記録し、スミレ三段は韓国ランキング203位、女流ランキング12位を記録した。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め2022年8月からプロ棋士全員のランキングを発表することになった。

2024年5月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10410点)
2位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9989点)
3位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9922点)
4位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9823点)
5位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9789点)
6位:金明訓(キム・ミョンフン)九段(9734点)
7位:偰玹準(ソル・ヒョンジュン)九段(9688点)
8位:安成浚(アン・ソンジュン)九段(9662点)
9位:金志錫(キム・ジソク)九段(9656点)
10位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9653点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年5月1日 ]

大学生囲碁祭り、海外留学生など200名が集まって盛況に開催!


写真:2024大学生囲碁祭りの様子

 大学生のための囲碁祭り、「2024大学生囲碁祭り」が2024年4月28日、ソウル瑞草区にあるオール·ザット·マインド新論峴店で行われた。
 今回の祭りには36大学の囲碁部から約200名が参加し、韓国人だけではなく、フランス、エストニア、中国、タイの留学生も参加した。
 参加者達は最強部と入門部の個人戦と、有段部と中級部、初級部の団体戦など棋力別に分けた五つの部門に参加した。
 大学生アマの強豪から入門者まで誰でも楽しめる大会になった今回の祭りは、ハンディが置石ではなく先の逆コミ方式で行われ、18級以下の参加者は13路盤で大会を行った。
 最強部は明知大学校のチョウ・ミンスさんが優勝した。入門者部優勝は漢陽大学校のキム・ヨンチャンさん、団体戦の有段者部は明知大学校、中級部は崇実大学校, 初級部中央大学校が優勝した。
 各部門の優勝者には賞状と賞品が贈られた。他にも様々なイベントの景品と参加記念品が用意されていた。
 「2024大学生囲碁祭り」は韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年4月25日 ]

姜東潤九段など7名がLG杯国内先発戦を通過!


写真:国内先発戦の様子

 LG杯の本戦に参加する韓国代表選手が全員決まった。
 2024年4月14日から19日まで、韓国棋院で行われた第29回LG杯朝鮮日報棋王戦国内先発戦で金明訓(キム・ミョンフン)九段、東姜潤(カン・トンユン)九段、李昌錫(イ・チャンソク)九段、李志賢(イ・ジヒョン)九段、金眞輝(キム・ジンヒ)七段、韓相朝(ハン・サンゾ)六段、崔顯宰(チェ・ヒョンジェ)五段など7名が本戦チケットを手に入れた。
 国内先発戦通過者中では、東姜潤九段が15回目の本戦進出となった。金眞輝七段と崔顯宰五段は今回が初めての本戦に進む。
 韓国は先発戦通過者7名と共に、前期優勝者の申眞諝(シン・ジンソ)九段と準優勝者の卞相壹(ビャン・サンイル)九段、国家シード者の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、朴鍵昊(パク・ゴンホ)九段と元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段など13名が大会2連覇に挑む。
 中国は三星火災杯チャンピオンの丁浩九段を始め、柯洁九段、羋昱廷、辜梓豪九段、范廷鈺九段と謝爾豪九段の6名が、日本は芝野虎丸名人、伊田篤史九段、許家元九段など3名が代表になった。
 中華台北はアジア競技大会の金メダルリストの許皓鋐九段と頼均輔八段の2名が参加する。
 LG杯朝鮮日報棋王戦の本戦1回戦は、5月20日に韓国京畿道光州市にある昆池岩リゾートで行う予定。
 第29回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年4月18日 ]

申眞諝九段、マキシムコーヒー杯で2年連続優勝!


