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日本囲碁ニュース 2016 (本因坊戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2016年9月15日 ]

本因坊就位式 号は文裕

 第71期本因坊就位式が9月9日、大阪府大阪市「ザ・リッツ・カートン大阪」で行われた。井山裕太本因坊は今期防衛したことで、5連覇を果たし永世本因坊の資格を取得。これを機に本因坊の「号」を名乗ることを発表した。
 発表された号は「文裕(もんゆう)」。シリーズが始まる前、本因坊家ゆかりの寺である寂光寺へ行き、大川住職に相談して決めたと言う。大川住職は由来について「文は文殊菩薩から取っている。文殊は知恵、菩薩は悟りの境地である如来に向かって進む求道者のこと。井山さんには文殊菩薩の大きな知恵をいただき、囲碁道に入っていただきたいという思いを込めた」と解説。井山は号を「とても気に入っている」と話し、その理由を「最初の囲碁の師匠である祖父、鐵文(てつふみ)の名前が入っているから」と説明した。

号の由来を話す大川住職
号を発表する井山本因坊

囲碁ニュース [ 2016年5月25日 ]

本因坊戦 井山タイに

井山本因坊1勝1敗のタイに

 第71期本因坊戦第2局が5月23、24日の二日間にわたって兵庫県尼崎市で行われ、井山裕太本因坊が白番中押し勝ちをおさめた。井山本因坊が1勝を返したことで1勝1敗のタイに。ますます目が離せないシリーズになってきた。
「前局よりも納得のできる碁が打てた。次局でも納得のできる碁を打てるように頑張りたい」と井山本因坊。第3局は秋田県能代市で6月2、3日に行われる。

囲碁ニュース [ 2016年5月12日 ]

本因坊戦 高尾白星スタート

大勢の取材陣に取り囲まれる対局者

 井山裕太本因坊に高尾紳路九段が挑戦する第71期本因坊戦七番勝負の開幕戦が本因坊秀策の生誕地である広島県尾道市で9、10日に行われた。両者工夫を凝らした内容で、序盤から振り替わりに次ぐ振り替わりの難解な読み合いに。細かいヨセ勝負にもつれ込んだが、負けを読み切った井山本因坊が投了し高尾九段の白番中押し勝ちとなった。
 今期本因坊戦は井山本因坊にとっては永世本因坊の称号(五連覇・二十六世)をかけたシリーズであると同時に七冠達成後初の防衛戦でもある。一方の高尾九段は本因坊3連覇の実績があるベテランで、昨年の名人戦と天元戦でも井山本因坊と対戦している。両棋戦とも井山本因坊の圧倒的な力の前にストレートで敗退したが、今年は非常に好調だ。
 前評判では心技体どこを取っても隙が無いと言われる井山本因坊相手だけに高尾九段が不利と見る声が多かったが、高尾九段が先勝したことで勝負の行方が分からなくなってきた。早くも名シリーズになる予感がする。注目の第2局は5月23、24日に兵庫県尼崎市「本興寺」で行われる。

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