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韓国囲碁ニュース 2016

韓国の囲碁ニュース・棋戦情報のバックナンバーをご覧になれます。

韓国からの囲碁ニュース・棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2016年12月28日 ]

朴永訓九段、柯潔九段を破り春蘭杯決勝進出!


写真:準決勝の終局後の様子

 朴永訓(パク・ヨンフン)九段が、中国ランキング1位の柯潔九段に勝利、春蘭杯決勝進出を果たした。
 2016年12月22日中国の江蘇省淮安で行われた第11回春蘭杯世界囲碁選手権大会準決勝で、朴永訓九段が柯潔九段に284手白中押し勝ち、大会初優勝にあと1歩と迫った。決勝の対戦相手は中国の檀嘯七段で、来年6月に3番勝負で行われる予定。朴永訓九段と檀嘯七段はこれが初対決となる。
 今年2月の第20回LG杯で姜東潤(カン・トンユン)九段に破れ、準優勝となった朴永訓九段が最後に手に入れた世界棋戦のタイトルは2007年の第20回富士通杯である。今までの世界戦の成績は優勝2回と準優勝3回。
 一方、優勝カップを争う檀嘯七段は準決勝で中国の辜梓豪五段に165手黒中押し勝ち、自身初の世界大会決勝進出に成功した。
 持ち時間3時間、秒読み60秒5回で行われている春蘭杯は中国の春蘭グループが主催し、優勝賞金は15万ドル(約1,750万円)である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年12月22日 ]

呉侑珍四段、女流国手戦初優勝!


女流国手戦優勝者の呉侑珍四段

 呉侑珍(オ・ユジン)四段が女流国手戦で初優勝を果たした。
 2016年12月13日囲碁テレビのスタジオで行われた第21期BNBK杯プロ女流国手戦決勝3番勝負最終局で、呉侑珍四段が呉政娥(オ・ジョンア)三段に245手で白1目半勝ちを収め、新しい女流国手になった。
 呉侑珍四段は11月24日に行われた第1局で中押し負けと先取を許すも、第2局で逆転勝ち、タイに持ち込んだ。
 第3局は最終局らしく難戦が続いたが、最後にはヨセが強い呉侑珍四段が再逆転に成功し、優勝を決めた。
 呉侑珍四段は11月に行われた第7回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会で初優勝後、女流国手戦も手に入れ、女流棋士唯一の2冠王となった。
 局後のインタビューで呉侑珍四段は「自分の初タイトルは女流国手戦で果たしたいといつも思っていた。先月期待もしてなかった世界戦で優勝し、それが自分の初タイトルになったが、そのおかげで気楽に打てたことが優勝に繋がったと思う。これからは一般棋戦でも活躍したい。」と抱負を話した。
 持ち時間3時間、秒読み60秒5回で行われた第21期BNBK杯プロ女流国手戦は韓国経済新聞と株式会社BNBKが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年12月14日 ]

Tブロード、韓国囲碁リーグ3連覇の偉業を成し遂げる!


優勝を達成したTブロードチーム

 Tブロードが正規リーグ1位のポスコケムテクを破って大会3連覇を果たした。
 2016年12月11日囲碁テレビのスタジオで行われた2016年KB国民銀行囲碁リーグチャンピオン決定戦三番勝負の第3回戦5局目で、Tブロードの姜儒澤(ガン・ユテク)七段がポスコケムテクの尹燦熙(ユン・チャンヒ)六段に136手白中押し勝ちを収め、チーム成績3勝2敗とし、三番勝負の総合戦績2勝1敗で優勝を収めた。
 正規リーグ3位だったTブロードは準プレーオフでSKエンクリンに勝利、プレーオフでは正官庄を破ってチャンピオン決定戦に進出したのだが、優勝カップも手に入れた。
 Tブロードは12月1日と2日に行われたチャンピオン決定戦の第1回戦で主将の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段がチームの勝利を決め、3勝1敗の成績で1回戦勝利を収めたが、3日と4日に行われた第2回戦では、2勝3敗で敗北、1勝1敗となった。
 10日行われた最終の第3回戦の第1局目で李東勳(イ・ドンフン)八段、第2局目で朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が勝利したTブロードは11日に行われた第3局目と第4局目でポスコケムテクの羅玄(ナ・ヒョン)七段と崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段に連敗し、ピンチとなった。しかし、優勝チームが決まる最終局で「ポストシーズン男」姜儒澤七段が昨年に続き、今年も勝利、2016年もTブロードをチャンピオンに導いた。
 チームを3連覇に導いた李相勳(イ・サンフン九段)監督は優勝インタビューで「本当に厳しい戦いだったが、最後までよく戦ってくれた選手達に感謝している。最終局まで行った時は厳しいと思っていたが、姜儒澤七段が自分の価値を証明し、良い結果になったと思う。」と話した。
 総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦となる2016年KB国民銀行囲碁リーグもTブロードの優勝で幕を閉じた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年12月9日 ]

朴廷桓九段、37ヶ月連続でランキング1位を守る。


今年1年間ランキング1位を守った
朴廷桓九段

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が今年最後のランキング発表でも1位を記録し、37ヶ月連続で1位を守りぬいた。
 11月に7勝2敗の成績を収めた朴廷桓九段はレーティングポイントを13点上げて、9872点とし、2位に圧倒的な差をつけるかたちとなった。
 この期間、朴廷桓九段は第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦で韓国に初勝利をもたらし、2016年KB国民銀行囲碁リーグでは全勝で自身のチームのTブロードをチャンピオン決定戦に進出させるなど大活躍だった。
 一方、申眞諝(シン・ジンソ)六段は第1回 新奥杯世界囲碁オープン戦で準々決勝に進出するなど、11月に5勝1敗の成績で30点を獲得し、李世乭(イ・セドル)九段を32点差で逆転、入段後4年5ヶ月で自身最高の順位である2位を記録した。
 李世乭(イ・セドル)九段は2勝2敗の成績で先月より13点下げ、9722点で3位となった。
 今年5月から順調に点数を上げている安成浚(アン・ソンジュン)七段が今月4位まで上がって、自身最高の順位を記録した。
 崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段は今月だけで33点を獲得し、9位から5位と躍進したが、金志錫(キム・ジソク)九段は41点を失って4位から7位と後退した。
 朴永訓(パク・ヨンフン)九段と李東勳(イ・ドンフン)八段、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段は先月と変わりなく6位、8位、10位を記録したが、姜東潤(カン・トンユン)九段は先月より二つ下がって、9位となった。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2016年12月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9872点)
2位:申眞諝(シン・ジンソ)六段(9754点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9722点)
4位:安成浚(アン・ソンジュン)七段(9655点)
5位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9651点)
6位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9643点)
7位:金志錫(キム・ジソク)九段(9640点)
8位:李東勳(イ・ドンフン)八段(9613点)
9位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9607点)
10位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9590点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年11月30日 ]

朴廷桓九段、申眞諝六段LG杯決勝進出ならず。


LG杯準決勝の様子

 韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と韓国ランキング3位の申眞諝(シン・ジンソ)六段、LG杯決勝進出ならず。
 2016年11月16日中国の杭州にある中国棋院杭州棋院分院で行われた第21回LG杯朝鮮日報棋王戦準決勝で、朴廷桓九段が中国の周睿羊九段に274手黒中押し負けで破れた。
 朴廷桓九段は、これまでの対戦成績が11勝2敗と圧倒的な優位を見せていた周睿羊九段に敗退、LG杯2回目の優勝へ向けて一歩前進とはならなかった。
 申眞諝六段も中国の党毅飛四段に165手白中押し負け、世界大会初の決勝進出はお預けとなった。党毅飛四段との対戦成績が2戦2勝と負けなしの申眞諝六段は、準決勝の碁も布石からずっといい流れだったが、下辺の戦闘で致命的な勘違いをしてしまい投了となった。
 決勝3番勝負は来年2月6日から9日にかけて行われる予定。
 中国ランキング6位の周睿羊九段は2013年第1回百霊杯の優勝以来、2回目の世界大会優勝に挑戦する。一方、中国ランキング44位の党毅飛四段は自身の世界大会初優勝に挑戦する。
 持ち時間3時間、秒読み40秒3回で行われた第21回LG杯は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年11月24日 ]

呉侑珍三段、穹窿山で初優勝!


表彰式の様子

 呉侑珍(オ・ユジン)三段が穹窿山兵聖杯で優勝し、新しい囲碁女王となった。
 2016年11月16日中国の蘇州市穹窿山孫武書院で行われた第7回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会決勝戦で、呉侑珍三段が4回大会優勝者の中国の王晨星五段に186手白中押し勝ち、優勝カップを手にいれた。
 呉侑珍三段は12日に行われた本選1回戦で日本の牛栄子初段に半目勝ち、準々決勝では中国の芮乃偉九段に半目勝利、準決勝では中国の李赫五段も半目勝ちで破り決勝に進出した。
 2012年入段の呉三段は16回と17回の女流名人戦で決勝まで進出するも、崔精(チェ・ジョン)七段に決勝で破れ二回とも優勝を果たせなかったが、初優勝を世界大会で果たした。
 一方、呉侑珍三段とともに参加した韓国の朴鋕恩(パク・ジウン)九段と崔精七段は、本選1回戦で中国の於之莹五段と李赫五段の前にそれぞれ敗退した。
 世界大会唯一の女子個人戦である穹窿山兵聖杯は主催国の中国から6人、韓国と日本から3人、ヨーロッパ、台湾、オーストラリア、アメリカから1人ずつ代表となり全員で16人を招待し、トーナメント方式で行う大会である。
 持ち時間2時間、秒読み60秒5回で行われた第7回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁大会は中国人民政府と蘇州市が後援した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年11月16日 ]

李世乭九段、柯潔九段に破れ、三星火災杯決勝進出ならず。


最終局の終局後の様子

 李世乭(イ・セドル)九段が中国ランキング1位の柯潔九段に負け、決勝進出を果たせなかった。
 2016年11月2日韓国の大田市にある三星火災儒城キャンパスで行われた第21回三星火災杯世界囲碁マスターズ準決勝3番勝負最終局で、李世乭九段が柯潔九段に188手黒中押し負け、総合戦績1勝2敗で準決勝敗退となった。
 昨年に続き、2年連続準決勝で柯潔九段に破れた李世乭九段は今大会5回目の優勝を逃す結果となった。一方、現世界大会3冠である柯潔九段は大会2連覇に向かって一歩前進した。
 最終局で李世乭九段は布石を失敗し苦戦を強いられ、さらに中盤戦で勘違いもしてしまい投了となった。今回の最終局での負けで柯潔九段との対戦成績は3勝10敗となった。
 反対の枠では、中国の柁嘉熹九段が范蕴若五段に195手黒中押し勝ち、総合戦績2勝1敗で大会初の決勝進出を決めた。
 柯潔九段と柁嘉熹九段の決勝3番勝負は12月6日から8日まで韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われる予定。
 ちなみに昨年の大会決勝では、柯潔九段が時越九段を2勝0敗で破って優勝した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年11月10日 ]

朴廷桓九段、囲碁オリンピックの応氏杯で準優勝。


最終局の終局後の様子

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が応氏杯で2回連続の準優勝となった。
 2016年10月26日中国上海の応氏教育基金会ビルで行われた第8回応氏杯世界選手権決勝5番勝負最終局で、朴廷桓九段が中国の唐韋星九段に313手白5点負け、総合戦績2勝3敗で準優勝となった。
 8月10日と12日に行われた第1局と第2局で1勝1敗とした朴廷桓九段は、10月22日に行われた第3局では305手白7点勝ちと優勝に王手をかけるも、24日に行われた第4局では319手黒11点負け、26日に行われた最終局でも破れた。
 前期大会の決勝で范廷鈺九段に総合戦績1勝3敗で敗退した朴廷桓九段は今回4年ぶりの優勝に挑戦したが、結局2大会連続準優勝となった。
 一方、中国勢は2大会連続の優勝となり、通算3回目の優勝を果たした。
 4年に1回行われ、囲碁オリンピックと呼ばれている応氏杯で韓国は曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段が初代王者となって以降、徐奉洙(ソ・ボンス)九段(第2回大会)、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(第3回大会)、李昌鎬(イ・チャンホ)九段(第4回大会)、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(第6回大会)が優勝し、5回優勝を果たしている。
 その他は中国の常昊九段(第5回大会)、范廷鈺九段(第7回大会)が優勝している。
 1988年に創設した応氏杯は大会創始者である應昌期氏が作ったルールを使用する。
 応氏杯優勝賞金は大会最高額の40万ドルである。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年11月2日 ]

申眞諝六段、韓・日・中で最高の新鋭!