写真:決勝戦の様子

 韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段がマキシムコーヒー杯2連覇を果たした。
 2024年4月15日、韓国京畿道光州市にある昆池岩リゾートで行われた第25期マキシムコーヒー杯入神最強戦(九段の別称)決勝3番勝負の第2局目で、申眞諝九段が金明訓(キム・ミョンフン)九段に235手黒中押し勝ち、総合成績2勝0敗で優勝カップを手に入れた。
 申眞諝九段は9日に行われた第1局目も174手白中押し勝ちで勝利を収めていた。
 今大会の優勝で大会通算3回目の優勝となった申眞諝九段は、プロ通算37回目の優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「入神中で最強の入神を決めるマキシムコーヒー杯で連覇をすることができてすごく嬉しい。最近の世界大会で負けたので、再出発する気持ちで頑張りたい。」と抱負を語った。
 一方、マキシムコーヒー杯2回目の出場で初めて決勝に進出した韓国ランキング6位の金明訓九段は申眞諝九段に破られ、準優勝となった。
 10分の持時間、1手ごとに30秒加算のフィッシャー方式行われた第25期マキシムコーヒー杯入神最強戦は韓国の東西食品と韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年4月10日 ]

金昇珍四段、利鵬杯の優勝で初タイトル獲得!


写真:金昇珍四段(左)と康材宇初段(右)

 金昇珍(キム・スンジン)四段が入段3年目で初の優勝カップを手に入れた。
 2024年4月7日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第5期利鵬杯新鋭最高位戦決勝3番勝負で金昇珍四段が康材宇(カン・ジェウ)初段に2勝0敗で勝利し、優勝を果たした。
 午後1時に行われた第1局目に261手黒中押しで勝利を収めていた金昇珍四段は、1局目終局後、15分後に行われた第2局目にも162手白中押しで勝利した。
 今大会は本戦対局を3番勝負で行い、新鋭棋士達により多くの実戦経験を提供できるようにした。
 優勝インタビューで金昇珍四段は「入段後初めて優勝できて嬉しいし、今大会を通じてたくさん成長することができた。最終目標は世界大会の優勝で、3年以内に世界的な棋士になりたい。」と抱負を語った。
 優勝した金昇珍四段は、韓国棋院の規定により五段に特別昇段した。
 一方、韓国移籍後初めて本戦に進出したスミレ三段は、準々決勝で嚴動虔(オム・ドンゴン)二段に破られ、姿を消した。
 第5期利鵬杯新鋭最高位戦は株式会社サムウォンと利鵬奨学会が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年4月4日 ]

「囲碁オリンピック」の応氏杯、韓国代表が確定!


写真:女子部の様子。

 韓昇周(ハン・スンジュ)九段、金眞輝(キム・ジンヒ)九段、洪性志(ホン・ソンジ)九段、金恩持(キム・ウンジ)九段が「囲碁オリンピック」応氏杯の本選チケットを手に入れた。
 2024年4月 3日、韓国棋院で行われた第10回応氏杯世界プロ囲碁選手権大会の国内選抜戦決勝で、韓昇周九段、金眞輝九段、洪性志九段がそれぞれ安成浚(アン・ソンジュン)九段、朴常鎭(パク・サンジン)七段、姜東潤(カン・トンユン)九段を破り、選抜戦を通過した。 金恩持九段は女子代表に選ばれた。 韓国女子ランキング2位の金恩持九段は、3位の金彩瑛(キム・チェヨン)八段と4位の呉侑珍(オ・ユジン)九段を連破した。女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)九段は準決勝で呉侑珍九段に破られ、姿を消した。 選抜戦を通過した4名は、応氏杯本選初進出となる。
 今期の応氏杯の本選には韓国13名、中国20名、日本11名、台湾9名、その他5名(米州2名、·欧州2名、·東南アジア1名)など合計58名が出場する。韓国は前期の優勝者申眞諝(シン・ジンソ)九段を始め、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、申旻埈(シン・ミンジュン)九段、金明訓(キム・ミョンフン)九段などシード9名と選抜戦通過者4名を合わせ13名が大会2連覇に挑む。 本選1回戦と2回戦は4月20日と21日にオンライン対局で行う予定。
 1988年に中華台北の大富豪應昌期氏が創設した応氏杯は應昌期氏が作った「応氏ルール」という特別なルールを使用する。応氏ルールはコミが8目で最後のダメも地になるのが特徴である。
 応氏杯の優勝賞金は単一大会では最高額の40万ドル(約6000万円)。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月29日 ]

スミレ三段など7名が利鵬杯本選進出!


