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日本囲碁ニュース 2016 (碁聖戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2016年8月2日 ]

井山 碁聖5連覇!

 井山裕太碁聖に村川大介八段が挑戦する第41期碁聖戦五番勝負第3局が7月28日に大阪府大阪市「日本棋院関西総本部」で行われ、井山が黒番中押し勝ちをおさめた。これにより井山は3勝0敗で防衛。5連覇を達成し、「名誉碁聖」を名乗る資格を得た。名誉碁聖は5連覇もしくは通算10期で与えられる称号で、井山は大竹英雄九段、小林光一九段に続き史上3人目。6月に得た永世本因坊(26世本因坊)と合わせて2つ目の名誉称号資格となった。
 スコアの上では井山の3勝0敗だったが、シリーズを通して村川の内容は決して悪くなかった。むしろ充実していたように思う。特に第3局では競り合いで井山に読み勝ち、大優勢を築いた。それでも勝てなかったのは井山の勝ちを手繰り寄せる技術が突出していたからだろう。形勢がいい時にはたたみかけるように強手を連発して勝勢に導き、形勢が悪い時にはしぶとくチャンスをうかがい、敗勢に追い込まれると針の穴のような抜け道を見つけ手にする。七冠の強さを改めて確認したシリーズだった。
 今月中には名人戦の挑戦者が決まり、30日からは4連覇をかけた七番勝負が始まる。本因坊、碁聖に続き名人も防衛するか、あるいは挑戦者が井山の牙城を崩すのか。こちらも注目だ。

囲碁ニュース [ 2016年7月1日 ]

碁聖戦開幕 井山先勝

初手を打つ井山碁聖

 井山裕太碁聖に村川大介八段が挑戦する第41期碁聖戦第1局が6月25日、静岡県浜松市で開幕し、黒番の井山が中押し勝ちをおさめ、初戦を白星で飾った。
 浜松市で碁聖戦が行われるのは10年ぶり。今回会場となった「ホテル九重」は10年前にも会場となった由緒あるホテルで浜名湖近くの温泉街にあり、対局室からは風光明媚な浜名湖を望むことができる。本局の誘致に合わせて24日から26日にかけて浜名湖の美しい風景と囲碁を楽しめる「舘山寺囲碁まつり」が開催されたこともあり、町全体が囲碁を楽しんでいるようだった。
 今年の注目は何といっても井山の七冠を誰が崩すかだろう。村川は今年に入ってから好調で、井山も「最近の村川さんは充実している」と認めている。井山七冠と各棋戦で大活躍の村川の対戦とあって本局の注目度は極めて高く、大盤解説会の抽選申し込みは10年前の倍に上った。
 両者とも工夫を凝らし序盤から未知の世界に入った。途中、村川の強手があり白ペースの碁形と見られていたが、井山が圧倒的な読みの力を発揮しいつの間にか形勢不明の大乱戦に。最後は競り合いで白の大石が死に、村川の投了となった。
 「日が空くので気持ちを切り替えて一生懸命打ちます」と村川。巻き返しを図る第2局は7月18日に石川県金沢市で行われる。

対局会場となったホテル九重
懇親会には出世大名家康くんも駆け付けた


瀬戸大樹八段と平岡由里子さんによる大盤解説会
舘山寺囲碁まつり_指導碁風景


舘山寺囲碁まつり_対局風景



 

囲碁ニュース [ 2016年5月25日 ]

碁聖戦 村川挑戦者に

検討で笑顔を見せる村川八段

 第41期碁聖戦の挑戦者決定戦が5月18日に行われ、村川大介八段(25歳)が山下敬吾九段(37歳)に白番4目半勝ちをおさめ、井山裕太碁聖への挑戦権を手に入れた。
 村川八段と山下九段の対戦成績は山下九段の9勝2敗(5月17日時点)だった。特に棋聖戦の挑戦者決定戦では2013年から3期連続で戦っており、そのいずれの局でも山下九段が勝利している。村川八段にとっては分の悪い相手と言えるが、粘り強く戦い勝利を引き寄せた。
 井山碁聖とは同じ関西で年齢も近いことから仲が良い。昨年の王座戦以来3回目となる挑戦手合に「井山さんと打てるのは楽しみ。王座を取られた時よりもいい碁を打ちたい」と抱負を語った。挑戦手合は6月25日静岡県浜松市で開幕する。



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