「三国囲碁新鋭対抗戦」決勝戦の様子

 韓国ランキング3位の申眞諝(シン・ジンソ)六段が「2016年韓・日・中、三国囲碁新鋭対抗戦」で優勝した。
 2016年10月25日中国江西省の南昌で行われた大会決勝戦で、申眞諝六段が日本の一力遼七段に172手白中押し勝ち、三国最高の新鋭になった。
 韓国国内棋戦と新鋭の大会に優勝経験がある申眞諝六段が世界大会で優勝したのは今回が初めてである。
 逆トーナメント方式で行われた今大会で申眞諝六段は、1回戦で一力遼七段を白中押し勝ちで破り決勝に進出、2回戦では一力遼七段が中国の李欽誠九段に勝利し決勝に進出した。
 申眞諝六段の決勝相手の一力遼七段は2014年第2回グロービス杯世界囲碁U-20の優勝者で、中国の李欽誠九段は今年行われた第28回テレビアジア選手権の優勝者である。
 韓・日・中を代表する10代新鋭棋士3人を招待して行われた今大会の優勝賞金は15万元(約230万円)で、持ち時間は1手30秒、1分の考慮時間10回のNHK方式で行われた。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年10月27日 ]

2016年韓国囲碁リーグ、ポスコケムテクが正規リーグ優勝!!


正規リーグで優勝したポスコケムテク選手団の開幕式の記念写真

 2016年KB国民銀行囲碁リーグでポスコケムテクが正規リーグ優勝を果たした。
 前半期4勝4敗と平凡な成績だったポスコケムテクは後半期に7連勝、前半期を合わせると10連勝を記録して1位まで登りつめ、優勝を手に入れた。
 ポスコケムテクが記録した10連勝は囲碁リーグ新記録である。
 一方、前半期7勝1敗で1位だった正官庄は後半期では3勝5敗と伸び悩み、結果2位となった。
 また、前半期に3勝5敗の成績で8位だったTブロードは後半期では7勝1敗と巻き返し、昨年チャンピオンの実力を見せて3位となった。
 前半期4勝4敗だったSKエンクリンは後半期でも5勝3敗と安定した成績を収め、4位の成績でチーム創設5年目にして、初のポストシーズン進出を果たした。
 11月3日から行われるポストシーズンでは準プレーオフ、プレーオフ、チャンピオン決定戦の順に行い2016年のチャンピオンを決める。
 総額34億ウォン(約3億5000万円)の国内最大棋戦となる2016年KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2100万円)である。

2016年KB国民銀行囲碁リーグ順位表

順位チーム名勝利敗北個人勝利
1ポスコケムテク11545
2正官庄10649
3Tブロード10644
4SKエンクリン9740
5韓国物価情報7939
6BJFリテールCU7936
7Kixx7935
8華城市コリヨ61038
9新安天日塩51134

順位:勝率>個人勝利>該当チーム間の対戦における結果>該当チーム間の対戦における個人勝星数>主将の勝星数。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年10月19日 ]

李世乭九段、三星火災杯準決勝進出!


準決勝の組み合わせ 范蕴若五段vs柁嘉熹九段、柯潔九段vs李世乭九段

 李世乭(イ・セドル)九段が韓国棋士で唯一、三星火災杯の準決勝に進出した。
 2016年10月6日韓国の大田市にある三星火災儒城キャンパスで行われた第21回三星火災杯世界囲碁マスターズ準々決勝で、李世乭九段が2013年三星火災杯の優勝者である中国の唐韋星九段に286手白中押し勝ち、大会通算7回目の準決勝進出を果たした。
 これまで同大会で優勝4回と準優勝1回の成績を残している李世乭九段は、大会通算5回目の優勝へ向けて駒を進めた。
 一方、韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は中国の范蕴若五段に破れて準決勝進出ならず、大会初優勝への挑戦も準々決勝で終わってしまった。
 準々決勝直後に行われた組み合わせの結果、準決勝3番勝負は李世乭九段vs柯潔九段、柁嘉熹九段vs范蕴若五段の対決となった。
 李世乭九段は昨年の準決勝で柯潔九段に0勝2敗で敗退し、決勝進出に失敗している。
 今年は柯潔九段に雪辱を果たせるか注目を集めている。
 準決勝の3番勝負は準々決勝と同じ場所で10月31日から11月2日で行われる予定。全対局はKBSで生放送される。(KBSは韓国の国営放送局)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年10月12日 ]

朴廷桓・李世乭九段、三星火災杯準々決勝進出!


準々決勝進出者の様子。

 朴廷桓(パク・ジョンファン)と李世乭(イ・セドル)九段が三星火災杯準々決勝に進出した。
 2016年10月4日韓国の大田市にある三星火災儒城キャンパスで行われた第21回三星火災杯世界囲碁マスターズの本選16強戦で、韓国ランキング1位の朴廷桓九段が中国国家代表監督の兪斌九段に213手黒中押し勝ち、韓国ランキング2位の李世乭九段も中国の童夢成五段に257手黒中押しで勝利し、二人とも5年連続三星火災杯準々決勝進出を果たした。
一方、姜東潤(カン・トンユン)九段、李東勳(イ・ドンフン)八段、申眞諝(シン・ジンソ)六段、姜昇旼(カン・スンミン)五段と卞相壹(ビャン・サンイル)五段は姿を消した。
 姜東潤九段は柁嘉熹九段に中押し負け、李東勳八段も中国のランキング1位の柯潔九段に完敗した。また、申眞諝六段は范蕴若五段に逆転負け、卞相壹五段と姜昇旼五段も周睿羊九段と檀嘯七段にそれぞれ敗れた。
 対局直後に準々決勝の組み合わせが行われ、韓国は朴廷桓九段が范蕴若五段と、李世乭九段が唐韋星九段と対決する事になった。
 準々決勝は本選16強戦と同じ場所で、10月6日に行われる予定。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年10月7日 ]

「KB国民銀行と共に囲碁大祝祭」に囲碁ファン1000人が参加!


囲碁大祝祭の様子。

 2016年ソウル車がない日の「KB国民銀行と共に囲碁大祝祭」が2016年9月26日午前11時からソウルの中心にある光化門で行われた。
 今年で4年目を迎えた囲碁行事は、囲碁ファン1000人がプロ棋士125人と対決した「1000人指導多面打ち」、KB囲碁リーグオールスター戦、ソウル「車がない日」広報大使のサイン会など様々な行事が行われた。
 囲碁ファン1000人を募集した「1000人指導多面打ち」は募集を開始した二日後に締め切りとなり、囲碁の人気を実感することが出来た。
参加した囲碁ファン達は指導碁を打つだけではなく、プロ棋士達と一緒に写真を撮ったり、サインをもらうなど楽しい時間を過ごし、自分が対局した囲碁セットを記念品として持ち帰った。
 また特設ステージで行われたKB囲碁リーグオールスター戦は、ドリームチーム「金志錫(キム・ジソク)九段、李映九(イ・ヨング)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段、羅玄 (ナ・ヒョン)七段、申眞諝(シン・ジンソ)六段」とスターチーム「朴永訓(パク・ヨンフン)九段、元晟溱(ウォン・ソンジン)九段、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、崔精(チェ・ジョン)六段、申旻埈(シン・ミンジュン)五段」の2チームが5人団体リレー対抗戦で対局した。現場では大盤解説会も行われ、囲碁ファン達は大いに楽しんだ。
 対局方式は5人が1局の中で選手交代し、45分時間切れ負けで行われ、スターチームが勝利した。
KB囲碁リーグのオールスター戦が行われたのは2007年以来9年ぶりで、対局は囲碁テレビから全国に生放送された。
 ソウル市は、毎年9月の三週目の日曜日をソウル「車がない日」と定め、さまざまな行事を行っている。今年は囲碁以外にも「自転車大行進」、「歩きパレード」などたくさんのイベントを用意され、ソウル市民を楽しませた。
 今年で4回目となったソウル車がない日「KB国民銀行と共に囲碁大祝祭」はソウル市と韓国棋院が主催し、KB国民銀行と文化体育観光部、国民体育振興公団が後援した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年9月28日 ]

「韓・中レジェンド対決」で韓国優勝!


表彰式の様子。

 「韓・中レジェンド対決」で韓国が中国を破って優勝を果たした。

 2016年9月19日から21日に中国江蘇省の塩城市で行われた2016年塩城東方集團杯「韓・中レジェンド対決」で、徐奉洙(ソ・ボンス)九段、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段、李昌鎬(イ・チャンホ)九段の三人がチームになった韓国は、聶衛平九段、常昊九段、馬暁春九段の中国に、総合戦績5勝4敗で勝利した。

 1ラウンドと2ラウンドで2勝1敗と勝ち越した韓国は、最終ラウンドで1勝2敗と負け越したが、総合成績で上回り、優勝となった。

 三人の団体戦で行われた今大会は、毎ラウンド相手を入れ替えて3ラウンドを行い、総合勝ち星が多い国が優勝する方式で行われた。

 最終個人成績は常昊九段が3勝、劉昌赫九段・李昌鎬九段が2勝1敗、徐奉洙九段・馬暁春九段が1勝2敗、聶衛平九段が3敗となった。

 持ち時間1時間、秒読み60秒5回で行われた「韓・中レジェンド対決」は中国囲碁協会と塩城市人民政府が主催し、優勝賞金は40万元(約605万円)である。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年9月27日 ]

三星火災杯16強に韓国7人、中国9人が進出!


