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棋声人語 [ 2017年1月18日 ]

第29期嫘祖杯名人戦

挑戦者決定戦は人民日報インタネット部本部で行われた

 『人民日報』が主催する第29期中国囲碁名人戦が、2016年12月24日に北京にて開幕した。32名の棋士が5回戦を戦い、前回の優勝者連笑七段(22歳)への挑戦者が選ばれる。そして、今回の名人戦決勝手合は三番勝負で行われる。

 5回戦によるトーナメント本戦は年を越して行われた。2016年12月24日、26日に第1回戦と第2回戦、2017年1月6日、10日、12日は第3~5回戦が行われた。ちょうど冬で流行病が多発する時期ということもあり、范廷鈺九段(20歳)、柯潔九段(19歳)が水疱瘡と腸閉塞にかかり、それぞれ第1回戦、第3回戦で不戦敗による敗退となった。

 そして名人戦が行われている間、世界囲碁界で大きな出来事が起こった。グーグル傘下のDeepMind社によって開発された囲碁の人工知能「AlphaGo」の改良版が「Master」というハンドルネームを使い、中日韓三国のトップ棋士と対戦し、60戦全勝を収めた。「Master」の布石の打ち方は人とずいぶん違っているが、成績があまりにも優秀なので、人々もだんだんその打ち方を学び始め、また、プロの中でも流行布石を大きく変えることになった。1月10日、12日の準決勝と挑戦者決定戦の対局は明らかに「Master」に影響されていた。

 最後に挑戦権を手にしたのは周睿羊九段で、2017年3月の始めに賛助してくれる四川省塩亭県で連笑七段との挑戦手合をたたかう行う予定である。

周九段が黒で芈九段と対戦、黒5、白6の大ゲイマシマリ、白8の二間ビラキ、白12のカタツキ、これらは標準的なMasterの打ち方だった。

(記事:楊爍 写真提供:sina)



2016利民杯世界星鋭最強戦総決勝戦

芈九段がトロフィーを手にした。

 中国棋院杭州分院が主催する利民杯世界星鋭最強戦は20歳以下の棋士が参戦する舞台である。だが、中国では20歳以下の棋士の実力が猛スピードで向上しており、芈昱廷九段(20歳)、范廷鈺九段(20歳)、柯潔九段(19歳)は皆世界チャンピオンである。それ故に、この棋戦はただの新鋭戦という意味だけでなくなっている。特に彼らが出場する本戦は、世界最高レベルの棋士が集まっているようにも見える。

 芈九段、范九段、柯九段が出場するゆえ、本戦の日時がなかなか決まらない。いろいろ調整した結果、2016年12月31日から2017年1月4日にかけて、行われることになり、「年越し戦」になった。本戦に参加する32名の棋士は、中国18人、韓国8人、日本3人、中華台北1人、ヨーロッパ1人、北米1人である。半分は各国・地域の指定シード選手で、半分は2回行われた選抜戦で勝ち抜いた選手である。

 いくら世界チャンピオンとはいえ、新鋭戦では相手を震え上がらせるという効果はなかったようだった。「生まれたばかりの子牛は虎をも恐れない」というが、范廷鈺九段、柯潔九段が第2回戦で卞相壹六段(18歳)、申旻埈五段(17歳)に敗れた。ちなみに、前回、前々回の星鋭戦優勝者も一番有名だとはいえない童夢成六段(20歳)と辜梓豪五段(18歳)だった。

 そんな中、今回は芈昱廷九段が世界チャンピオン経験者としてのプライドを守り切った。彼は難儀しながらも中国の廖元赫五段(16歳)、日本の芝野虎丸三段(17歳)、韓国の偰玹准三段(17歳)、中国の黄雲嵩六段(19歳)を負かし、決勝戦では四つ年下の韓国の申真諝六段(16歳)に勝利を収めた。2017年1月8日は芈昱廷九段の誕生日で、彼は1つをとる寸前に初めて星鋭戦のチャンピオントロフィーを手にした。

芈昱廷九段は今回の試合を振り返って、まず第2回戦の芝野虎丸三段との対局に言及した。黒137下ツケの時に、芝野三段がAのところに打っていたら、黒の大石が生きられないと言った。だが、実戦では白138が守っただけ、黒が危うく逃げた。運がいい一局としか言えない。

(記事/撮影:楊爍)

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