写真:大会場の様子。

 新鋭最高棋士は誰がなるのか。
 第5期利鵬杯新鋭最高位戦予選が2024年3月25日と26日に韓国棋院で行われた。
 今大会の予選では2022年以後に入段した49名と最年少選手7名など56名が出場した。
 その結果、スミレ三段始め、金玧台(キム・ユンテ)四段と金昇珍(キム・スンジン)四段、嚴動虔(オム・ドンゴン)二段、李旻䄷(イ・ミンソク)初段、康材宇(カン・ジェウ)初段、趙相衍(チョウ・サンヨン)初段が本選チケットを手に入れた。
 韓国での活動名を仲邑菫からスミレに変更し、韓国移籍後初めて予選から出場したスミレ三段は「自分の力で本戦に進出することができてすごく嬉しい。目標はまず準々決勝で勝利すること。」と抱負を語った。
 本戦進出者7名は主催者シードで本戦から出場する金恩持(キム・ウンジ)九段と優勝を争う。本戦は毎ラウンド3番勝負で行い、対局後15分後に次の対局を行い、次のラウンドの進出者を決める。
 準々決勝は4月1日から4日まで行い、午後1時からK囲碁(囲碁専門放送局)で生放送される予定。
 第5期利鵬杯新鋭最高位戦は株式会社サムウォンと利鵬奨学会が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月20日 ]

仲邑菫三段、韓国移籍後初勝利!


写真:移籍後、初勝利した仲邑菫三段。

 仲邑菫三段が韓国移籍後初勝利を果たした。
 2024年3月13日、韓国棋院行われた第11回韓国プロ棋士協会リーグ6-2組で同い年の韓遒永(ハン・ジュヨン)初段に白中押しで勝利した。
 韓遒永初段は去年11月に「15歳以下院生プロ試験」を通じて入段した新鋭棋士で、「2024年囲碁国家代表常備軍」青少年代表に選抜され国家代表として活動している。
 仲邑菫三段は移籍後、いろいろな棋士と対局する事を希望し、現在137人のプロ棋士が参加している韓国プロ棋士協会リーグに申し込みした。
 韓国プロ棋士協会リーグは韓国棋院の棋士達に対局経験を提供し、棋力向上に役立つために作られたリーグで、仲邑菫三段は最後の組である6-2組に合流し、3月から6月まで19人のリーグ戦を消化する予定。
 仲邑菫三段は3月3日に第5期ソパルコサノル杯最高棋士決定戦でデビュー戦を行い、本格的な韓国活動を始めた。 ソパルコサノル杯では強者達に2回とも破られたが、韓国プロ棋士協会リーグを通じてデビュー戦を行ってから10日ぶりに初勝利を収めた。
 次の対局は3月15日の韓国プロ棋士協会リーグで、金成來(キム・ソンレ)六段を相手に2勝目に挑む。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月12日 ]

朴廷桓九段、韓国棋院選手権戦2連覇達成!