三星火災杯16強進出者。

 韓国7人、中国9人が三星火災杯16強に進出した。
 本選に8人が進出した韓国は7人が16強に勝ち抜けるなど最高の結果を出した。
 2016年9月8日韓国の高陽市にある三星火災グローバルキャンパスで行われた、第21回三星火災杯世界囲碁マスターズの本選32強戦ダブルイリミネーション最終日の対局で、韓国は最終日に残った朴廷桓(パク・ジョンファン)・李世乭(イ・セドル)各九段・卞相壹(ビャン・サンイル)四段の3人が全員勝利し16強戦に進出した。
 李世乭九段が中国の廖行文五段に207手黒中押し勝ち、朴廷桓九段も夏晨琨四段に205手黒中押し勝ちで16強戦進出を決めた。卞相壹五段は日本の一力遼七段に265手白半目勝ち、最後の16強のチケットを手に入れた。
 ダブルイリミネーション方式で行われた本選32強の初日で6勝2敗と順調な出だしを見せた韓国は、二日目で姜東潤(カン・トンユン)九段、李東勳(イ・ドンフン)七段、申眞諝(シン・ジンソ)六段、姜昇旼(カン・スンミン)四段が2連勝で16強進出を決め、最終日も参加した3人が全員勝利するなど、最高の結果となった。
 20人が本選に参加した中国は最終日に昨年の優勝者の柯潔九段と唐韋星・柁嘉熹・兪斌各九段、童夢成五段の5人が勝利し、前日に勝利した周睿羊・范廷鈺九段、檀嘯七段、范蕴若四段とともに9人が16強戦進出を確定した。
 一方、日本とヨーロッパは全員本選32強で姿を消した。
 対局直後に行われた16強戦の組み合わせでは、昨年優勝者である中国ランキング1位の柯潔九段と今年GSカルテックス杯で優勝した李東勳七段の対決となった。本選16強戦と準々決勝は10月4日と6日に韓国の大田市にある三星火災儒城キャンパスで行われる予定。

〈 16強戦の組み合わせ 〉
【1】柯潔九段vs李東勳七段    【2】李世乭九段vs童夢成五段
【3】卞相壹五段vs周睿羊九段   【4】唐韋星九段vs范廷鈺九段
【5】申眞諝六段vs范蕴若四段   【6】姜昇旼四段vs檀嘯七段
【7】姜東潤九段vs柁嘉熹九段   【8】朴廷桓九段vs兪斌九段

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年9月15日 ]

「李世乭九段の兄」李相勳九段、紳士チームに優勝カップをもたらす


最終局後の様子

 李世乭(イ・セドル)九段の兄である李相勳(イ・サンフン)九段がGGオークション杯に初出場し、紳士チームの優勝を決めた。
 2016年9月6日に韓国棋院で行われた第10期GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦第18局目で、紳士チーム七番手の李相勳九段が女流チームの主将の崔精(チェ・ジョン)六段に326手完黒5目半勝ちで勝利した。
 紳士チームは一番手の徐奉洙(ソ・ボンス)九段が大会新記録の9連勝と大活躍を見せると、徐能旭(ソ・ヌンウク)九段も2連勝であとに続いた。最後は李相勳九段が勝利し12勝6敗と紳士チームの大勝に幕を閉じた。
 局後インタビューで李相勳九段は「崔精六段は、最後に残って大きなプレッシャーを感じていたと思う。終盤に死活を勘違いして負けたと思っていたが、運良く勝ち、優勝する事が出来て嬉しい。」と話した。今回の紳士チームの勝利で通算戦績は5勝5敗になった。
 今年10周年を迎えたGGオークション杯は今年から大会名を「GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦」から「GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦」に変更し、男性棋士の参加可能な年齢を45歳以上から40歳以上に引き下げた。
 株式会社GGオークションが後援し、韓国棋院が主催する第10回GGオークション杯女流対紳士連勝対抗戦は、40歳以上の男性棋士と女流棋士(年齢制限なし)が12人ずつチームを組み連勝対抗戦で行われた。持ち時間は15分で秒読み40秒5回。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年9月7日 ]

元晟溱九段と申眞諝六段、百霊杯準決勝で敗退。


元晟溱九段と柯潔九段の準決勝最終局の様子

 韓国の元晟溱(ウォン・ソンジン)九段、申眞諝(シン・ジンソ)六段、百霊杯決勝進出ならず。
 2016年8月30日、中国にある貴陽国際ホテルで行われた第3回百霊杯世界オープン戦準決勝3番勝負最終局で、元晟溱九段が中国ランキング1位の柯潔九段に191手白中押し負け、総合戦績1勝2敗で破れた。
 元晟溱九段は27日に行われた第1局目で251手黒中押勝ち、初戦を飾ったが、第2局目と最終局で中押し負けし、逆転負けとなった。
 一方、準々決勝で中国の連笑七段を破り世界大会準決勝に初進出した申眞諝六段は、準決勝で陳耀燁九段に総合戦績0勝2敗のストレートで敗退した。
 また、韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段は陳耀燁九段に破れ、準々決勝ですでに姿を消している。柯潔九段と陳耀燁九段が決勝進出を果たした中国勢は大会3連覇が確定した。百霊杯の初代チャンピオンは周睿羊九段、第2回大会のチャンピオンは柯潔九段である。
 決勝は9月20日から行われる予定。
 第3回 百霊杯世界オープン戦は国際囲碁連盟と中国の貴州省人民政府が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年9月5日 ]

囲碁リーグ前半期、正官庄7勝1敗で1位!


現在1位の正官庄選手団の開幕式の時の記念写真

 2016年KB国民銀行囲碁リーグが8月14日に第9ラウンドが終わり、前半期が終了した。
 正官庄(監督:金榮三(キム・ヨンサム)九段)が7勝1敗で1位となり、華城市コリヨ、ポスコケムテク、BJFリテールCU、SKエンクリン、Kixxの5チームが4勝4敗、韓国物価情報、Tブロード、新安天日塩の3チームが3勝5敗とした。
 後半期の成績により、どのチームでもプレーオフに進出できる可能性がある大混戦である。
 昨年定期リーグで6勝10敗という不振な成績で8位となった正官庄が、今年前半期1位の大活躍を見せている。
 正官庄は開幕戦で前期チャンピオンのTブロードに破れたが、その後7連勝を果たした。主将の申眞諝(シン・ジンソ)六段が8戦全勝、副将の李昌鎬(イ・チャンホ)九段と五将の朴進率(パク・ジンソル)七段が6勝2敗の成績でこの三人がチームを引っ張っている。
 2位は華城市コリヨとポスコケムテクである。この各チームは4勝4敗、個人の勝数まで21勝の同率で並んでいる。
 ポスコケムテクは主将の崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段が3勝4敗と不振な成績だが、副将の羅玄(ナ・ヒョン)七段が6戦全勝、三将の卞相壹(ビャン・サンイル)五段が4勝2敗、五将の柳秀沆(リュウ・スハン)四段が5勝3敗で活躍している。
 華城市コリヨは6勝2敗を記録している主将と副将の李映九(イ・ヨング)九段・洪性志(ホン・ソンジ)九段と三将の金庭賢(キム・ジョンヒョン)六段が5勝3敗の良い成績を残している。
 朴永訓(パク・ヨンフン)九段のSKエンクリンと新生チームのBJFリテールCUが4勝4敗の同率だが、個人勝数が2位より一つ足りなく合同4位、前半期最後の試合で華城市コリヨを破って4勝4敗となったKixx(個人勝数18)が6位となった。
 前半期最後の試合で勝利し、3連敗から脱出した韓国物価情報が7位、昨年チャンピオンのTブロードが8位、昨年の準優勝チーム新安天日塩が最下位となった。
 韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段がいる8位のTブロードと韓国ランキング2位の李世乭(イ・セドル)九段がいる最下位新安天日塩は、いつでも上位に進出できる力があるチームなので、後半期の囲碁リーグが楽しみである。
 後半期の10ラウンドは8月18日に韓国物価情報と新安天日塩の対決から始まる予定。
 賞金総額34億ウォン(約3億5000万円)で国内最大棋戦である2016年KB国民銀行囲碁リーグの優勝賞金は2億ウォン(約2100万円)である。


2016年KB国民銀行囲碁リーグ前半期順位表

順位チーム名勝利敗北個人勝利
1正官庄7125
2華城市コリヨ4421
3ポスコケムテク4421
4BJFリテールCU4420
5SKエンクリン4420
6Kixx4418
7韓国物価情報3519
8Tブロード3518
9新安天日塩3518

順位:勝率>個人勝利>該当チーム間の対戦における結果>該当チーム間の対戦における個人勝星数>主将の勝星数。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年8月24日 ]

崔精六段・朴承華七段ペア、SG杯ペア大会2連覇達成!


表彰式の様子

 崔精(チェ・ジョン)六段・朴承華(パク・スンファ)七段ペアが大会2連覇を達成した。 2016年8月16日囲碁テレビスタジオで行われた第6回SG杯ペア碁最強戦決勝で、崔精六段・朴承華七段ペアが吳侑珍(オ・ユジン)二段・金志錫(キム・ジソク)九段ペアに191手黒中押し勝ちで今年も優勝カップを手に入れた。
 昨年優勝者シードで本選32強戦から出場した崔・朴ペアは1回戦では昨年決勝戦で対決した尹智熙(ユン・ジヒ)三段・崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段の夫婦ペアに中押し勝ち、二回戦では李映周(イ・ヨンジュ)初段・李元榮(イ・ウォンヨン)五段ペアを、準々決勝では強力な優勝候補だった朴鋕恩(パク・ジウン)九段・李世乭(イ・セドル)九段ペアを連破した。
 準決勝では、金彩瑛二段(キム・チェヨン)・申眞諝(シン・ジンソ)六段ペアを破って決勝に上がり5連勝で優勝を果たした。
 崔・朴ペアは昨年の大会では7連勝で優勝し、SG杯だけで12連勝を記録、大会史上初の2連覇を果たした。
 優勝後インタビューで朴承華七段は「もうすぐ軍隊に行かなければならないので、軍隊に行く前に優勝が出来て本当に嬉しい。」それに続いて崔精六段は「私はペア碁に向いてないと思うが、いいパートナーと出会って優勝が出来た。」と話した。
 SG杯は今年から海外からも参加し、中国の芮乃偉九段・王磊八段、日本の万波奈穂三段・武宮正樹九段、中華台北は兪俐均初段・周俊勳九段のペアが参加した。しかし、全員1回戦又2回戦で敗退し、良い結果は出せなかった。持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われた第6回SG杯ペア碁最強戦は71チームが参加した。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年8月18日 ]

7月9戦全勝の朴廷桓九段、33ヶ月連続で韓国ランキング1位!


7月に9戦全勝を記録し、
ランキング1位を守った朴廷桓九段

 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が33ヶ月連続で1位を守りぬいた。
 7月に9戦全勝を記録した朴廷桓九段は先月レーティングポイントを39点上げ、9956点とし、2位の李世乭(イ・セドル)九段との差を164点に広げた。
 朴廷桓九段は先月、第3回百霊杯で古力九段を破り、第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選では6連勝で韓国代表になるなどの成績を収めている。
 2位の李世乭九段は4勝3敗の平凡な成績となり、先月より46点ポイントを下げ9792点となった。李世乭九段は第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選で金起用(キム・ギヨン)七段に敗退し、韓国囲碁リーグでは姜昇旼(カン・スンミン)四段と金庭賢(キム・ジョンヒョン)六段に負け、レーティングポイントを失った。
 一方、申眞諝(シン・ジンソ)六段は9勝1敗の成績で9708点と躍進し、入段後最高の順位である3位を記録した。
 申眞諝六段は先月、第3回百霊杯で中国の彭筌七段を破って準々決勝に進出するなど韓国囲碁リーグでは3戦全勝、第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選では5勝1敗の成績を収めた。先月唯一の1敗の相手は無敗の朴廷桓九段である。
 10位圏内では朴永訓(パク・ヨンフン)九段が4位を守り、金志錫(キム・ジソク)九段が先月より二つ下がって、5位となった。
 先月一つ順位を上げた李東勳(イ・ドンフン)八段が6位、二つ落ちた姜東潤(カン・トンユン)九段が7位、安成浚(アン・ソンジュン)六段、元晟溱(ウォン・ソンジン)、卞相壹(ビャン・サンイル)五段が先月と変わりなく8位から10位を守った。
 10位圏外では姜昇旼(カン・スンミン)四段が第21回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選を通過するなど9勝2敗の成績を収め、順位を13位上げて32位となった。
 また、女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)六段は先月と変わりなく57位となった。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2016年8月の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9956点)
2位:李世乭(イ・セドル)九段(9792点)
3位:申眞諝(シン・ジンソ)六段(9708点)
4位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9675点)
5位:金志錫(キム・ジソク)九段(9673点)
6位:李東勳(イ・ドンフン)五段(9648点)
7位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9636点)
8位:安成浚(アン・ソンジュン)六段(9597点)
9位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9575点)
10位:卞相壹(ビャン・サンイル)五段(9563点)


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年8月12日 ]

朴廷桓九段、金志錫九段、李東勳八段が第18回農心辛ラーメン杯韓国代表に!


