日本囲碁ニュース (碁聖戦)

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囲碁ニュース [ 2018年8月9日 ]

記録を塗り替え、許家元新碁聖誕生

 290日続いた井山裕太七冠独占にピリオドが打たれた。井山裕太碁聖に、許家元七段が挑戦する第43期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第3局が、8月3日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれ、224手まで、挑戦者の白番中押し勝ち。絶対王者に対して三連勝という見事な戦績で、許家元新碁聖が誕生した。20歳7カ月は、山下敬吾七段(当時)の21歳11カ月を抜き碁聖の史上最年少記録(七大タイトル全体では史上三番目の若さ)。また、入段から5年4カ月での七大タイトル獲得は、史上最短記録となる。
 許新碁聖は「一局目とこの碁はずっと悪かったので運がよかった。井山先生と番碁を打てるだけで嬉しかったです。タイトルを取れるとは思っていませんでした」と穏やかな笑顔で語り、六冠に退いた井山は「今の自分なりに精一杯やったので、この結果も仕方ないと思う。七冠は普通の状態ではないと思っていたので、防衛への意識は強くなかったのですが、五番勝負を盛り上げたかったので三局で終わってしまったのは残念でした」と、淡々と振り返った。
 今年ここまで28勝5敗という驚異的な数字で勝ち続けている許新碁聖は、王座戦、天元戦、阿含・桐山杯でもベスト4に進出しており、さらなる飛躍も期待される。

終局時の様子

囲碁ニュース [ 2018年7月17日 ]

許家元七段が、碁聖戦五番勝負で二連勝

 因坊戦七連覇を達成した日から一週間とあけず、7月6日に、東京都市ヶ谷の日本棋院にて、井山裕太碁聖に許家元七段が挑戦する碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)の第二局が行われた。「昼食休憩前のあたりでは、やれるかと思ったのですが」と井山碁聖は振り返る。難解な読み合いの中、許七段の冷静な打ち回しが光った。互いに秒読みに入りヨセに突入した時点ではやや黒優勢だったという。二連勝とした許七段は「第三局も精一杯ベストを尽くしたい」と局後も冷静なコメント。追い詰められた井山碁聖は「第三局まで間が空くので、コンディションを整えて、悔いのないよう臨みたい」と語った。注目の第三局は、8月3日に大阪市の日本棋院関西総本部で行われる。

囲碁ニュース [ 2018年6月20日 ]

碁聖戦第一局は、許家元七段が勝利

 井山裕太碁聖に許家元七段が挑戦する、第43期碁聖戦(新聞囲碁連盟主催)挑戦手合五番勝負が開幕した。第一局は、6月23日、石川県金沢市「北國新聞会館」で行われ、挑戦者の許家元七段が白番中押し勝ちを収めた。許は今年5月までは国内戦負けなし。その充実ぶりに、井山碁聖も「今期は許七段が(挑戦者に)くると思う」と予想していたという。七大タイトル初挑戦ながら、落ち着いて普段どおりの実力を発揮した許七段の今後の戦いぶりが大きく注目される。第二局は、7月6日に、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われる。

第一局を制した許家元七段

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