写真:最終戦の終局の様子。

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が偰玹準(ソル・ヒョンジュン)九段を破って韓国棋院選手権戦2連覇を達成した。
 2024年3月6日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第2期5六七関節タイミング韓国棋院選手権戦の決勝5番勝負最終局で朴廷桓九段が偰玹準九段に164手白中押し勝ち、総合成績3勝2敗で優勝を果たした。
 優勝インタビューで、朴廷桓九段は「最終局まで来て体力的にもメンタル的にも厳しかったが、最終局は満足できる内容で勝てたので嬉しい。今大会の優勝が今年活躍できるきっかけになりそう。 一つの大会で2連覇した記憶があまりないが、韓国棋院選手権戦は私とよく合う棋戦のようで、 3連覇に挑みたい。」と抱負を語った。
 朴廷桓九段は2022年4月に行われた第23期マキシムコーヒー杯入神最強戦優勝以来、1年11か月ぶりに国内棋戦優勝カップを手に入れた。
 一方、初優勝に挑んだ偰玹準九段は、朴廷桓九段の壁を越えられず準優勝となった。
 第1期は牛膝鳳爪韓国棋院選手権戦で開かれた今大会は、名称を変えて第2期5六七関節タイミング韓国棋院選手権戦として行われた。
 持ち時間90分、秒読み40秒3回で行われた第2期5六七関節タイミング韓国棋院選手権戦は株式会社インフォベールが主催した。5六七関節タイミングは株式会社インフォベールの主力商品の商品名である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年3月6日 ]

仲邑菫三段、韓国移籍後初手合は黒星


写真:対局の様子。

 3月から韓国棋院の「客員棋士」として活動する事になった仲邑菫三段が韓国移籍後初の公式手合を行った。
 2024年3月3日、K囲碁(囲碁専門放送局)スタジオで行われた第5期ソパルコサノル最高棋士決定戦本戦リーグの第1局目で仲邑菫三段が李昌錫 (イ・チャンソク)九段に220手黒中押しで負けた。
 仲邑菫三段の初対局として注目を集めていたこの対局は、序盤から押されていた仲邑三段にヨセの段階で逆転のチャンスがあったが上手く掴むことができず、残念な結果となった。
 局後インタビューで仲邑菫三段は「今日はすごく緊張しながら打った。負けたが内容が良かったので、後悔はしていない。現在韓国女流ランキング15位ぐらいだと思うが、努力して年末までには2位になりたい。」と抱負を語った。
 一方、対局した李昌錫九段は「今日打ってみて仲邑菫三段の強さを感じた。韓国に来たことを歓迎するし、強い棋士とたくさん打ってどんどん成長してほしい。」と励ました。
 仲邑菫三段の韓国移籍は、日本では爆発的な関心を示している。この日も多くの日本メディアの取材陣が現場を訪れた。
 仲邑菫三段の第2戦目は3月11日に行う予定で相手は朴廷桓(パク・ジョンファン)九段である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月27日 ]

農心辛ラーメン杯、今回も申眞諝九段の活躍で韓国が4連覇達成!


写真:表彰式の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段の6連勝で、4年連続で韓国が優勝カップを手にした。
 2024年2月23日、中国上海にあるグランドホテルで行われた第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦最終局で、韓国の申眞諝九段が中国の辜梓豪九段に249手黒中押しで勝利した。これで申眞諝九段は自分の手で4大会連続、韓国の優勝を決めた。
 今大会での申眞諝九段の活躍は凄かった。韓国は偰玹準(ソル・ヒョンジュン)八段、卞相壹(ビャン・サンイル)九段、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段まで負けが続き、主将の申眞諝九段が出るまで1勝もできなかった。
 申眞諝九段はまず謝爾豪九段の7連勝を止め、日本の井山裕太九段に勝利、中国の趙晨宇 九段、柯潔 九段、丁浩 九段と辜梓豪九段を連破し6連勝で優勝を決めた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「大事な対局に勝利できて嬉しいし、1局目を打つ時は遠い道と思っていたが、6連勝できて光栄です。最終局は優勝を意識してしまい、ミスが多かった。優勝できて嬉しい。」と語った。
 最終局では申眞諝九段が勝ちを決め、韓国は通算16回目の優勝に成功した。中国が準優勝で日本は3位。
 申眞諝九段は4年前の大会から連勝を始め、農心辛ラーメン杯で16連勝を記録している。持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は、株式会社農心と韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月21日 ]

韓友賑九段、楊口郡国土正中央杯2連覇達成!