最終日の予選決勝の様子

 第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦に参加する韓国代表の五人が全員出揃った。
 2016年7月28日韓国棋院で行われた第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の予選決勝で、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、金志錫(キム・ジソク)九段、李東勳(イ・ドンフン)八段が勝利し、韓国代表となった。国内選抜戦の通過者3人は世界大会優勝者シードの姜東潤(カン・トンユン)九段と後援者が選ぶワイルドカードの李世乭(イ・セドル)九段とともに9月27日から中国で行われる本選に出場する予定。
 韓国ランキング1位の朴廷桓九段は申眞諝(シン・ジンソ)六段に182手白中押し勝ち、一番早く韓国の代表となった。続いて、李東勳八段が金起用(キム・ギヨン)七段に201手黒中押し勝ち、金志錫九段が趙漢乘(チョ・ハンスン)九段に203手黒中押し勝ちで本選進出を決めた。
 今大会5回目の本選進出になる朴廷桓九段の今までの本選の成績は5勝3敗である。また、金志錫九段は今回が6回目の本選進出で9勝5敗の成績、2回目の本選進出を果たした李東勳八段は1敗の成績を記録している。
 シードの姜東潤九段の成績は9勝4敗で今大会が5回目の出場、ワイルドカードの李世乭九段は4回目の本選進出で7勝2敗の成績を記録している。
 他に日本からは井山裕太九段、張栩九段、河野臨九段、村川大介八段、一力遼七段、中国からは柯潔九段、柁嘉熹九段、范廷鈺九段、連笑七段、范蕴若五段が出場する予定。
 韓・日・中の代表5人が出場し、勝ち抜き戦方式で対決する農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の歴代優勝回数は韓国11回、中国5回、日本1回である。
 持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われる農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は株式会社農心と韓国棋院が主催している。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年7月27日 ]

韓国3人、中国14人、日本とヨーロッパ各1人が統合予選通過!


第21回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選決勝の様子

 韓国3人、中国14人、日本とヨーロッパ各1人が三星火災杯本選進出を果たした。
 2016年7月20日韓国棋院で行われた第21回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選決勝で韓国は、一般組では卞相壹(ビャン・サンイル)四段と姜昇旼(カン・スンミン)四段の二人が、シニア組では鄭大相(ジョン・デサン)九段が勝利し、本選に進出した。
 卞相壹四段は江維傑九段に中押し勝ち、2年連続で本選進出に成功し、姜昇旼四段も日本の芝野虎丸二段に勝利、今大会3回目の本選進出を果たした。
 鄭大相九段は趙善津九段に白半目勝ち、第4回大会以後、17年ぶりに三星火災杯の本選に進出した。
 一方、申旻埈(シン・ミンジュン)四段と朴珉奎(パク・ミンギュ)四段は范蘊若五段と廖行文六段に破れ、宋知勳初段も日本の伊田篤史八段に敗退した。
 韓国は昨年の大会で8人が本選へ進出していたが、今年は3人に留まった。
 中国は統合予選通過者が7人から14人と2倍に増えた。
 中国は一般組では柁嘉熹九段、范廷鈺九段など11人、女子組では芮乃偉九段と魯佳二段の2人、シニア組では兪斌九段が本選進出を決めた。
 また、2013年に囲碁の世界化のために新設されたワールド組ではヨーロッパのアリ ジャバリン初段が優勝し、本選へのチケットを手に入れた。ヨーロッパ代表がワールド組で優勝したのは今回が初めて。
 予選通過者19人は本選シード12人とワイルドカード1人とともに、2016年9月6日から三星火災グローバルキャンパスで行われる本選で対決する予定。

 本選進出者は次の通り。

韓国:8名

前期シード(1名)李世乭九段
国家シード(4名)朴廷桓九段、姜東潤九段、李東勳七段、申眞諝五段
一般組(2名)卞相壹四段、姜昇旼四段
シニア組(1名)鄭大相九段

中国:20名

前期シード(3名)柯潔九段、唐韋星九段、時越九段
国家シード(2名)陳耀燁九段、周睿羊九段
一般組(11名)柁嘉熹九段、范廷鈺九段、檀嘯七段、蔡競六段、廖行文六段、郭聞潮五段、
童夢成五段、黄雲嵩五段、范蘊若五段、夏晨琨四段、李欽誠二段
女子組(2名)芮乃偉九段、魯佳二段
シニア組(1名)兪斌九段
ワイルドカード(1名)古力九段

日本:3名

国家シード(2名) 趙治勲九段、一力遼七段
一般組(1名) 伊田篤史八段

ヨーロッパ:1名

ワールド組(1名) アリ ジャバリン初段

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年7月20日 ]

申旻埈三段、新しい新人王誕生!


メジオン杯決勝最終局後の様子
 申旻埈(シン・ミンジュン)三段がメジオン杯優勝を果たし、入段後初タイトルを獲得した。
 2016年7月14日囲碁テレビスタジオで行われた第4期メジオン杯新人王戦決勝3番勝負の最終局で、申旻埈三段が朴河旼(パク・ハミン)初段に152手白中押し勝ち、総合戦績2勝1敗で勝利した。
 同場所で行われた第1局では申三段が、第2局は朴初段が勝ち、最終局にもつれ込んだ。
 申三段は優勝後のインタビューで「中盤に勘違いをして負けたと思ったが、相手が難しく打ってきたので、チャンスが来たと思う。新人王戦で優勝したので、次は一般棋戦と世界大会でも優勝したい。」と抱負を語った。
 2012 年7月の第1回英才プロ試験で入段した申旻埈三段は、本選で偰玹準(ソル・ヒョンジュン)二段、朴炫洙(パク・ヒョンス)・宋知勳各初段を連破し、メジオン杯で初決勝進出、そのまま優勝を果たした。
 一方、準決勝で金明訓(キム・ミョンフン)三段を破って、入段後初タイトルを目前にした朴初段は準優勝となった。今大会の優勝により、申旻埈三段は四段に昇段した。
 第4期メジオン杯新人王戦は株式会社メジオンと韓国棋院が主催した。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年7月13日 ]

韓国シニア囲碁リーグ、尚州干し柿が10勝2敗で正規リーグ優勝!


2016年の前半期最多勝の崔精六段
 「2016年韓国棋院総裁杯シニア囲碁リーグ」が行われ、尚州干し柿の優勝で正規リーグが終わり、ポストシーズンに入ることになった。
 2016年7月6日囲碁テレビスタジオで行われた「2016年韓国棋院総裁杯シニア囲碁リーグ」の正規リーグ最終戦で、陰城高麗人参がソウル冲岩学院に2勝1敗で勝利し、正規リーグ6勝6敗の成績で4位を決め、ポストシーズン進出を果たした。
 陰城高麗人参は朴映璨(パク・ヨンチャン)四段がソウル冲岩学院の鄭大相(ジョン・デサン)九段に103手で白番時間切れ負けを喫し不安な出だしとなったが、以後の金東燁(キム・ドンヨップ)九段が趙大賢(チョウ・デヒョン)九段に259手黒1目半勝ち、金秀壯(キム・スジャン)九段が劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段に233手白半目勝ちで、2勝1敗の逆転勝利に成功した。
 ソウル冲岩学院は最後の試合で3勝0敗に勝利した場合、4位でポストシーズンのチケットを手に入れる事が出来る状況であったが、逆転負けをして4勝8敗の成績で6位となった。
7月8日から行われるポストシーズンでは準プレーオフ、プレーオフ、チャンピオン決定戦の順に行い、霊岩月出山と陰城高麗人参の準プレーオフを始め、準プレーオフの勝者チームは13日から3番勝負で仁川 芸林とプレーオフを、勝者チームは26日から尚州干し柿と3番勝負で2016年のチャンピオンを決める。
 「2016年韓国棋院総裁杯シニア囲碁リーグ」は韓国棋院と中央メディアネットワークが主催している。


順位チーム名勝利敗北個人勝利
1尚州干し柿10223
2仁川芸林8421
3霊岩月出山6620
4陰城高麗人参6618
5富川ファンタジア4816
6ソウル冲岩学院4815
7全州韓屋村4813

順位:勝率>個人勝利>該当チーム間の対戦における結果>該当チーム間の対戦における個人勝星数>主将の勝星数。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年7月6日 ]

2016年前半期決算!


2016年の前半期最多勝の崔精六段
 崔精(チェ・ジョン)六段が2016年前半期最多勝に輝いた。
 崔精六段は2月に女流名人5連覇を果たし、4月には女流棋士として初めてLG杯統合予選を通過するなど、前半期だけで37勝を記録した。崔精六段に続き、李東勳(イ・ドンフン)七段と吳侑珍(オ・ユジン)二段が28勝で2位、朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と李世乭(イ・セドル)九段が27勝で4位となった。
 勝率部門では卞相壹(ビャン・サンイル)四段が78.13%(25勝7敗)の成績で1位、連勝部門では元晟溱(ウォン・ソンジン)九段の15連勝が1位となった。
 国内棋戦では朴廷桓九段がKBS囲碁王戦と国手戦、李世乭九段が名人戦とマキシムコーヒー杯入神最強戦のタイトルを手に入れた。他にも李東勳七段はGSカルテックス杯、崔精六段が女流名人戦、朴種勛(パク・ジョンフン)初段が英才大会で優勝を果たした。
 韓国ランキングは朴廷桓九段が2013年12月にランキング1位になって以来、2016年の前半期が終わるまで1位を守り続けている。

2016年前半期の勝ち星ランキング(1位から10位まで)

1位:崔精(チェ・ジョン)六段(37勝11敗)
2位:李東勳(イ・ドンフン)七段 (28勝9敗)
吳侑珍(オ・ユジン)二段 (28勝21敗)
4位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(27勝12敗)
李世乭(イ・セドル)九段(27勝11敗)
6位:金志錫(キム・ジソク)九段(25勝8敗)
卞相壹(ビャン・サンイル)四段(25勝7敗)
8位:申旻埈(シン・ミンジュン)三段(23勝10敗)
9位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(21勝12敗)
元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(21勝7敗)
金彩瑛(キム・チェヨン)二段(21勝11敗)

2016年前半期の韓国棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9869点)
2位:李世乭(イ・セドル)九段(9835点)
3位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9712点)
4位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9684点)
5位:金志錫(キム・ジソク)九段(9682点)
6位:李東勳(イ・ドンフン)五段(9621点)
7位:申眞諝(シン・ジンソ)五段(9606点)
8位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9576点)
9位:安成浚(アン・ソンジュン)六段(9564点)
10位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9539点)


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年7月1日 ]

