日本囲碁ニュース (天元戦)
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囲碁ニュース [ 2017年9月7日 ]
一力 王座、天元W挑戦
一力遼七段(20歳)の進撃が止まらない。8月25日に行われた王座戦挑戦者決定戦で芝野虎丸七段を破り挑戦権を獲得すると、8月31日の天元戦挑戦者決定戦でも山下敬吾九段に勝利し、こちらも挑戦を決めた。
一力は昨年、天元戦で井山裕太六冠に挑戦した。一力にとって七大タイトル初挑戦。善戦したものの1勝3敗と六冠の大きな壁を感じる結果となった。一年が経ち、胸に帰するものがあるのだろう。王座戦挑戦を決めた直後のインタビューでは「精いっぱい戦いたい」と力強く抱負を語った。
なお、一力は棋聖戦でもSリーグを4勝0敗で1位通過し、現在挑戦に最も近い位置に付けている。王座、天元と合わせて10番勝負、もし棋聖で挑戦を決めると17番勝負ということもあり得る。日本最強棋士井山にポスト井山筆頭と目される一力がどう戦うのか、しばらくは目が離せない。
なお、王座戦の開幕戦は10月20日(金)、神奈川県横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」。天元戦は10月11日(水)、愛知県豊田市「ホテルフォレスタ」で行われる。
囲碁ニュース [ 2017年6月29日 ]
天元 ベスト4出そろう
第43期天元戦のベスト4が出そろった。メンバーは趙治勲名誉名人、山下敬吾九段、一力遼七段、許家元四段だ。特筆すべきは趙の存在だ。前人未踏の生涯勝星1500勝(4月27日)を達成し、ますます充実してきていることをうかがわせる。
1500勝達成時、趙の自宅でインタビューをさせてもらった際、ふとした拍子に冗談めかして「もし井山と番碁が打てるなら、それこそ命に代えてもいいね」と言っていたのを思い出した。次は一力、その後は山下―許の勝者。勝つのは容易でないが、星の上ではあと2つで挑戦権が得られる。
七大タイトル獲得の史上最高齢獲得記録は藤沢秀行名誉棋聖の67歳(1992年王座戦にて)。時代は変わり、ベテランが勝つのは今まで以上に大変になった。しかし、数々の偉業を成し遂げてきた趙ならもしかして…と思わずにはいられない。