写真:表彰式の様子。

 韓友賑(ハン・ウジン)九段が楊口郡国土正中央杯で2連覇を果たした。
 2024年2月18日、韓国江原道楊口郡にある楊口樹木園で行われた「2024楊口郡国土正中央杯ミレニアム天元戦」の決勝で韓友賑九段が白現宇(べク・ヒョンウ)五段に175手黒中押しで勝利した。
 天元戦の決勝で1手目を天元から始めた韓友賑九段は序盤から主導権を奪い、最後まで勝ち切ることに成功した。
 去年の大会で優勝し今大会では本戦から出場した韓友賑九段は、任敬讚(イム・ギョンチャン)二段と金丞求(キム・スング)二段、文敏鍾(ムン・ミンジョン)八段を連破し、決勝では白現宇五段を破って大会2連覇に成功した。
 優勝インタビューで韓友賑九段は「今年成績があまり良くなく、期待もあまりしていなかったが優勝できて嬉しい。天元戦なので、初手を天元に打つのは意味があるかなと思って用意していた。去年も天元戦を優勝してから成績が上がったので、今年もこの優勝をきっかけにしてもっと良い成績を取りたい。」と抱負を語った。
 一方、決勝まで進み、初優勝に挑んだ白現宇五段は、最後に韓友賑九段の壁を越えられず準優勝となった。
 2000年以降生まれの73名のプロ棋士が参加した「2024楊口郡国土正中央杯ミレニアム天元戦」は楊口郡が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月16日 ]

レジェンドリーグのYes聞慶、チャンピオンカップ初優勝!


写真:表彰式の様子。

 Yes聞慶がレジェンドリーグの優勝チームとしては初めて、チャンピオンズカップで優勝を果たした。
 2024年2月15日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「デバン建設杯2024レジェンドvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」でYes聞慶がH2 DREAM三陟を2勝0敗で破り、初優勝を飾った。
 Yes聞慶の金日煥(キム・イルファン)九段が趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段に勝利すると、Yes聞慶の日本助っ人、中根直行九段が金彩瑛(キム・チェヨン)八段に勝利しチームの優勝を決めた。
 2018年から始まった大会で、勝利なし6連敗を記録していたレジェンドチームは、Yes聞慶の勝利で初めて優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで中根直行九段は「対局前に金彩瑛八段の碁をたくさん研究していた。最後まで難しい碁だったが、運が良く勝つことができた。チームメートの金日煥九段が強いので、心配することなく気楽に打てました。」と語った。
 持ち時間20分、秒読み40秒3回で行われた「デバン建設杯2024レジェンドvs女子囲碁リーグチャンピオンズカップ」は、レジェンドリーグチャンピオンの完全勝利、初めての優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月7日 ]

朴鍵昊八段、クラウンヘテ杯優勝で初タイトル獲得!


写真:朴鍵昊八段の対局の様子。

 朴鍵昊(パク・ゴンホ)八段がクラウンヘテ杯で優勝し、入段後初めてタイトルを獲得した。
 2024年2月7日、囲碁テレビスタジオで行われた2023クラウンヘテ杯3番勝負の最終局で朴鍵昊八段が偰玹準(ソル・ヒョンジュン)八段に250手白中押し勝ちを収め、総合成績2勝1敗で優勝を果たした。
 5日に行われた第1局目に169手黒中押しで勝利を収めていた朴鍵昊八段は6日に行われた第2局目では253手白中押し負けし、同点を許した。
 1勝1敗で行われた最終局は中盤までは良い勝負の流れだったが中盤から朴鍵昊八段が力を発揮、最後まで勝ち切ることができた。前期大会の決勝で申旻埈(シン・ミンジュン)九段に2勝0敗で破られた朴鍵昊八段は、今年は見事に優勝を飾った。
 優勝インタビューで朴鍵昊八段は「最終局まで行き、難しい決勝戦だったが優勝できてすごく嬉しい。クラウンヘテ杯のおかげで自分も成長できました。自分にとってはありがたい大会です」と語った。
 今回が大会に参加できる最後の年だった朴鍵昊八段は、優勝で今大会を卒業した。
 2023クラウンヘテ杯はクラウンヘテが主催し、25歳以下のプロ棋士74名が参加した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年2月1日 ]

申眞諝九段、LG杯通算3回目の優勝!