申旻埈三段―朴河旼初段、メジオン杯優勝カップを争う。


メジオン杯決勝で対決する申旻埈三段と朴河旼初段
 申旻埈(シン・ミンジュン)三段と朴河旼(パク・ハミン)初段がメジオン杯の座をかけて、決勝三番勝負を行うこととなった。
 2016年6月27日に囲碁テレビのスタジオで行われた第4期メジオン杯新人王戦準決勝で、朴河旼初段が金明訓(キム・ミョンフン)三段に199手黒中押し勝ちを収め決勝に進出した。朴河旼初段は、申旻埈三段と7月11日から決勝三番勝負を戦う予定。ちなみに申三段は、6月3日に宋知勳(ソン・ジフン)初段を破って先に決勝に駒を進めていた。
 2012 年7月の第1回英才プロ試験で入段した申旻埈三段は本選で偰玹準(ソル・ヒョンジュン)二段、朴炫洙(パク・ヒョンス)、宋知勳初段を連破しての決勝進出となった。
 2015年1月の第134回院生プロ試験で入段した朴河旼初段は本選ではキム・キボム院生、吳侑珍(オ・ユジン)二段と金明訓三段を破って、決勝進出に成功した。
申旻埈三段と朴河旼初段の公式記録は申三段が1勝0敗で先行している。両棋士ともに新人王戦決勝に進出したのは初めて。
 1997年1月1日以後に出生したプロ棋士23人と韓国棋院院生5人、合わせて28人が参加した第4期メジオン杯は、予選に参加した25人の中で13人が勝ち残り、本選では前期の成績による本選シード3人と合わせた16人トーナメント方式で決勝進出者を決め、決勝は三番勝負で行われる。第4期メジオン杯新人王戦は株式会社メジオンと韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年6月22日 ]

朴廷桓九段、李世乭九段を破って応氏杯決勝進出!


朴廷桓九段と李世乭九段の準決勝第2局目の様子
 韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が、応氏杯にて2回連続で決勝進出を果たし、中国ランキング8位の唐韋星九段と優勝カップを争うことになった。
 2016年6月14日中国武漢の万達瑞華ホテル特別対局室で行われた第8回応氏杯世界選手権準決勝3番勝負最終局で、朴廷桓九段が李世乭(イ・セドル)九段に285手黒3点勝ち、総合戦績2勝1敗で勝利した。
 10日に行われた第1局目は朴廷桓九段が186手白中押し勝ち、12日の第2局目では李世乭九段が164手白中押し勝ちを収め、勝敗は最終局に持ち越されていた。
 もう一方の枠では中国の唐韋星九段が時越九段に157手黒中押し勝ち、総合戦績2勝1敗で応氏杯にて自身初の決勝進出を果たした。
 決勝で対戦する朴廷桓九段と唐韋星九段の通算成績は3勝3敗で、互いに一歩も譲らない。
 応氏杯決勝5番勝負の第1局と第2局は8月10日と12日に、第3局、第4局、第5局は10月22日、24日、26日に行われる予定で対局場所は未定。
 4年に1回行われ、囲碁オリンピックと呼ばれている応氏杯で韓国は曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段が初代チャンピオンになって以降、徐奉洙(ソ・ボンス)九段(第2回大会)、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(第3回大会)、李昌鎬(イ・チャンホ)九段(第4回大会)、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(第6回大会)が優勝、これまで5度優勝を果たしている。中国は、常昊九段(第5回大会)、范廷鈺九段(第7回大会)が優勝を記録している。1988年に創設した応氏杯は大会創始者である應昌期氏が作った囲碁ルールを使用する。応氏杯の優勝賞金は大会最高額の40万ドルである。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年6月16日 ]

ソウル富鉱タクス、韓国女子囲碁リーグで統合チャンピオン!


統合チャンピオンになったソウル富鉱タクス選手団
 正規リーグ1位のソウル富鉱タクスが「2016年MDM韓国女子囲碁リーグ」統合チャンピオンになった。
 韓国女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)六段と中国女子ランキング1位の於之瑩五段が所属しているソウル富鉱タクスは、チャンピオン決定戦の第1回戦と第2回戦で前年度チャンピオンの麟蹄ハヌルネリンを2勝0敗で破って韓国女子囲碁リーグ初の統合チャンピオンになった。
 2016年5月21日に行われた1回戦に2勝0敗で勝利したソウル富鉱タクスは6月2日に囲碁テレビスタジオで行われた2回戦でも2勝0敗で勝利した。
 2回戦でソウル富鉱タクスは於之瑩五段が麟蹄ハヌルネリンの朴泰姬(パク・テヒ)初段に132手白中押し勝ちでチームに初勝利をプレゼントし、続いて崔精六段が吳侑珍(オ・ユジン)二段に225手黒中押し勝ちを収めチームの優勝を決めた。
 一方、前年チャンピオンの麟蹄ハヌルネリンは正規リーグ3位でポストシーズンに上がり、準プレーオフでは京畿SGゴルフをプレーオフでは浦項ポスコケムテクを破ってチャンピオン決定戦まで進出したが、ソウル富鉱タクスに破れ、大会2連覇とはならなかった。
 「2016年MDM韓国女子囲碁リーグ」は韓国棋院と不動産の株式会社MDMが主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年6月9日 ]

朴廷桓九段、韓・中ランキング1位の対決で再び勝利!


朴廷桓九段(写真左)と柯潔九段の対局の様子。
 韓国ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が中国ランキング1位の柯潔九段を破って自身二度目のLG杯優勝に一歩前進した。
 2016年6月1日に韓国忠清北道清州市にある靑南臺大統領記念館特別対局室で行われた第21回LG杯本選16強戦で、朴廷桓九段が柯潔九段に188手白中押し勝ちを収め、準々決勝に進出した。本選16強戦の勝利で朴廷桓九段は柯潔九段に今年に入ってから3連勝を記録し、通算成績でも4勝3敗で逆転に成功した。
 今大会の最年少本選出場選手である申眞諝(シン・ジンソ)五段も、第18回LG杯優勝者の柁嘉熹九段に207手黒中押し勝ち、自身初の国際大会準々決勝進出を果たした。 一方、前回大会準優勝者である朴永訓(パク・ヨンフン)九段は陳耀燁九段に敗れ、李映九(イ・ヨング)九段と李東勳(イ・ドンフン)七段も古力九段と周睿羊九段も前に敗退した。
 そして、女流棋士として16年ぶりの国際大会準々決勝進出に挑戦した崔精(チェ・ジョン)六段も中国の彭立尭五段に290手黒中押し負けで準々決勝進出とはならなかった。
 日本は、最後の希望であった一力遼七段が中国の党毅飛四段に敗退し、準々決勝は韓国2人、中国6人の対決となった。
 2016年11月14日に行われる準々決勝は朴廷桓九段と古力九段、申眞諝五段と孟泰齡六段の韓・中戦2局と、周睿羊九段と彭立尭五段、陳耀燁九段と党毅飛四段の中・中戦2局の組み合わせとなった。
 第21回LG杯は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年6月1日 ]

ロッテデパート杯子供囲碁大祝祭が行われる。


大会の様子。
 「ロッテデパート杯子供囲碁大祝祭」本選が2016年5月21日ソウルにあるロッテデパート永登浦店10階文化ホールで行われた。
 本選には予選を通過した128人の子供達が参加し、スイスリーグとトーナメントで優勝者を決めた。
 最強の部ではクォン・ヒョジン君、高学年の部ではジョン・カヒョン君、中学年の部ではパク・ヒョンソン君、低学年の部ではチェ・ジュンソン君が優勝を果たした。
 大会期間中には、李昌鎬(イ・チャンホ)九段による指導碁とサイン会が特別に行われ、子供達に大人気となった。
 他にもフェイスペインティング、マインドスポーツ体験など様々なイベントが行われた。
 今大会を主催したロッテデパートマーケティング部のイ・ワンシン部長は「今大会を通じて囲碁に対し、強い関心と熱情を確認した。囲碁界がもっと活性化するようにロッテデパート文化センターで囲碁の 講座を増やすなどいろいろ努力するつもりだ。」と話した。
 ちなみに予選は5月14日に行われ、ソウルや釜山、その他の首都圏の都市など四会場で行われ、650人の子供達が参加し、その中から128人の本選進出者を決定した。
 「ロッテデパート杯子供囲碁大祝祭」はロッテデパートと大韓囲碁協会、韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年5月25日 ]

李世乭九段、マキシムコーヒー杯5回目の頂点に立つ!


決勝第2局の終局後の様子。
 李世乭(イ・セドル)九段がマキシムコーヒー杯入神最強戦で優勝し、入神の中の入神となった。
 2016年5月10日廣州市にあるゴンジアムリゾート特別対局室で行われた第17期マキシムコーヒー杯入神最強戦決勝3番勝負第2局で、李世乭九段が元晟溱(ウォン・ソンジン)九段に207手黒中押し勝ち、総合戦績2勝0敗で今大会5回目の優勝を果たした。
 李九段は3日に行われた第1局でも208手白中押し勝ちで元九段を破っていた。
 決勝第2局の勝利で李世乭九段は人工知能「アルファ碁」との対決以後7戦全勝を記録し、元晟溱九段との公式記録を15勝11敗とし差を広げた。
 優勝を決めた直後のインタビューで李世乭九段は「結婚を目の前にした元晟溱九段が対局に集中出来なくてぼんやりしていたように感じた。アルファ碁以後調子が良くなったのがいい結果につながったと思う。」と話し、「朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と準決勝で戦う応氏杯を自分の最後の大会だと思って準備するつもり。」と抱負を語った。
 一方、マキシムコーヒー杯初決勝に進出し、4年ぶりのタイトル獲得に挑戦した元晟溱九段は李世乭九段の壁を越えられず、準優勝となった。
 入神(九段の別称)の最強者を決めるマキシムコーヒー杯は、カヌポイント上位20人が前期シードの4人を合わせた本選24人トーナメント方式で決勝進出者を決める。
 大会の主催社である東西食品の人気ブランド名のカヌから借りたカヌポイントは、直近2年間の成績によってポイントを決める方式である。
 持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われる第17期マキシムコーヒー杯は韓国の東西食品と韓国棋院が主催した。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年5月20日 ]

ソウル富鉱タクス、正規リーグ優勝!


