日本囲碁ニュース (名人戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
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囲碁ニュース [ 2021年9月16日 ]

一力、タイに戻す

 井山裕太名人の先勝で迎えた第46期名人戦挑戦手合七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局が、9月8、9の両日、福島県郡山市の「四季彩一力」で行われた。結果は306手まで、白番半目勝ち。コウの絡む難戦を、挑戦者の一力遼天元が制して、スコアを1勝1敗のタイに戻した。前夜祭では、挑戦者の一力が、旅館の名前に「親近感が持てる」と笑顔で語り、井山は、「どこかで聞き覚えがある名前」と笑わせ、「アウェイ感がある」とも語った。序盤から井山が積極的に仕掛け、左下の折衝では「愚形」をものともせず激しく攻め立てる展開に。これに一力が的確に応戦し、下辺のコウを解消して黒の大石を取った時点では、「少し打ちやすくなった」と一力、「少し大変だと思っていた」と井山がそれぞれ振り返る。だが「右上の黒地が大きくまとまったので、細かくなったかな、と」と井山。ただ「勝ちの図ははっきりとは見えなかった」という。一力は、勝ちを確認したのは「本当に最後の最後、半コウの形がなくなったことを確認したとき」と安堵の表情で振り返った。対局直後、井山は「(左下は)少し無理気味かとも思ったのですが」と苦笑しつつも、信念としている「打ちたい手を打つ」ことができたためか満足した表情。逆に一力の表情はかたく、「二日制の碁で初めて勝つことができホッとしている」と語った。好調の両者だけに、今後は精神力が問われる七番勝負となりそうだ。第3局は、9月15、16の両日、愛知県田原市の「角上楼」で行われる。

囲碁ニュース [ 2021年8月31日 ]

井山、名人戦初戦を制す

 井山裕太名人に一力遼天元が挑戦する第46期名人戦挑戦手合七番勝負(朝日新聞社主催)の開幕局が、8月26、27の両日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」にて行われた。対局前日、解説の芝野虎丸王座は「読みは一力さんが勝り、井山さんは布石の構想力が勝る。井山さんは先行逃げ切りの碁が多いので、2日目より1日目が大事だと思います」とコメント。その1日目、黒番の一力が左下から下辺にかけて手厚く壁を築くが、左辺の黒模様の白1子を動き出した井山が巧みにサバいていく。その攻防で一力に後悔の手があったようだ。黒の厚みが期待したほど働かない碁形となり、井山が優勢を築いた。一夜明け、立会人の張栩九段は「今朝の一力さんの表情を見て安心した。過ぎたこと(失敗)は仕方ない、という覚悟が感じられる」と話し、「優勢な白はスキを与えず、劣勢の黒は一番勝負になる手を選び、両者見事」という2日目の戦いが始まる。一力は左辺の白を攻め、仕留めたかに見えた瞬間もあったが、井山はシノギの妙手を見ており、逆に黒を取って生還。ところが一力も代わりに右下の白を取る。深い読みの応酬によるフリカワリは互角に分かれた。ただし、1日目のリードがものを言い、212手まで、白番井山の中押し勝ちとなった。第2局は、9月8、9の両日に福島県郡山市の「四季彩一力」で行われる。

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