写真:最終局目の様子。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段がLG杯通算3回目の優勝を果たした。
 2024年1月31日、韓国棋院で行われた第28回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負の第2局で申眞諝九段が卞相壹(ビャン・サンイル)九段に229手黒中押しで勝利した。
 29日に行われた第1局目でも勝利を収めていた申眞諝九段は第2局目でも勝利し、総合成績2勝0敗で優勝を決めた。
 LG杯決勝直前までに35勝7敗で卞相壹九段にリードしていた申眞諝九段は、2勝を追加し37勝7敗で更に差を広げた。
 優勝インタビューで申眞諝九段は「去年の世界大会の成績には満足できなかったので、優勝できて嬉しい。LG杯が無ければ私もこの場にいなかったかもしれない。深い縁があるLG杯でこれからも頑張りたい。」と抱負を語った。
 申眞諝九段は今大会の優勝で世界大会の優勝回数を6に増やした。
 一方、2度目の世界大会の優勝に挑んだ卞相壹九段は今回も申眞諝九段の壁を越えられず準優勝となった。
 今までLG杯は韓国が13回、中国が12回、日本が2回、中華台北が1回優勝を記録している。
 持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われる第28回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月25日 ]

韓国ランキング1位の申眞諝九段と2位の卞相壹九段、LG杯優勝を争う


写真:LG杯決勝進出者の二人。

 韓国ランキング1位と2位がLG杯決勝の舞台で戦う。
 第28回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負が1月29日から韓国棋院で行われる。
 決勝には韓国ランキング1位の申眞諝(シン・ジンソ)九段と2位の卞相壹(ビャン・サンイル)が上がっている。
 申眞諝九段は中国の李軒豪九段、辜梓豪九段と柯潔九段を連破して決勝進出を、卞相壹(ビャン・サンイル)九段は日本の 余正麒八段、中国の王星昊九段とミ昱廷九段を破って決勝進出に成功した。
 申眞諝九段は「今回のLG杯に多くのことをかけた。」と話し、今大会優勝への熱望を見せた。24期(2020年)と26期(2022年)の大会で優勝した申眞諝九段は通算3回目の優勝に挑む。
 一方、卞相壹九段は「LG杯の決勝舞台に初めて上がったので、最善を尽くして良い姿を見せたい。」と抱負を語った。
 二人の対戦成績は最近13連勝を含め35勝7敗で申眞諝九段が大幅にリードしている。
 今までLG杯は韓国と中国が12回ずつ、日本が2回、中華台北が1回優勝を記録している。
 持ち時間3時間、秒読み40秒5回で行われる第28回LG杯朝鮮日報棋王戦は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月17日 ]

MVP申眞諝、49か月連続で韓国ランキング1位!


写真:申眞諝九段。

 申眞諝(シン・ジンソ)九段が2024年初のランキングでも1位を記録、49か月連続で韓国ランキング1位を守り抜いた。
 去年12月の1ヶ月間、申眞諝九段はLG杯の決勝に進出、第46期名人戦では2年ぶりに名人タイトルを取り戻すなど6勝2敗を記録した。12月28日に行われた囲碁大賞では一年間で最高の活躍を見せた棋士に与えられる最優秀棋士賞(MVP)を受賞すると同時に、人気棋士賞、特別記録賞、最多勝、勝率、連勝賞など、6冠王を記録した。
 囲碁大賞で優秀棋士賞を受賞した卞相壹(ビャン・サンイル)九段は2023年1月以来1年ぶりに2位に復旧した。12月に9勝3敗を記録した卞相壹九段は申眞諝九段と共にLG杯決勝進出を果たした。
 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は2位から3位に、申旻埈(シン・ミンジュン)九段と金明訓(キム・ミョンフン)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段は先月と順位の変化なく4位から6位まで席を守った。
 洪性志(ホン・ソンジ)九段は先月より三つ上がって7位、金志錫(キム・ジソク)九段は一つ上がって8位、元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段は一つ下がって9位、安成浚(アン・ソンジュン)は三つ下がって10位となった。
 100位圏内では金相天(キム・サンチョン)五段が113位から96位まで順位を上げた。
 女子棋士の中では崔精(チェ・ジョン)九段が21位、金恩持(キム・ウンジ)七段は69位を、金彩瑛(キム・チェヨン)七段が73位を記録した。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め2022年8月からプロ棋士全員のランキングを発表することになった。