2016年MDM韓国女子囲碁リーグ統合13ラウンドの様子。
 ソウル富鉱タクスが「2016年MDM韓国女子囲碁リーグ」の正規リーグ優勝を果たした。
韓国と中国の女子ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)六段と於之瑩五段が所属しているソウル富鉱タクスは、11勝3敗の成績でチャンピオン決定戦に駒を進めた。
昨年4勝8敗の成績で最下位だったソウル富鉱タクスは1年で頂点まで躍進し、初の統合チャンピオンを狙っている。
ソウル富鉱タクスの崔精六段は12勝2敗の最多勝を、於之瑩五段が10勝1敗の最高勝率を記録した。そして、昨年9戦全敗と大不振だった金伸英(キム・シンヨン)初段が今年7勝6敗の成績で活躍したことも優勝の大きな要因となった。
一方、2位は10勝4敗の浦項ポスコケムテクで、準プレーオフの勝者チームとプレーオフで対戦する予定。
昨年の3位から順位を一つ上げた浦項ポスコケムテクは金彩瑛(キム・チェヨン)二段(9勝5敗)、趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段(8勝4敗)、王晨星五段(7勝3敗)とチーム全員が活躍し準優勝となった。
前期大会チャンピオンの麟蹄ハヌルネリンは9勝5敗の成績で3位をマーク、7勝7敗で4位となった新生チームの京畿SGゴルフと準プレーオフで戦う。ちなみに、正規リーグでは麟蹄ハヌルネリンが二回とも京畿SGゴルフに勝利している。
8チームが参加し、ダブルリーグ(14ラウンド)で順位を決めた「2016年MDM韓国女子囲碁リーグ」は正規リーグが2016年5月8日に幕を閉じ、11日からは上位の4チームでポストシーズンが行われる。
ポストシーズンでは準プレーオフ、プレーオフ、チャンピオン決定戦の順に行い、麟蹄ハヌルネリンと京畿SGゴルフの対戦から準プレーオフが始まり、準プレーオフの勝者チームは17日から3番勝負で浦項ポスコケムテクとプレーオフを、その勝者チームが21日からソウル富鉱タクスと3番勝負に臨み、2016年のチャンピオンが決まる。
「2016年MDM韓国女子囲碁リーグ」は韓国棋院と不動産の株式会社MDMが主催している。

順位チーム名勝利敗北個人勝利
1ソウル富鉱タクス11330
2浦項ポスコケムテク10426
3麟蹄ハヌルネリン9523
4京畿SGゴルフ7722
5麗水亀甲船6818
6京畿ホバン建設5918
7扶安コムソ塩5917
8西帰浦七十里31114
順位:勝率>個人勝利>該当チーム間の対戦における結果>該当チーム間の対戦における個人勝星数>主将の勝星数

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年5月11日 ]

李世乭九段の5回目の優勝か、元晟溱九段の初優勝か!

 


李世乭九段(左)と元晟溱九段(右)が決勝で対決。
 李世乭(イ・セドル)九段と元晟溱(ウォン・ソンジン)九段が入神最強の座をかけて決勝で戦うことになった。
 第17期マキシムコーヒー杯入神最強戦決勝三番勝負第1局が2016年5月3日に囲碁テレビのスタジオで行われる予定。
 李世乭九段と元晟溱九段の公式記録は、李世乭九段が13勝11敗で勝ち越している。
 決勝前のインタビューでは李世乭九段は「個人的には元晟溱九段のスタイルが苦手で早碁では彼はとても強い。」と謙遜をし、元晟溱九段は「来月結婚するので、優勝カップを相手の方にプレゼントをしたい。」と意気込みを語った。
 カヌポイントで本選16強から参戦した李九段は本選で白洪淅(ベク・ホンソク)九段、金志錫(キム・ジソク)九段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段を撃破し、大会通算5回目の優勝を目前にした。
 一方、元晟溱九段は崔珪昞(チェ・キュビョン)九段、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段、睦鎭碩(モク・チンソク)九段、姜東潤(カン・トンユン)九段を破って、本棋戦初優勝に挑戦する。
 タイトルと別に、人工知能「アルファ碁」との対決以後5戦全勝を記録している李世乭九段の連勝記録にも注目が集まっている。
 第1局以後、第2局は10日に廣州市にあるゴンジアムリゾート特別対局室で、第3局は18日に囲碁テレビのスタジオで行われる予定。
 入神(九段の別称)の最強者を決めるマキシムコーヒー杯は、カヌポイント上位20人が前期シードの4人を合わせた本選24人トーナメント方式で決勝進出者を決める。
 大会の主催社である東西食品の人気ブランド名のカヌから借りたカヌポイントは、直近2年間の成績によってポイントを決める方式である。
 持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われる第17期マキシムコーヒー杯は韓国の東西食品と韓国棋院が主催している。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年4月28日 ]

朴廷桓九段、韓・中ランキング1位の対決で勝利し、準決勝進出!


朴廷桓九段(写真左)と柯潔九段の準々決勝戦の様子。
 韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段と李世乭(イ・セドル)九段が応氏杯準決勝進出を果たした。
 2016年4月24日中国上海の応氏教育基金会ビルで行われた第8回応氏杯世界選手権準々決勝で朴廷桓九段が柯潔九段を、李世乭九段が姜東潤(カン・トンユン)九段を破った。
 韓国ランキング1位の朴廷桓九段と2位の李世乭九段は決勝進出をかけて3番勝負を行う予定。二人の公式記録は、李世乭九段が17勝10敗で勝ち越している。
 韓国と中国のランキング1位の対決で注目を集めていた朴廷桓九段と柯潔九段の対決は朴廷桓九段の293手白1点勝ち(日本ルールでは半目勝ち)となった。朴廷桓九段は 持ち時間3時間を使い切り2目のペナルティーを科せられたが、見事勝利を収めて本棋戦2回連続で準決勝進出を決めた。
 李世乭九段も姜東潤九段に266手黒5点勝ちで準決勝進出を果たした。
 一方、金志錫(キム・ジソク)九段は中国の唐韋星九段に203手白中押し負け、準決勝進出はならなかった。中国の時越九段は日本の河野臨九段に215手黒中押し勝ちで、唐韋星九段と準決勝で対戦することとなった。
 韓・韓、中・中の対決で行うことになった準決勝3番勝負は6月10日、12日、14日に行われる予定で、対局場所は未定である。
 4年に1回行われて、囲碁オリンピックと呼ばれている応氏杯で、韓国勢は曺薰鉉(チョ・フンヒョン)九段が初代王者になって以降、徐奉洙(ソ・ボンス)九段(第2回大会)、劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段(第3回大会)、李昌鎬(イ・チャンホ)九段(第4回大会)、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(第6回大会)が優勝し、5回優勝を果たしている。
 その他は中国の常昊九段(第5回大会)、范廷鈺九段(第7回大会)が優勝している。
 1988年に創設した応氏杯は大会創始者である應昌期氏が作った囲碁ルールを使用する。
 応氏杯優勝賞金は大会最高額の40万ドルである。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年4月20日 ]

尹燦熙・李東勳五段、GSカルテックス杯初優勝に挑む。

 


準決勝直後の様子。勝利した李東勳(イ・ドンフン)五段(右)
 尹燦熙(ユン・チャンヒ)五段と李東勳(イ・ドンフン)五段が、GSカルテックス杯での初優勝をかけ、決勝で対戦することになった。
 2016年4月8日囲碁テレビのスタジオで行われた第21期GSカルテックス杯準決勝で、李東勳五段が尹畯相(ユン・ジュンサン)九段に274手黒1目半勝ちを収め、決勝進出を決めた。前期の準決勝進出に続き、今年は決勝に進出した李東勳五段は、昨年KBS囲碁王戦で初優勝を果たして以来の2回目のタイトル獲得の期待がかかる。
 李五段は今大会では本選から出場し、本選では李映九(イ・ヨング)九段、金志錫(キム・ジソク)九段と尹畯相九段を撃破した。
 一方、4月7日に行われた別枠の準決勝では、尹燦熙五段が元晟溱(ウォン・ソンジン)九段に302手黒半目勝ちで勝利、入段後初めての決勝進出を果たした。
 今年3月まで公式手合12連勝と絶好調のコンディションを見せている尹燦熙五段は予選を4連勝で通過し、本選でも姜昇旼(カン・スンミン)四段、金明訓(キム・ミョンフン)三段、申眞諝(シン・ジンソ)五段、元晟溱九段に連勝し、決勝進出を果たした。
 李東勳五段と尹燦熙五段の今までの公式記録は、李東勳五段が3勝0敗で勝ち越している。
 決勝5番勝負は1局と2局は14日と15日に、3局~5局は28日から30日まで囲碁テレビのスタジオで行われる予定。
 毎日経済新聞とGSカルテックスが主催しているGSカルテックス杯は持ち時間10分、秒読み40秒3回で行われている。


入段後初めての決勝進出を果たした尹燦熙五段。

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年4月13日 ]

崔精六段、女流棋士として初のLG杯統合予選通過!

 


崔精六段が周賀璽五段に勝利し、本選進出を決めた
 崔精(チェ・ジョン)六段が女流棋士として初めてLG杯統合予選を通過し、本選への切符を手に入れた。
 2016年4月5日韓国棋院で行われた第21回LG杯統合予選決勝戦で、崔精六段が中国の周賀璽五段に228手白中押し勝ち、本選進出を決めた。
 2005年第10回大会から統合予選制度となったLG杯で女流棋士が通過したのは今回が初めて。第2-3回と5-6回の大会で芮乃偉九段が女流棋士として本選で活躍したことがあるが、当時は予選を参加することなく、シードとして本選からの参加である。
 崔精六段が世界大会で本選進出を果たしたのは今回が5回目でLG杯は初めてである。
 その他に韓国棋士は李映九(イ・ヨング)九段が謝科二段に251手黒半目勝ちで今大会四回目の本選進出を決め、金明訓(キム・ミョンフン)三段は劉曦五段に128手白中押し勝ち、2年連続でLG杯統合予選を通過し、李泰賢(イ・テヒョン)六段は古霊益五段破ってLG杯初本選進出を果たした。韓国棋士同士の対決となった安祚永(アン・ジョヨン)九段と李志賢(イ・ジヒョン)五段の対局は安祚永九段が勝利した。安祚永九段のLG杯本選進出は今回が6回目。
 一方、予選決勝まで進出した洪性志(ホン・ソンジ)九段と朴承華(パク・スンファ)六段、白讚僖(ベク・チャンヒ)二段は中国の棋士達に破れ、本選進出を果たせなかった。
統合予選を通過した16人は本選シード16人と合わせて5月30日からトーナメント方式で戦う予定。第21回LG杯は朝鮮日報と株式会社LGが主催している。

本選進出者は次の通り。

【 韓国(12人)】

≪1.本選シード ≫
朴廷桓(パク・ジョンファン)九段、李世乭(イ・セドル)九段、朴永訓(パク・ヨンフン)九段、
姜東潤(カン・トンユン)九段、金志錫(キム・ジソク)九段、李東勳(イ・ドンフン)五段、
申眞諝(シン・ジンソ)五段

≪2.統合予選通過者 ≫
李映九九段、安祚永九段、崔精六段、李泰賢六段、金明訓三段

【 中国(15人) 】

≪1.本選シード ≫
柯潔九段、古力九段、陳耀燁九段、羋昱廷九段

≪2.統合予選通過者 ≫
周睿羊九段、柁嘉熹九段、江維傑九段、孟泰齢六段、彭立尭五段、厳歓五段、甘思陽四段、趙晨宇四段、
范蘊若四段、党毅飛四段、丁世雄三段

【 日本(4人) 】

≪1.本選シード ≫
羽根直樹九段、蘇耀国九段、村川大介八段、一力遼七段

【 中華台北(1人) 】

≪1.本選シード ≫
林君諺六段

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年4月7日 ]

李世乭九段、28点差でランキング1位追撃!

