アメリカ囲碁ニュース

アメリカの囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

囲碁ニュース [ 2025年8月25日 ]

US囲碁コングレス、テキサス州オースティンで開催

第41回目となるUS囲碁コングレスが、テキサス州オースティン郊外にあるサウスウェスタン大学において7月12日から20日にかけて開催された。メイン大会となるオープン大会には350人強が参加した。

アンディー・オークン前米国囲碁協会(AGA)会長に、その功績を称えて北米岩本基金から2025年「Lifetime Achievement Award」が送られた。オークン前会長はAGAの会長職を約10年間にわたって務め、カナダ囲碁協会(CGA)と協働して北米プロ制度の発足などに尽力した。
パンダネットが協賛するシティリーグ決勝では、ライアン・リー4p率いるニューヨークシティがバンクーバーを制して優勝した。
ペア碁大会の様子。
9路盤大会の様子。
シニア大会の様子。

 
世界各国からプロを含めた強豪が参加する「北米マスターズ大会」では、台湾で数々のタイトルを獲得している王元均9pが7戦全勝で優勝を果たした。2位はアマチュアのオン・ソンフン9dで、6勝1敗。これに、5勝2敗でカナダのライアン・リー4p、台湾の蕭正浩9p、米国のアレクサンダー・チー1p、米国のツァオニァン(マイケル)・チェン1pが続いた。

第5戦では、王9pがオン9dを半目勝で制した。
北米マスターズ大会で全勝優勝を果たした王9p。

American Go E-Journalより

囲碁ニュース [ 2025年6月23日 ]

「Teacher of the year」にジェイク・ジンホー・キム氏

囲碁指導に特に貢献した人物を米国囲碁財団(AGF)が表彰する「Teacher of the year」2025年版に、ジェイク・ジンホー・キム氏が選ばれた。キム氏は17歳で、過去の受賞者の中で最も若い。
キム氏は韓国出身で、李世乭や朴廷桓といった名手を生んだ権甲龍氏の道場に学んだ。2022年以来、カリフォルニア州サンディエゴ近郊のラホヤの高校や教会、図書館、高齢者養護施設などで積極的に囲碁普及に励んできたほか、囲碁を認知症リスク削減や世代間コミュニティ醸成に用いるためのNPO「Go for a Better World」を立ち上げた。
キム氏は「権甲龍先生が、ドイツのチェスプレーヤーであるエマニュエル・ラスカーの言葉を引いて、『もしもよい手が見えたら、もっとよい手を探しなさい』と常々言っておられました。これは囲碁だけではなく人生にもあてはまることで、いつも我々の選択肢を評価し、最善を尽くしていかなければいけないと思います」と語った。

American Go E-Journalより

囲碁ニュース [ 2025年5月1日 ]

北米プロ選手権、ビル・リン1pが優勝

北米プロ選手権が4月頭、ワシントンDCのナショナル囲碁センターにおいて開催された。北米在住のプロのうち6人が参加した。

大会の様子。

大会では、ビル・リン1pが第一ラウンドから3連勝して首位を独走。第4ラウンドではアレクサンダー・チー1pに敗れたものの、最終第5ラウンドでヘンリー・ユー2pを破って優勝を果たし、賞金1万ドルを獲得した。使い道は、「8月に結婚するので、ハネムーン資金」とのことである。

順位名前段位勝敗数
1ビル・リン1p4-1
2ライアン・リー4p3-2
3アレクサンダー・チー1p2-3
4マイケル・チェン1p2-3
5ユンヨン・キム8p2-3
5ヘンリー・ユー2p2-3
左から、ユー2p、チェン1p、優勝のリン1p、北米囲碁連盟のアンディー・オークン氏、リー4p、チー1p、キム8p。

American Go E-Journalより

囲碁ニュース [ 2025年2月12日 ]

2025年米囲碁コングレス登録が開始

第41回目となる米囲碁コングレスの登録が開始された(リンクはこちら)。コングレスは7月12-20日にかけてテキサス州ジョージタウンのサウスウェスタン大学において行われる。日本語のビデオ(リンクはこちら)も公開されたばかり。

マサチューセッツ州選手権、65人が参加

マサチューセッツ州選手権が1月25-26日にかけて開かれた。65人が参加する盛大な大会となった。5回戦の結果、全勝のいない混戦となったが、ツェン・ホンクイ7dが4勝1敗で優勝。2位のアラン・ファン7d、3位のジェレミー・チウ7dも4勝を上げた。州在住者を対象としたマサチューセッツ州チャンピオンにはフォレスト・ソン6dが輝いた。

右下が州選手権優勝のソン6d。左下は大会に優勝したツェン7d。

American Go E-Journalより

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