アメリカ囲碁ニュース

アメリカの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

囲碁ニュース [ 2024年7月7日 ]

北米入段手合:ビル・リン7dが新たなプロに

北米囲碁連盟(NAGF)が組織するプロ入段手合が6月16-21日にかけてカナダのモントリオールにおいて開かれた。合計12人が参加した。

対局の様子。
決勝に進んだリン7dとツァン7d。

参加者はまず2グループに分かれて総当たりリーグ戦で争い、上位2位が準決勝進出。準決勝以降は3番勝負というというシステムである。決勝には、ビル・リン7dとセン・ツァン7dが進出。結果、リン7dが2連勝で入段を決めた。全10局中、敗れたのは準決勝における1局のみという圧倒的な内容だった。

リン7dは27歳で、バンクーバー在住。職業はトレーダー。「10年前に第2回目の米国のプロ入段手合に参加した時よりも、ストレスなく落ち着いた気持ちで臨めた」と語った。

ビル・リン7dリン(2-1)リン(2-0)
ガンユ・ソン7d
セン・ツァン7dツァン(2-0)
マイケル・シュー7d
入段を果たしたリン7d。

2024年の「Teacher of the year」、ブライアン・ジョンソンさんが受賞

ジョンソンさん(中央)。仏教の教えと囲碁を打つに
あたっての心構えには共通点が多い、と語る。

青少年への囲碁指導に特に貢献した人物を米国囲碁財団(AGF)が表彰する「Teacher of the year」2024年版に、ブライアン・ジョンソンさんが選ばれた。ジョンソンさんは、オバマ元大統領の出身高校でもあるハワイのプナホウ・スクールの英語教師。16年前から、「仏教哲学と囲碁」というコースを立ち上げ、囲碁指導を行ってきた。毎年、180人ほどの生徒が囲碁を学んでいくという。

メキシコ碁コングレスが開催

第8回となる「メキシコ碁コングレス」が6月22-24日にかけてメキシコシティのメキシコ国立自治大学において開催された。56人が参加した。オープン選手権のほか、ペア碁、青少年向けの大会も開かれた。
オープン選手権では、エミル・ガルシア5dが優勝、アブラアム・フロレンシア6dが準優勝だった。

大会の様子。

ラテンアメリカ囲棋選手権サーキット衢州爛柯杯、10か国で開催

中国囲棋協会が協賛する「ラテンアメリカ囲棋選手権サーキット衢州爛柯杯」が4月半ばに終了した。「ラテンアメリカ囲棋選手権サーキット衢州爛柯杯」は、毎月ラテンアメリカの一国で対面式の大会を実施するもので、2022年に創設された。2022年9月にブラジル、11月にアルゼンチンとメキシコ、2023年10月にキューバ、12月にコロンビア、チリ、2024年1月にグアテマラ、3月にエクアドル、4月にドミニカ共和国、ベネズエラで大会を開いた。各大会には、初心者を含め40-50人程度が参加した。各大会のチャンピオンは6月にオンラインで対戦した。

グアテマラの大会にて。
ベネズエラでの大会にて。

American Go E-Journalより

囲碁ニュース [ 2024年5月20日 ]

ニューヨーク州選手権が開催

第2回目となるニューヨーク州選手権が2月末にニューヨーク囲碁協会(New York Institute of Go)において開かれた。同協会はステファニー・イン1pとライアン・リー4pが運営している。
選手権には青少年35人を含め90人が参加した。大会の優勝はアレクサンダー・チー1p、2位はマイケル・チェン1p。ニューヨーク州選手権者は、アラン・ファン7dだった。

右下写真の右が優勝したチー1p、左上写真が2位のチェン1p、左下写真が選手権者のファン7d。共にオーガナイザーのライアン・リー4pと。

American Go E-Journalより

囲碁ニュース [ 2024年3月4日 ]

米国大学囲碁協会のオンライン大会が開催

米国大学囲碁協会(ACGA)が2023年12月末に北米在住の大学生を対象としたオンライン大会を実施した。カナダ、メキシコ、米国の20大学から参加者があった。
決勝には、ウィスコンシン大学マディソン校のシンケ・スン7dと、トロント大学のガンユ・ソン7dが勝ち上がり、スン7dが優勝した。
ACGAは2012年に立ち上げられた団体だが、近年は休眠状態にあった。活動再開に向けて、試験的な試みとして今回のオンライン大会を開いた。今年春からはリーグ戦の実施を計画している。

北米応氏杯、サンフランシスコで開催

サンフランシスコにおいて1月7日、北米応氏杯が開催され、70人以上が参加した。
最強となるオープンセクションでは、芮廼偉9pとドゥアン・ニンハン7dが同率優勝を果たした。

American Go E-Journalより

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