 


韓国ランキング1位を争っている朴廷桓九段と李世乭九段
 「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」以後、全国民のスターになった李世乭(イ・セドル)九段がランキング1位まで目前に迫っている。
 李世乭九段は3月の1ヶ月間で4勝1敗の成績を残し、ランキング1位の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に28点差までせまった。第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦本選で3勝1敗を記録し、第17期マキシムコーヒー杯入神最強戦準々決勝で金志錫(キム・ジソク)九段を破り、先月よりレーティングポイントを26点上げた。
 一方、朴廷桓九段は29ヶ月連続で1位を守ったが、1勝2敗の不振な成績となった。
 朴廷桓九段は第1回IMSAエリートマインドゲームズでヨーロッパ体表のアリ ジャバリン初段に中押し勝ちしたが、第11回春蘭杯で芈昱廷九段に、第17期マキシムコーヒー杯入神最強戦準々決勝では姜東潤(カン・トンユン)九段に破れ、先月よりレーティングポイントが29点落とした。
 10位圏内では3位の朴永訓(パク・ヨンフン)九段、4位姜東潤(カン・トンユン)九段、5位金志錫(キム・ジソク)九段の間の順位変動はなかったが、5戦全勝の好成績を残した元晟溱(ウォン・ソンジン)九段と李東勳(イ・ドンフン)五段が先月より三つ順位を上げ6位と7位になった。
 10位圏外では卞相壹(ビャン・サンイル)四段が5戦全勝を記録し、順位を六つ上げて注目を集めた。
 また、女流棋士中では女流ランキング1位の崔精(チェ・ジョン)六段が先月8勝4敗を記録し、78位となった。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。

2016年4月韓国の棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9838点)
2位:李世乭(イ・セドル)九段(9810点)
3位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9730点)
4位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9702点)
5位:金志錫(キム・ジソク)九段(9631点)
6位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9593点)
7位:李東勳(イ・ドンフン)五段(9582点)
8位:申眞諝(シン・ジンソ)五段(9571点)
9位:安成浚(アン・ソンジュン)六段(9563点)
10位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9555点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年3月30日 ]

国内6番目のプロ棋士同士のカップル誕生!

 


プロ棋士同士の夫婦となった金鎭薰四段と金惠臨二段
 金鎭薰(キム・ジンフン)四段と金惠臨二段(キム・ヘリム)が2016年3月19日に結婚式を挙げてプロ棋士同士の夫婦となった。
 交際2年で結婚した二人はタイへ新婚旅行に行ったのち、ソウルの鹽倉洞で新婚生活を始めるとのこと。そして家の近所で囲碁教室を開き囲碁普及を始める予定である。
 また金惠臨二段は結婚式直後、2016年MDM韓国女子囲碁リーグに出場し、プロらしい姿を見せた。
 金鎭薰四段と金惠臨二段夫婦は金榮三(キム・ヨンサム)九段と玄味眞(ヒョン・ミジン)五段【2004年結婚】、李相勳(イ・サンフン)九段と河好貞(ハ・ホジョン)四段【2005年結婚】、朴炳奎(パク・ビョンギュ)九段と金恩善(キム・ウンソン)四段【2011年結婚】、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段と尹智熙(ユン・ジヒ)三段【2012年結婚】、尹在雄(ユン・ジェウン)四段と金世實(キム・セシル)三段【2015年結婚】のカップルに続き、プロ棋士同士の6番目のカップルとなった。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年3月23日 ]

李世乭九段、人工知能アルファ碁(Alpha Go)に最終局で惜敗。

 


閉幕式で自分のサインが入った碁盤をプレゼントする李世乭九段
 李世乭(イ・セドル)九段が人工知能「アルファ碁」との最終局で惜敗した。
 2016年3月15日ソウル光化門にあるフォーシーズンズホテルソウル特別対局室で行われた「Google DeepMindチャレンジマッチ」第5局で、李世乭九段が人工知能「アルファ碁」に280手黒中押し負けで敗れた。最後まで打ちきると2目半差だった。
 1~3局で中押し負けした李世乭九段は4局目に中押し勝ちで反撃したが、最終局で中盤以降「アルファ碁」の正確な対応を前に敗北、総合戦績1勝4敗で5番勝負を終えた。

 李世乭九段は良い成績を残せなかったが4局目の勝利で、人間が人工知能に勝つ事も可能な事を証明し、人工知能の弱点をDeepMind研究陣に宿題を残す成果もあげた。
 対局後インタビューで李世乭九段は「最終局に負けて残念だ。序盤から良い形勢だと思ったが、自分の足りないところがまた出てしまい残念な結果となった。応援して下さった方達に感謝の気持ちを伝えたい。もっと成長できる李世乭になりたい。」と話した。
 記者会見後に行われた閉幕式で洪錫炫(ホン ソクヒョン)韓国棋院総裁が優勝した「アルファ碁」に代わり、デミス・ハサビスGoogle DeepMind社CEOに優勝トロフィーをデビッド・シルバーDeepMindチームリーダーに名誉プロ九段証をそれぞれ与えた。
 韓国棋院が名誉プロ九段証を与えたのは今回が初めてのこと。

 李世乭九段は、ハサビスCEOに、大会で使用した碁盤に自分のサインを入れてプレゼントした。李世乭九段はお礼にDeepMind社から李世乭九段の記念写真が入っている額縁を贈呈された。 「アルファ碁」の勝利で幕を閉じた「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」は持ち時間2時間と秒読み60秒3回で行われ、中国ルールを使用した。 優勝賞金100万ドルはUNICEFとSTEMの教育、囲碁団体に寄付される予定。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年3月16日 ]

李世乭九段、人工知能アルファ碁(Alpha Go)に衝撃的な3連敗。

 


「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」第3局の様子
 李世乭(イ・セドル)九段が人工知能「アルファ碁」に衝撃的な3連敗を喫した。
 2016年3月12日にソウル光化門にあるフォーシーズンズホテルソウル特別対局室で行われた「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」第3局で、李世乭九段が人工知能「アルファ碁」に176手黒中押し負けで敗れた。9日と10日に行われた第1局、第2局目でも中押し負けをした李世乭九段は3局目も反撃に失敗し、100万ドルの優勝賞金は「アルファ碁」のものになった。グーグルは今回の優勝賞金をUNICEFとSTEMの教育、囲碁団体に寄付する予定。
 対局後インタビューで李世乭九段は「内容と結果、どちらも無力な姿を見せて申し訳ない。3局目は囲碁的に経験が多い私にも大きく圧迫感とプレッシャー感じ、それに勝つには自分の能力が足りなかった。3回負けたので勝負は決まってしまったが、心理的に軽くなったので4局目からは自分の碁を打つ事が出来ると思う。」と話した。
 「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」は持ち時間2時間と秒読み60秒3回で行われ、中国ルールを採用した。
 囲碁関係者たちの予想を裏切り人工知能が連勝したことでマスコミの関心も大きくなり、KBSとTV朝鮮、JTBC3で対局が生放送された。他にもYTNなどニュースのテレビ局は対局状況を字幕で伝えた。また、CCTV、NHKなど外信もリアルタイムで対局結果を本国に伝え、人間と人工知能の歴史的な対決に強い関心を見せた。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年3月9日 ]

李世乭九段画竜点睛を欠く、中国農心辛ラーメン杯3連覇。

 


李世乭九段(左)と柯潔九段(右)最終局の様子
 李世乭(イ・セドル)九段の連勝が止まり優勝カップは中国のものになった。
 2016年3月5日中国上海にあるグランドセントラルホテルで幕を閉じた第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦本選3ラウンドの最終局で、李世乭九段が中国の柯潔九段に243手で白中押し負けを喫し、韓国に優勝カップを持ち帰ることが出来なかった。
 中国は初出場した柯潔九段が最終戦を飾り大会3連覇と通算5回目の優勝を果たした。
 本選3ラウンドが始まるまで中国は古力・柯潔九段と連笑七段の三人、日本は井山裕太九段と村川大介八段の二人が残っていたが、韓国は主将の李世乭九段しか残っておらず、一番不利な状況だった。しかし、李世乭九段は2日、日本の村川大介八段を中押し勝ちで下した後、3日は連笑七段を、4日には井山裕太九段を続けて倒し、勝負を最終戦まで持ち込むことに成功した。だが、最終戦で柯潔九段に破れ、4連勝と韓国優勝の奇跡とはならなかった。
 夢百合杯と賀歲杯に続き、今回も柯潔九段にリベンジを果たせなかった李世乭九段。両者の通算成績も李九段の2勝8敗まで差が広がった。
 農心辛ラーメン杯で予熱が終わった李世乭九段は、3月9日から人工知能アルファ碁と歴史的な対決である「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」に臨む予定。
 「韓・中・日囲碁三国志」第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦は持ち時間1時間、秒読み60秒1回で行われ、優勝賞金は5億ウォン(約5千万円)である。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年3月2日 ]

李世乭九段対アルファ碁(Alpha Go)、
「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」の記者会見が行われた。

 


記者会見後の李世乭九段(左)と
グーグルディープマインドのデミス ハサビスさん(右)
李世乭(イ・セドル)九段と人工知能アルファ碁の歴史的な対決「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」がソウル光化門にあるフォーシーズンズホテルソウル特別対局室で、3月9日午後1時から行われることになった。
 韓国棋院とグーグルディープマインドは2月22日午後5時韓国棋院2階大会場で記者会見を行い、李世乭九段とアルファ碁の「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」の細部計画を発表した。
 ソウルとロンドンを映像で繋ぎ、二か所同時に行われた記者会見には、韓国からは李世乭九段とパク・チムン韓国棋院副総裁、報道陣など200人ほど参席した。
 イギリスのディープマインド本社からはデミス ハサビスのグーグルディープマインドCEOと関係者達が参席した。
 記者会見は、アルファ碁を紹介するオープニングビデオの放送、パク・チムン韓国棋院副総裁の挨拶、デミス ハサビスCEOのメインプレゼンテーション、李世乭九段の所感発表、質疑応答の流れで1時間ほど行われた。
 韓国棋院パク・チムン副総裁は「今回の対決は人間と機械が知能を競うということで、全人類が注目している。今回は李世乭九段が勝って人間の優れた知性を見せてほしい。」と話した。
 続く、グーグルディープマインドのデミス ハサビスCEOは「囲碁は直感で決める手が多くコンピューターがマスターしにくいので、囲碁の伝説である李世乭九段とアルファ碁のグーグルディープマインドチャレンジマッチが世界的に囲碁についての新しい興味を引き付けるだろう。」と話した。
 李世乭九段は「今大会はコンピューター人工知能がプロ棋士に互先で挑戦した初めてのケースで深い意味があり、対局することが出来て嬉しく思う。アルファ碁は毎日強くなっていると聞いたが、せめて今回は勝つ自信がある。」と所感を発表した。
 李世乭九段とアルファ碁は、100万ドル(約1億1千万円)をかけて5回対決を行う予定。対局日程は、第1局と第2局は9日と10日、第3局と第4局は12日と13日、第5局は15日である。
 持ち時間2時間、秒読み60秒3回で対局は中国ルール、すべての対局はフォーシーズンズホテルソウル特別対局室で行われる予定。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年2月19日 ]

崔精六段、女流名人戦5連覇の偉業達成!


大会5連覇を達成し、
タイトルを防衛した崔精六段
 崔精(チェ・ジョン)六段が大会5連覇の偉業を達成した。
 2016年2月12日ソウルにあるK囲碁スタジオで行われた第17期女流名人戦挑戦3番勝負第2局で、女流名人の崔精六段が挑戦者呉侑珍(オ・ユジン)二段に190手白中押し勝ちを収め、総合戦績2勝0敗のストレートで女流名人戦5連覇を成し遂げた。
 崔六段は2月1日に行われた第1局目でも211手黒中押し勝ちを収めていた。
 終局後インタビューで崔六段は「5連覇が達成できて嬉しい。ゼイ廼偉(ゼイ・ノイ)九段の7連覇記録を塗り替えたい。」と抱負を語った。
 今回が通算7回目の優勝である崔六段は、27か月連続で女流棋士ランキング1位の座を守っている。
 一方、本選で宋慧領(ソン・ヘリョン)初段、朴志娟(パク・ジヨン)四段、朴鋕恩(パク・ジウン)九段、呉政娥(オ・ジョンア)二段など強豪女流棋士達を破ってリターンマッチ戦に挑んだ呉侑珍二段だったが、2年連続で崔六段に敗退した。
 国内女流棋戦の中で唯一、挑戦手合の方式で行われている女流名人戦は、今までゼイ九段(10回)、崔六段(5回)、朴鋕恩(パク・ジウン)九段(1回)趙惠連(チョウ・ヘヨン)九段(1回)の四人がタイトルを獲得している。
持ち時間1時間、秒読み40秒3回で行われた第17期女流名人戦は韓国の毎日新聞社と韓国棋院が主催した。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年2月9日 ]

姜東潤九段、朴永訓九段を破りLG杯初優勝!


