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日本囲碁ニュース

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2018年2月9日 ]

LG杯決勝 謝初優勝

  日本の井山裕太九段(28)と中国の謝爾豪五段(19)による第22回LG杯朝鮮日報棋王戦の決勝三番勝負第3局が2月8日、日本棋院で行われた。結果は謝の白番中押し勝ち、LG杯初優勝を果たした。
 本棋戦で日本勢が決勝に残ったのは2005年の張栩九段以来実に13年ぶり。中韓に押され長らく国際戦優勝から遠ざかっていただけに、井山への期待は大きく膨らんでいた。まずは第3局までの流れを振り返ろう。
 LG杯はシード選手16人と統合予選を勝ち上がった16人の計32人によるトーナメント戦だ。井山は一回戦で李映九九段(韓国)、2回戦で周睿羊九段(中国)、3回戦で楊鼎新六段(中国)に勝ち、準決勝では世界ランク1位と言われる柯潔九段を破って決勝に進出した。そして決勝三番勝負、第1局は一進一退の攻防が続いたが井山の僅かな隙を突いて謝が白番中押し勝ち。第2局は謝が早くから優勢を築き、井山は一時、絶望的な形勢に追い込まれながらも驚異の粘りで奇跡的に逆転。白番半目勝ちを収め、最終局に希望をつないだ。
 第3局当日は日本棋院全体が異様な熱気に包まれていた。大盤解説会は200人以上が入る大ホールで行われたにも関わらず、すぐに満席になり立ち見客が多数出た。また、報道陣が多く詰めかけたのはもちろん、日頃切磋琢磨している棋士も多く集まり、固唾を飲んで見守った。
 結果は井山にとって、また日本のファンにとって残念なものではあったが、「世界一を賭けた戦いの盛り上がり」を間近で感じることができたのは囲碁界全体にとって大きな財産になっただろう。ともすれば、世界一は遠い世界の話になりかねないほど、日本と中韓の差は開いている。しかし井山は本棋戦を通じて、世界一を実現できる可能性があるとはっきり示した。表彰式で井山は「世界戦の決勝という舞台で戦えたことは財産になった。今後自分の碁を見つめ直して、またこういう舞台に戻って来られるように努力したい」と語った。これまで着実に、一つ一つ結果を積み上げ、その結果が二度の七冠という偉業につながった。おそらく国際戦も同様だ。今回の戦いは積み上げた一つの結果に過ぎない。孤高をいく井山の挑戦は続く。

対局開始
井山裕太九段

謝爾豪五段
表彰式にて賞金を受け取る両対局者


囲碁ニュース [ 2018年1月30日 ]

村川 十段挑戦へ!

終局直後の様子。挑戦権を手にした村川八段。

  第56期十段戦の挑戦者決定戦が1月25日、関西棋院で行われた。井山裕太十段への挑戦権をかけて戦ったのは村川大介八段と志田達哉七段。村川は2014年に当時六冠だった井山から王座を奪取した実力者。関西棋院所属で井山の親友としても有名だ。一方の志田は中部総本部の隠れたエース。古碁を彷彿とさせる独特な棋風で知られている。あまり接点がなさそうな二人だが、実は両者とも27歳。誕生日も村川が12月14日、志田が12月6日と8日しか違わない。
 結果は村川の白番中押し勝ち。安定感のある内容で十段戦初挑戦を決めた。五番勝負は3月6日、大阪府東大阪市「大阪商業大学」で開幕する。



上野 女流棋聖奪取!

  謝依旻女流棋聖(28)に上野愛咲美二段(16)が挑戦する第21期女流棋聖戦挑戦手合三番勝負第2局が東京都千代田区「竜星スタジオ」で行われた。第1局目は上野の力強い攻めが冴え、白番中押し勝ちで上野が勝利。第2局はこのまま上野が初タイトルとなるか、謝が意地を見せるかが注目されていた。
 1局目と同じく激しい戦いの碁となった。上野は自他ともに認める戦い好き。存分に持ち味を発揮して黒番中押し勝ちを収めた。これにより上野は2勝0敗でタイトルを奪取。嬉しい初タイトル獲得となった。16歳3カ月での女流棋聖獲得は最年少記録。女流タイトル全体では藤沢里菜女流名人の15歳9カ月(会津中央病院杯)に次ぐ記録だ。伸び盛りの16歳。今後目の離せない存在になっていきそうだ。

囲碁ニュース [ 2018年1月29日 ]

