日本囲碁ニュース (十段戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2019年12月18日 ]

村川大介十段が、聖火ランナーに

 村川大介十段が、2020年東京五輪の聖火リレーの聖火ランナーとして、来年5月25日、故郷の兵庫県のコースを走行することが内定した。村川十段は「日本で開催されるオリンピックで地元を走れるのは感慨深いです。無事走り切れるように準備したい。いろいろな方々の目に触れ、囲碁界のアピールになればと思います」と語り、「十段戦を防衛して花を添えたい」と決意も表明した。
 その十段戦は、挑戦者争いが佳境に入っている。挑戦者決定戦には、井山裕太三冠が勝ち上がっており、12月19日に行われる芝野虎丸名人と大西竜平四段の勝者と戦う。

囲碁ニュース [ 2019年9月18日 ]

仲邑菫初段、初めての男性棋士との公式戦に勝利

 最年少棋士として注目を集めている仲邑菫初段が、16日、大阪市北区の日本棋院関西総本部で打たれた第59期十段戦の予選で、古田直義四段に235手まで白番1目半勝ちを収めた。七大タイトル戦を打つのも男性棋士と打つのも初めてで、持ち時間3時間も初体験だった中、劣勢の碁を最後に抜き去る「ヨセ」の強さを見せた。仲邑は「ヨセで考えていたら時間を使い切ってしまい、結構疲れました。最後の方で勝ったと思いました」と笑顔で話した。デビュー戦で敗れたものの、その後に三連勝とし、今後の活躍に大きな期待が寄せられる。

囲碁ニュース [ 2019年4月23日 ]

村川新十段誕生。井山四冠に。

 井山裕太十段に村川大介八段が挑戦する第57期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)の第四局が、4月19日、大阪市の日本棋院関西総本部で行われた。初戦に敗れた後に二連勝して臨んだ村川が、「超」がつく難解な戦いの碁を制し、白番中押し勝ち。井山に流れを渡さず、三連勝で一気にタイトルを奪取した。対井山戦で12連敗を喫していた村川は、連敗を止めた二局目の勝利が一番嬉しかったと振り返り、「信じられない。まだ実感がわきません」と笑顔で話した。結婚後、体重が10キロ増えたそうで、「幸せ太りですか?」と尋ねられて「はい」と正直に答える様子からも、心身ともに充実していることがうかがえる。2014年の第62期王座以来、二つ目の七大タイトル獲得により、九段への昇段も決めた。「前回七大タイトルを取ったときは、それだけで満足してしまったので、今回は気を引き締めて精進します」と抱負を語った。敗れた井山は2015年11月以来の四冠に後退し、「これが今の自分の実力です。一から出直して、またこの舞台に戻ってきたい」と語った。

囲碁ニュース [ 2019年4月9日 ]

十段戦、村川が連勝で王手

 井山裕太十段が先勝し、挑戦者の村川大介八段が一勝を返して迎えた第57期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)の第三局が、4月11日に長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われた。序盤、右上の折衝で白番の井山がリードを奪うが、その後「勘違いしていた」という井山の失着があり、さらに読み合う険しい戦いの中で井山に読み落としがあったようだ。逆転を許した井山は、左下の黒の大石を取りかけに向かうものの、村川の正確な応手に阻まれて投了を告げた。村川は連勝で、タイトル奪取に王手をかけた。第4局は、4月19日、大阪の日本棋院関西総本部で行われる。

囲碁ニュース [ 2019年4月4日 ]

十段戦、一勝一敗のタイに

 井山裕太十段に、村川大介八段が挑戦する第57期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)の第二局が、3月29日、東京都千代田区の日本棋院で打たれた。村川は第一局に敗れ、対井山戦「13連敗」と苦しい対戦成績となっていた。だが、本局では持ち味の明るい打ち回しを見せた。中盤、白番の村川がやや優勢な局面の中、井山が左辺の弱い石を放置したまま、あえて中央の黒石を切断させる手を選択し、難解な戦いに突入。井山は「普通に打っては足りないと思って仕掛けたが、どうだったか」と振り返った。その後、互いに秒読みとなりながら、必死の読み合いが続くが、村川が井山の強手に冷静に的確に対応し、逆転の機を与えず、粘る井山を振り切って154手まで白番中押し勝ちを収めた。立会人の中小野田智己九段は「村川八段の快勝譜」とコメントを残した。村川は「ようやく連敗が止められ、ホッとしています」と緊張した面持ちで、井山も厳しい表情で「次も精一杯打つだけ」と語った。一勝一敗とスコアをタイにして迎える第三局は、4月11日に、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われる。

囲碁ニュース [ 2019年3月8日 ]

十段戦五番勝負が開幕。井山十段が先勝

 第57期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)が開幕した。四連覇をかける井山裕太十段への挑戦者には、村川大介八段が二年連続で名乗りをあげた。二人が七大棋戦の挑戦手合を戦うのは5回目で、2014年には村川が3勝2敗で井山から王座を獲得した。だが、その後は挑戦手合で村川に勝ち星がなく、昨年の十段戦も0 - 3のストレート負けを喫している。村川は、「子供の頃から尊敬している井山さんですが、今回は強い気持ちで戦いたい」と決意を新たに臨んだ。その第一局は、3月5日、大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で打たれた。結果は、難解な戦いの碁を制して井山十段が白番中押し勝ち。村川の巻き返しに期待したい。第二局は、29日に東京都千代田区の日本棋院で行われる。

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