LG杯で初優勝を果たした姜東潤九段(写真右)
 姜東潤(カン・トンユン)九段が朴永訓(パク・ヨンフン)九段を破って、7年ぶりに世界チャンピオンとなった。
 2016年2月4日韓国カンウォン道平昌郡にあるアルペンシアリゾートで行われた第20回LG杯決勝3番勝負最終局で、姜東潤九段が朴永訓九段に227手黒中押し勝ち、総合戦績2勝1敗でLG杯初優勝を果たした。
 2月1日に行われた第1局で202手白中押し勝ちを収めた姜東潤九段は、3日の第2局目では226手黒中押し負け、最終局にもつれ込むも勝利し優勝カップを手に入れた。
 姜東潤九段は2009年第22期富士通杯の優勝以来、7年ぶりに世界大会優勝を果たした。
 終局後インタビューで姜東潤九段は「昨年彼女に世界大会の優勝カップでプロポーズする事を約束したが、遅くても守る事が出来て嬉しい。今年は応氏杯があるので、応氏杯の優勝にも挑戦したい。」と抱負を語った。
 一方、2007年第20期富士通杯の優勝以来9年ぶりに世界大会優勝を狙った朴永訓九段は準優勝となった。
 韓国棋士同士で決勝戦が行われるのは今回が8回目、姜東潤九段の優勝で韓国の通算優勝回数は9回となった。第20回LG杯は朝鮮日報と株式会社LGが主催した。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年2月3日 ]

李世乭九段、4年ぶりに名人復帰


第4局終局後、検討の様子
 李世乭(イ・セドル)九段が通算4回目の名人タイトルを手にいれた。
 2016年1月21日に韓国棋院囲碁テレビスタジオで行われた第43期名人戦決勝五番勝負第4局で、李世乭九段が朴廷桓(パク・ジョンファン)九段に173手黒中押し勝ち、総合戦績3勝1敗で優勝を果たした。
 第34期KBS囲碁王戦に引き続き、第43期名人戦で朴廷桓九段と優勝を争った李世乭九段はKBS囲碁王戦では1勝2敗と逆転負けしたが、名人戦では勝利を収め、二人でタイトルを分け合うこととなった。
 ちなみに、李世乭九段と朴廷桓九段の公式記録は、李世乭九段が17勝10敗で勝ち越している。
 終局後インタビューで李世乭九段は「夢百合杯で負けたショックでコンディションが良くなかったが、名人戦で優勝することが出来て嬉しい。今年は世界大会が多いので、早く(コンディションを)回復させて良い成績を取りたい。」と話した。
 一方、朴廷桓九段は年初から囲碁王戦と国手戦で優勝し、ランキング1位の力を見せていたが、今回名人戦では李世乭九段の壁を越えられず、名人戦初優勝は果たせなかった。
 韓国棋院と韓国日報が主催した第43期名人戦は持ち時間2時間、秒読み60秒3回で行われた。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年1月28日 ]

朴廷桓九段 国手2連覇を達成!


第3局終局後、検討の様子
 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が国手2連覇を果たした。
 2016年1月18日に韓国棋院で行われた第59期国手戦挑戦手合5番勝負第3局で、国手の朴廷桓九段が挑戦者の趙漢乘(チョ・ハンスン)九段に200手白中押し勝ち、総合戦績3勝0敗のストレートでタイトルを防衛した。
 終局後インタビューで朴九段は「一番手に入れたかった国手戦タイトルを2年連続で優勝出来て嬉しい。今年一番大きな目標は世界戦で優勝する事だが、今は0勝2敗でカド番に追い込まれている李世乭(イ・セドル)九段との名人戦決勝5番勝負を最終局まで持ち込みたい。」と話した。
 昨年挑戦者として趙九段から3勝1敗の成績でタイトルを奪取した朴九段。リターンマッチとなった今期も趙九段を下し、見事防衛を果たした。
 年明け初の決勝の舞台となった第34期KBS囲碁王戦決勝で李世乭九段を破って優勝を果たした朴廷桓九段だが、国手防衛にも成功し韓国ランキング1位の実力を見せつけた。
 韓国の国内棋戦のうち唯一、挑戦手合の方式で行われている国手戦は一番長い歴史を持ち、東亜新聞社と韓国棋院が主催している。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年1月21日 ]

朴廷桓九段、KBS囲碁王戦通算4回目の優勝!


朴廷桓九段がKBS囲碁王戦で
優勝し、新年初タイトルを手にいれた
 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段がKBS囲碁王戦通算4回目の優勝を果たした。(KBSは韓国の国営放送局)
 2016年1月14日汝矣島 KBSスタジオで行われた第34期KBS囲碁王戦決勝3番勝負第3局で、朴廷桓九段が李世乭(イ・セドル)九段に194手白中押し勝ちを収め、総合戦績2勝1敗で優勝した。
 朴九段は11日に行われた第1局で337手黒1目半負けを喫し、不安な出だしであったが、第2局、3局ともに中押し勝ちを収めて逆転優勝となった。
 今回、前期準優勝者シードで本選から出場した朴九段は、準決勝で申眞諝(シン・ジンソ)五段を破って決勝進出を決めていた。
 終局後、優勝インタビューで朴九段は「1局目を負けて最終局まで行くのが目標だった。2局目に勝利し気楽に最終局を打てたことが良い結果に繋がった。今年の目標は世界大会で優勝だ。」と新年の抱負を語った。
 一方、大会通算3回目の優勝を狙った李世乭九段は準優勝となった。
 今大会の優勝者、準優勝者である朴廷桓九段と李世乭九段は、本年度の夏に中国で行われる予定の第28回TV囲碁アジア選手権戦に韓国代表として出場する。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年1月13日 ]

朴廷桓九段、新年も韓国ランキング1位!


26ヶ月連続で1位の朴廷桓九段
 朴廷桓(パク・ジョンファン)九段が新年1月も韓国ランキング1位を維持した。
 先月よりレーティングポイントが10点上がった朴廷桓九段は9902点となり、26ヶ月連続で1位を守りぬいた。朴九段は第59期国手戦挑戦5番勝負第1局と第2局で挑戦者趙漢乘(チョ・ハンスン)九段に勝利し、第43期名人戦準決勝3番勝負では洪性志(ホン・ソンジ)九段を2勝1敗で破って決勝進出を決めるなど12月も11勝3敗と良い成績を残した。
 先月2位の李世乭(イ・セドル)九段と3位の朴永訓(パク・ヨンフン)九段は今月逆転となった。
 2010年7月以来5年6ヶ月ぶりに2位になった朴永訓九段は、先月より13点上がり9743点となった。12月に8勝2敗を記録した朴九段は第43期名人戦準決勝3番勝負では李世乭九段に1勝2敗で敗退したものの、第21期GSカルテックス杯の本選進出を決めるほか、金竜城杯第2回世界囲碁団体選手権でも韓国ワイルドカードチームで参加し、3位の成績を残した。
 一方、李世乭九段は先月より14点下がり3位となった。
 李世乭九段は第43期名人戦では決勝進出を決めたが、第2回夢百合杯決勝5番勝負では柯潔九段を相手に1勝1敗にとどまり、12月は8勝6敗の成績に終わった。
 10位圏内では4位姜東潤(カン・トンユン)九段、5位金志錫(キム・ジソク)九段は順位の変動はなかったが、崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段が先月より一つ下がり6位となった。7位申眞諝(シン・ジンソ)五段、8位安成浚(アン・ソンジュン)六段、9位元晟溱(ウォン・ソンジン)九段は先月と同じ順位を守り、李東勳(イ・ドンフン)五段が先月より三つ上がり同率9位となった。
 10位圏外では洪基杓(ホン・ギピョ)七段が62位から54位と大きく躍進した。
 洪基杓七段は第21期GSカルテックス杯の本選進出に成功するなど7勝0敗の好成績を収めた。
 また、女流棋士ではランキング1位に崔精(チェ・ジョン)六段が輝いた。
 2009年1月から施行されている新しい韓国ランキングはレーティングポイント制度を使用し、棋士の成績に応じて点数を定め、毎月100位まで発表されている。


2016年1月韓国の棋士ランキング(1位から10位まで)

1位:朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(9902点)
2位:朴永訓(パク・ヨンフン)九段(9743点)
3位:李世乭(イ・セドル)九段(9838点)
4位:姜東潤(カン・トンユン)九段(9673点)
5位:金志錫(キム・ジソク)九段(9622点)
6位:崔哲瀚(チェ・チョルハン)九段(9603点)
7位:申眞諝(シン・ジンソ)五段(9561点)
8位:安成浚(アン・ソンジュン)六段(9526点)
9位:元晟溱(ウォン・ソンジン)九段(9523点)
10位:李東勳(イ・ドンフン)五段(9523点)

[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

囲碁ニュース [ 2016年1月7日 ]

2000年生まれの申眞諝三段、金明訓二段を破って逆転優勝!


申眞諝三段と金明訓二段の決勝戦の様子
 申眞諝(シン・ジンソ)三段が歴代最年少決勝対決で勝者となった。
 2015年12月22日に囲碁テレビのスタジオで行われた2015年レッツランパーク杯オープントーナメント決勝3番勝負最終局で、申眞諝三段が金明訓(キム・ミョンフン)二段に241手白4目半勝ち、総合戦績2勝1敗で逆転優勝を果たした。
 申三段は、12月16日に行われた第1局で222手黒中押し負けを喫して不安な出だしとなったが、第2局で206手中押し勝ちし、続いて最終局も勝利した。
 2000年生まれの申三段は第1回英才プロ試験で入段、陜川郡で行われた英才大会で三連覇を達成し、昨年3月に行われた新人王戦でも優勝を果たしたが、全棋士が参加する総合棋戦の優勝は今回が初めて。申三段は今回の優勝で五段に特別昇段した。
 優勝後のインタビューで申三段は「優勝は考えもしなかったが、優勝出来て良かった。まだ世界大会でいい成績を取ってないが、2年以内に世界大会で優勝が出来るように頑張る。」と抱負を語った。
 主催者推薦シードで本選から出場した申三段は金志錫(キム・ジソク)九段と白洪淅(ベク・ホンソク)九段を破るなど、5連勝で決勝進出し、2015年最後のタイトルを手に入れた。
 一方、予選から出場し7連勝で決勝進出した金二段は決勝第1局を勝利し、優勝の栄冠を目の前にしたが、第2局と第3局で敗北し、準優勝となった。金二段も今回の準優勝で三段に昇段した。
 韓国国内棋戦では12年ぶりに10代の決勝対決となった2015年レッツランパーク杯オープントーナメントは韓国棋院と韓国馬事会が主催した。


[ 記事:趙錫彬/資料提供:韓国棋院 ]

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