プロ・アマ本因坊対抗戦

対局する本因坊文裕とアマ本因坊林隆羽さん

  1月13日(土)、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館において第55回プロ・アマ本因坊対抗戦が行われた。現在、囲碁界最強の本因坊文裕(井山裕太本因坊)に、史上最年少17歳でアマ本因坊になった林隆羽さんが挑戦した。手合割は毎年の結果で変動し、今回はアマの二子コミなしである。
 当日は同会場の別フロアで大盤解説も行われており、多くの囲碁ファンが来場した。置石は通常の配置ではなくアマが自由に置ける自由置石制となっており、置石クイズなども行われる。
 熱戦ではあったが、文裕が力を見せ中押し勝ちを収め、自身でプロ4連勝となった。来年も文裕がこの場に立つのだろうか、次回アマ側の奮起も期待したい。



プロ・アマ名人戦

  1月28日(日)、東京・築地の朝日新聞東京本社において第12回プロ・アマ囲碁名人戦が行われた。名人は井山裕太名人、アマ名人は大関稔さん。大関さんは学生タイトルを制覇するなど、ここ2、3年大活躍している。
 両者がこのような公式のプロアマ戦で対戦するのは4回目。昨年は、プロ・アマ本因坊対抗戦、学生王座記念対局、一昨年にも学生王座記念対局で顔を合わせている。初戦では大関さんが勝利したが、その後、井山名人の連勝となっている。
 また、これまでの3局は二子の手合いであったが、今回は先番6目半のコミもらい(逆コミ)である。
 今局は井山名人の強さが際立った1局となり、快勝と言って良い内容でプロの力を見せつけた。これで通算成績はプロ側の8勝3敗となった。また今回は敗れたが、大関さんは、実力者であり今後さらなる活躍が期待される。

囲碁ニュース [ 2018年1月18日 ]

青木喜久代 600勝達成

  青木喜久代八段は11日の碁聖戦予選Cで戸沢昭宣九段に不戦勝し、通算600勝(508敗4持碁)を達成した。女流棋士では杉内寿子八段以来、史上2人目の快挙だ。
 青木八段は49歳。1986年に17歳で入段し、女流名人など様々なタイトルを取ってきた。若手の台頭著しい近年でもその存在感は揺るがない。2012年の女流棋聖戦では謝依旻六段を破りタイトルを奪取。2016年には女流名人挑戦、会津中央病院杯準優勝と特出した成績を収めている。
 通算成績は非公式戦を含まないため、想像以上にハードルが高い。しかも600勝達成時に49歳というのは若い(杉内八段は87歳で達成)。青木八段に心からの称賛を送るとともに、今後も若手女流棋士たちの高い壁であり続けて欲しいと願う。



棋聖・女流棋聖 今週開幕!

  井山裕太棋聖に一力遼八段が挑戦する第42期棋聖戦七番勝負の開幕局が1月18、19日に東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で行われる。一力の挑戦は王座戦、天元戦に続き3棋戦連続となる。王座戦、天元戦ではともにストレート負けを喫したが、棋聖戦ではどうか。井山‐一力17番勝負の最終章がいよいよ始まる。
 もう一つの棋聖戦、女流棋聖戦は19日に開幕する。こちらは謝依旻女流棋聖に入段二年目の若手、上野愛咲美初段が初挑戦する。謝が貫録を示すか、それともニューヒロイン誕生なるか、こちらも注目だ。

囲碁ニュース [ 2018年1月9日 ]

囲碁井山・将棋羽生 国民栄誉賞決定

  井山裕太七冠(28)と将棋の羽生善治竜王(47)の国民栄誉賞授与が1月5日、正式に決定した。国民栄誉賞は1977年に設立され、これまでにスポーツ、文化、芸能関係者23人と1団体が受賞している。囲碁、将棋の棋士の受賞はそれぞれ初めて。表彰式は2月13日に首相官邸で行われる予定だ。
 井山七冠は中学一年生でプロ入りし、19歳で七大タイトルの一角、名人を史上最年少で獲得した。2013年には囲碁界初の六冠に。その後一時は四冠にまで後退するのも、不屈の精神力で一つ一つタイトルを積み重ね、2016年に1度目の七冠を成し遂げた。同年、名人を失うも保持する全てのタイトルを防衛。そして2017年、名人を取り返し、2度目の七冠を達成した。これは囲碁将棋ともに前例のない快挙。現在も七冠を維持し続けている。
 羽生竜王は1996年に史上初の七冠を達成した。永世称号は七大タイトルをそれぞれ所定の回数保持、または連覇することによって得られる。羽生は長く第一人者であり続け、通算タイトル獲得数は99を数える。2017年、永世竜王の資格を獲得すると同時に永世七冠を達成。金字塔を打ち立てた。

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