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日本囲碁ニュース 2016 (天元戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2016年12月14日 ]

井山天元防衛!

 井山裕太天元(27歳)の2勝1敗で迎えた第42期天元戦五番勝負第4局が12月12日に兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われた。挑戦者の一力遼七段(19歳)は早くからポスト井山として注目されていた逸材で、現在も棋聖戦Sリーグに在籍するなど強いと言われる若手の中でも頭一つ抜き出た存在。そのため、本シリーズは10月から11月にかけて行われた王座戦(挑戦者:余正麒七段=21歳)と並んで新世代の到来なるかと注目を集めていた。
 結果は井山の白番中押し勝ち。3勝1敗で天元を防衛した。先月、高尾紳路九段(当時)に名人を奪われ、七冠は崩れたものの、その後王座、天元と続けて防衛し六冠を堅持。規格外の強さは健在だった。
 年明け、1月14日からは河野臨九段を挑戦者に迎えた棋聖戦七番勝負が始まる。次に井山からタイトルを奪うのは誰なのか。こちらも目が離せない。



囲碁ニュース [ 2016年10月24日 ]

天元も井山 開幕戦勝利!

 井山裕太天元に一力遼七段が挑戦する第42期天元戦が21日、三重県志摩市「賢島宝生苑」で開幕し、井山が黒番中押し勝ちした。一力(19歳)は早くからポスト井山として注目を集めてきた英才。先日行われた竜星戦では決勝で井山に勝利し優勝している。
 井山は現在、名人、王座、天元と3棋戦の防衛戦を同時進行で戦っている。このまま井山が七冠を維持するのか、それとも誰かが崩すのか。崩すとしたらベテラン高尾紳路九段なのか、あるいは新世代の余正麒七段、一力なのか、興味は尽きない。天元戦の第2局は11月11日北海道小樽市「小樽朝里クラッセホテル」で行われる。今週26、27日に第6局を迎える名人戦、11月7日の王座戦とともに目が離せない。

囲碁ニュース [ 2016年9月5日 ]

天元戦 一力初挑戦!

 第42期天元戦五番勝負の挑戦者決定戦が9月2日、日本棋院東京本院で行われ、一力遼七段が山下敬吾九段に白番4目半勝ちし、七代タイトルの初挑戦を決めた。一力七段はポスト井山として注目されていた一人で、新人王戦優勝やNHK杯準優勝などの実績がある。現在19歳4ヶ月、天元戦挑戦手合出場者としては最も若く、七大タイトル出場者の中では井山裕太八段(当時・19歳3ヶ月)の名人挑戦に次ぐ年少記録となる。
 「10代で七代タイトル挑戦を一つの目標にしていたので、それが達成できてホッとしている」と一力七段。井山天元については「隙がなくて強い。特に挑戦手合ではそういうイメージがある」と話した上で「そういう舞台で打てるのは嬉しい。どうなるかわからないけれど挑戦者になった勢いのまま頑張りたい」と抱負を語った。
 井山天元の碁は激しく妥協を許さないことで有名だ。一方、一力七段も自身で「迷った時には厳しい手を選ぶところは井山先生と近いところがある」と話すように、戦いを恐れず積極的に仕掛けていくタイプだ。その2人が正面からぶつかるのだから、おのずと戦いの碁になるに違いない。絶対王者井山天元が次世代を担うスター、一力七段をどう迎え撃つのか楽しみだ。

終局直後の対局室【幽玄の間】
挑戦に向け抱負を語る一力七段

囲碁ニュース [ 2016年8月26日 ]

大関さんアマ本因坊に 学本・アマ本同時制覇!

対局会場

 第62回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会が20、21日の二日間にかけて開催され、47都道府県の地区代表55人とアマ本因坊ら9人の招待選手、計64人がアマチュア囲碁の最高峰を目指し競った。その中で、見事初優勝を飾ったのは学生本因坊の大関稔さん(招待・21歳)。大関さんは6、7日に学生本因坊戦で優勝したばかり。今回の優勝によりW本因坊となった。これは2006年優勝の村上深さん以来の快挙となる。
 決勝戦は同大会3位入賞の実績を持つ趙錫彬さん(愛知・34歳)との対戦となった。序盤は白番の趙さんにやや有利な展開かと思われたが、思わぬ失着から一転、大関さんの優勢に。その後、趙さんの猛追を受け形勢不明の混戦に陥ったが、最後は大関さんが半目を残し辛くも逃げ切った。「大会全体を通しては結構内容よく打てて満足しているけれど、決勝戦は緊張して固くなってしまった」と大関さん。優勝については「目標にしていたけれど、実際に優勝してみると本当に優勝できるとは思わなかったなと思う。すごく嬉しい」と素直に喜びを表現した。
 アマ本因坊になるとプロ・アマ本因坊対抗戦に出場することになる。大関さんは昨年、学生王座戦で優勝し、今年2月に「学生王座特別対局」で井山裕太王座と対戦した。これを受けて「年に2回も井山先生に挑戦できるのはプロでもめったにないこと。すごく嬉しいし、楽しみ」と意気込みを話した。
 3位以下の入賞者は次の通り(敬称以下略)。3位・石村竜青(神奈川・21歳)、4位・金子賢(新潟・29歳)


決勝戦の模様(左・大関さん、右・趙さん)
入賞者記念撮影
(前方左から石村さん、大関さん、趙さん、金子さん)

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