2023年10月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)
1位:申眞諝(シン・ジンソ)九段(10392点)
2位:卞相壹(ビャン・サンイル)九段(9910点)
3位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段((9904点)
4位:申旻埈(シン・ミンジュン)九段(9863点)
5位:金明訓(キム・ミョンフン)九段(9771点)
6位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9747点)
7位:洪性志(ホン・ソンジ)九段(9688点)
8位:金志錫(キム・ジソク)九段(9686点)
9位:元晟溱 (ウォン・ソンジン)九段(9676点)
10位:安成浚(アン・ソンジュン)(9629点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月10日 ]

最高の“天才少女”は金恩持九段!


写真:表彰式の様子。

 金恩持(キム・ウンジ)九段が韓・日・中天才少女三国志で優勝を果たした。
 2024年1月4日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた「韓・日・中天才少女三国志」決勝で、金恩持九段が呉依銘五段に181手黒中押しで勝利し、頂点に立った。
 3日に行われた2回戦で、日本の仲邑菫三段を破って決勝に進出した金恩持九段は、決勝でも呉依銘五段に勝利し韓・日・中の中で最高の“天才少女”となった。
 1月2日から始まった「韓・日・中天才少女三国志」は呉依銘五段が第1回戦で、金恩持九段が第2回戦でそれぞれ仲邑菫三段に勝利し決勝で優勝を争った。
 優勝インタビューで金恩持九段は「今大会を開いてくださった、サイバーオーロに感謝の気持ちを伝えたい。今大会を通じて、仲邑菫三段の成長を感じ、呉依銘五段とはこれからも良いライバルになりそう。今年の良い出だしとなったので、去年より頑張りたい」と抱負を語った。
 韓国棋院とサイバーオーロが主催し、囲碁テレビの新年特集で行われた「「韓・日・中天才少女三国志」」は全ての対局は囲碁テレビで生放送された。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2024年1月3日 ]

崔精九段、女流国手戦通算6回目の優勝!


写真:表彰式の様子。

 崔精九段が女流国手戦通算6回目の優勝を果たした。
 2023年12月22日、韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第28期ハリム杯プロ女流国手戦決勝3番勝負の最終局で、崔精九段が金彩瑛(キム・チェヨン)八段に235手黒中押し勝ち、総合成績2勝1敗で大会2連覇を果たした。
 14日に行われた第1局に187手黒中押しで勝利を収めていた崔精九段は、15日の第2局目には209手白中押し負けで破られたが、最終局で勝利し、6個目の優勝カップを手に入れた。
 優勝インタビューで崔精九段は「今日は2023年の最終局だったので勝ちたい気持ちが強かった。数日前に女流棋聖戦で負けて辛かったが、勝つことができて嬉しく思います。今年も応援してくださった方々に感謝し、来年はさらに良い姿を見せたい。」と抱負を語った。
 崔精九段は22期大会で初めて決勝に進出してから、今大会まで7年連続で決勝の舞台で戦っている。
 一方、金彩瑛八段は最終局までに持ち込んだが、今回も崔精九段壁を越えられず準優勝となった。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われた第28期ハリム杯プロ女流国手戦は、韓国経済新聞と株式会社ハリムが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

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