日本囲碁ニュース 2015 (十段戦)
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囲碁ニュース [ 2015年4月28日 ]
伊田新十段!!
高尾紳路十段に伊田篤史八段が挑んだ第53期十段戦挑戦手合第5局が4月22日に行われ、伊田八段が黒番中押し勝ちを収めた。これにより伊田は3勝2敗で十段を奪取。入段から6年0か月の史上最速で七大タイトルを獲得した。
伊田は2009年中部総本部所属の棋士として15歳で入段。2013年には本因坊リーグ入りを果たすとリーグ内でも順調に勝ち進み、井山本因坊への挑戦権を得た。挑戦手合いでは井山の厚い壁に阻まれタイトル獲得はならなかったが、その戦いぶりは大いに注目を集め、若手の中でも一つ頭抜きん出た存在として周囲に認知された。今年はNHK杯で優勝し初のタイトルを獲得。そして今回、十段を強敵高尾から奪い大活躍を見せた。
局後のインタビューで記者に今年の活躍についての感想を求められると、「自分としては頑張ったかな」と伊田本人もこの結果に満足している様子だった。しかしシリーズを通しては「自分らしく打てた碁もあったけど、ミスもあって反省ばかりだった」と伊田。「今回高尾先生と戦ってみて、結果的には勝てたけど実力はまだまだ及ばないと思った。もっと精進しないと…」と謙虚に振り返った。
囲碁ニュース [ 2015年4月15日 ]
十段戦 伊田挑戦者が2勝1敗とリード
高尾紳路十段(38歳)に伊田篤史八段(21歳)が挑む第53期十段戦挑戦手合5番勝負(主催:産経新聞)の第3局が4月9日、長野県大町で行われ、黒番の伊田八段が2目半勝ちを収めた。本局に勝って伊田八段はスコアを2勝1敗とし、タイトル奪取まであと1勝に迫った。もし伊田が十段位を獲得すると史上最年少記録となる。高尾十段が星をタイに戻すのか、それとも伊田八段がこのまま押し切るのか…。注目の第4局は4月15日(水)に日本棋院で開催される。